12/28/2008

良いお年を

すでに仕事おさめをされた方が多いのではないでしょうか。

18日にG-COE関連の発表があり,それが流れ流れてきました。
28日以降は自分の研究・論文執筆にと思っていましたが,ちょっと微妙かもしれません。


最近は,表面の化学系の本から,土壌のコロイドの本にシフトしています。いやあ,面白いです。土壌の研究は。
正月の空いた時間で読みふけりたいかなあと。


それではみなさん,良いお年を。

12/26/2008

エクセルの循環参照はすごい

今日,やっと1時間ばかり自分の研究に時間が使えた。
リートベルトのデータをいじっていたが,C-S-HのCa/Si比を固定しなくても,分析できる手法を開発した。
エクセルでも簡単にできる。

いや,エクセルって案外賢いなあ。
収束計算が簡単にできるのは良いねえ。

12/21/2008

人口

政府にのっている人口分布についてですが,2055年の人口ピークが85歳に来ます。
移民も強制的な出産も日本では想定できないので,きっとこのとおりになるのでしょう。
これで,本当に年金やれるつもりなんでしょうか。
この現実が20代の人間にちゃんとつたわっているのか,大変に不安です。
授業でちょこっと紹介したほうがよいな。間違いなく。

ちなみに,この調子でいくと,2050年くらいに生まれた人は生まれた瞬間から,3億円の純税が生じる。
リンク)by(池田信夫氏

いや,そりゃ,日本からでてく人は多いよなあ。

・パートや非正規職員に対しての厚遇を義務化する→マスコミは弱者救済,わかりやすいので大報道→企業の雇用モチベーション低下→就職口が少なくなる→不況の長期化

・企業が給料を絞る→商品を購入する内需が低下→企業の低迷(日本の内需が育たない大きな要因)

・政府が高給取りから余計に税金を取得→マスコミは大喜び→高給取りが日本に集まらなくなる→税収が減る
(日本の税金は誰が多く払っているかをよく見たほうが良い。いわゆる格差される,というわれる側が払っている税金なんて1割未満で,金持ち・企業の税金で成り立っている。彼らを優遇しなければ,優遇する国に移籍するのをとめることはできない)

本当に,若者が自分たちのための政党を作らないと,国は滅びると思う。


12/16/2008

近況

怒濤の日々。

・G-COEの原案をとりまとめた。3度目の正直で今年はなんとか通って欲しい。かなり具体性のある議論ができたので,すくなくとも,次の5年の研究科ビジョンはできたのではないか。3週間ほどつぶれた。

・収縮は,現在検証中。どうしてこうなるのか,という点で一つ曇っている点がある。何か文献一つでもみつけられるとよいんだけれども。まあ,なければないで,こういう性質ということなのかもしれないが。検証のために, Physical Chemistry of SurfaceIntermolecular and Surface Forceを読んでいる。それと1920~40年くらいの表面化学の研究。Langmurの論文とか,すごすぎて感動する。

12/05/2008

最近のヒット

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081205-OYT1T00258.htm?from=top

いや,あの戦争に比べたら,たいしたことないですやん。
なんで,だれもつっこまなかったんだろう・・・。

12/02/2008

11月28日

おかげさまで,家族が一人増えました。
なんというか,興奮しています。

11/25/2008

11月16日~23日

20日は,共同研究の打ち合わせで東京に。プレキャスト部材もやるゼネコンと,材料会社との3社の共同研究のキックオフミーティング。当方のやっている実験データを元に,詳細をつめることになった。

21日は,JCIマスコン指針の講習会,東京。おかげさまで定員250名がほぼ,満杯になりました。当日は,動員もあったようだけれども。
会場が思ったよりも狭く,プロジェクターが低いなど参加された方々にはかなり窮屈な思いをさせてしまった。こういうのは,しっかり準備するのが重要かな,と思う反面,そこまで気をまわせないような感じも。
内容につきましては,会場の方からの質疑等をお待ちしております。

22日は,午前中にUFJ寄付講座で,工学院のT先生に来てもらって,講義をしてもらった。資源困窮度合いをあらかじめ価格に反映させれば,リサイクルも採算ラインにのるのでは,とも思うが,そこまで価格弾力性が無い点が問題。
材料価値を多角的に見ましょう,という授業は初心者にもとっつきやすいかも。
耐震補強もそうだけれども,ネガティブな期待感というのは経済にのってきにくい修正がある。価格があがる,っていう場合は投資資金がすぐに集まるんだけれども。
このあたりは,政府があたまをひねって,マイナスの市場のようなものを作り出す必要があるように思う。
地震保険が,保険でない(地震がくることは確実だから)のはわかるけれども・・・・。

午後は,まちとすまいの集いで,可視化ということについてのお話。自分の分野で言えば,このトピックで一般の方々にほほう,とうならせるのは結構難しい。診断技術とか非破壊分野の話になるかな。中性子の話も良いかもしれないけれども,あまり長丁場は期待できない。

日曜・月曜は,家に閉じこもった。日曜日には,新しいダイニングテーブルが我が家に来た。

月曜日は,AIJのマスコンチャートをアプリケーションにすることを考えてた。最初1年ほど前に,C#でちゃちゃっと作ったのだが,.Netフレームワークが入っていない人はインストールしないといけないので,ハードルがやや高いかな,と思ったのでどうしたものかと。Javaとかフラッシュがいいかなあ,と思ったのだが,Javaはそれはそれでインストールが必要。フラッシュも良いと思うのだが,出力まで持って行けない(Action ScriptでAPIを調べればあると思うんだけど,結構面倒くさそう)ということから,結果としてJavaScriptでやれるところまでやってみようと。

最近は,AJAXとか,JavaScriptのフレームワークがたくさん出ているので,HTML上に直接描画もかのうかなと。
そこで調べると,ws_jsgraphicというモジュールがあることを知ったので,ひとしきりこれの使い方を勉強してJavaScriptでやってみることにした。これは,すごく簡単で,便利。
ちょっとしたアプリケーションは,もはやJavaScriptで作れてしまう。最近のマシンは,メモリ・CPU速度も十分なので,そんなに気になることは少ない。

というわけで,作製したものがこちら
最初に開くとき,チャートを描画するのに少し時間がかかるが,あとはさくさく動く。
必要なパラメータを下のテキストボックスに入力して,Calcボタンを押すと赤線でトレース線が出てきます。
出力するときには,背景も出力というチェックボックスをオンにすれば,描画された線が出力できます。

これを使う人がどれだけいるかはわかりませんが,お役に立てれば幸い。

問題点などがありましたら,メールで指摘してください。

11/16/2008

11月8~15日

先週のイベント
・月曜:ゼミ,うちのゼミは基本的に実験データを発表してもらって,それについて討議するという手法をとる。あるいは実験方法を発表してもらう場合もある。輪講とか,そういうのは特にやらなくて,学生の研究動向をみて,個別に読むべき資料,最近の学会の論文,調べるべきテーマを与えてレポートの形でまとめてもらう。1年くらいやると,筋の良い学生は軌道にのって自分でやれるようになるが,基本的には研究での論理的な思考ができて,研究が楽しくなるまでテーマは継続的に提案される。

今回のゼミで報告されたデータは,

-五十嵐君の高炉スラグ微粉末を入れたセメントペーストの水和収縮データ
(まだ,世の中で見たことがない。笠井先生もやられていないようだ。)

-高松君の高炉系列の強度・ヤング率・ポアソン比のデータ
(若材齢ポアソン比のデータというのを見たことがない。文献調査が必要。高強度では広大・佐藤先生のところにはコンクリートで山ほどデータがある。)

-寺本君の高炉スラグ微粉末を混和したセメントペーストの若材齢線膨張のデータ
(これは,楊先生・佐藤先生が昔データを取られているが,低温時のデータなので温度依存性は評価できない。名大のシステムは温度依存性を評価可能。)

-猪飼さんの線膨張データ
(まだ,外に発表できそうにないので,さらに検証が必要。試験方法も再度,別に設計する必要がある。)

-岸君の水分移動データ,収縮低減剤を混和したセメント硬化体の性状に関するデータ
(重大な実験上の問題点を指摘。再現が評価できないので,追加で確認実験)

といったところ。

火曜は授業等で特に動き無し
水曜は出張。出ずっぱり。
木曜は午前,試験機の設計について,業者と打ち合わせ・午後会議。
金曜は午前授業で午後は,RC教科書の執筆。結構時間をとる。図版を全部書き直した。
土曜は名大の環境人材育成センターの発足会に参加。午後はRC教科書の執筆。セメント・コンクリート論文集が採択になったので,その最終稿を作成。

11/12/2008

最近の興味

・なんで高炉って線膨張率大きいのでしょうねえ。JCIマスコンでは高炉の線膨張を大きくする,ということで決着が付きました。たしかにデータをとるとそうなるんですけども。気になります。


・収縮低減剤の低減メカニズムも気になりますねえ。後藤さんの論文以降なにもシンポがないですね。
セメント硬化体も若干変化しているのは,たしかなんですけどね。なかなか攻めきれないです。超高強度はペーストリッチ過ぎるので,普通の高強度と全然ちがうんですよねえ。


・流体から固体に変化する遷移領域の物性が気になります。ここで物性がきまることっていうのがどうも多そうです。潜伏期の研究というのは,セメント化学的には大分解けてきているようですが,力学的物性までつなげるモデルはまだできていない。

11/09/2008

11月1日~7日

最近は,黙々と文章作成をしております。実は月末締めの文章が数本あって,いくつかちょっと遅れてしまった。

近況としては,

・中部セメント・コンクリート研究会での話題提供と,中部セメント・コンクリート研究会の研究発表会で中性子ラジオグラフィによる骨材-セメントペーストマトリクス間の水分移動について発表させていただいた。結構,興味を持ってもらえたのとディスカッションできたのがありがたかった。早く11月のデータも,整理しておきたいところです。1月発刊のspecial issue of NIM-A に採用が決定いたしました!

・科研提出した。今年は,自分のが期限切れなので,気合いを入れました!

・寺本が学振に通った。ありがたいことです。これで研究に専念ですね。

・最初の文章にあるように,文章をいくつか執筆したが,このときに用いる写真,手持ちがずいぶんすくなかった。周囲の先生方にご協力をいただくことになってことなきを得たが,こんなはずじゃなかった。
学生の頃は大分,建築写真に入れ込んでいたのだけど,最近はさっぱりでこれではいかんと思った次第。
まずはカメラを買い直したい。
・Lumix L3 :手頃なところ
・CANON 5D-markII http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk2/index.html
 すごく高いが,画質がめちゃくちゃ良い。

二つをなやんでいます。まあ,Lumixになっちゃうんだろうなあ。

10/29/2008

10月24~28日

24日金曜日:環境学の広報誌「環」の編集長を(どういうわけか)やっているのだが,次号の巻頭対談として,金森博雄先生と福和信夫先生の対談を行った。超ノーベル賞級とも言われる金森先生は,御歳70オーバーだが,シャープな切り口と,絶妙な言い回し,マシンガン的な超速話術で圧倒された。もう,なんか,頭の中がキュルキュル回転しているのがわかって,これはもう,本当に天才だな,という感じでした。対談の内容は次号の「環」を楽しみにしていただければと思います・・・。必要な方はおっしゃってくれれば,こちらから送付します。

25,26日は,JCIのマスコン指針最終読み合わせに参加させていただいた。指針は,掘り下げ具体ととりまとめという相反するのをどのようにまとめきるか,というのはこれはもう,委員長の裁量であるので,ほとほと関心して見ておりました。

27,28日はHSC/HPC国際会議に参加。27日は寺本君が発表した。収縮の温度依存性は非常に興味をもっていただけたようだ。何人かの方とディスカッションできたのは良かった。28日は私が発表した。自己収縮の構造挙動という切り口だったけども,そもそも内部の自己釣合応力の曲げ挙動への影響は青山先生がとりまとめられているので,あくまでも,ディスカッションの喚起という意味で投稿したのだが,私の説明不足もあったので,うまくディスカッションまでもっていけなかった。

今日は,たまった書類の整理,依頼されているプログラムの作成,科研の最終調整,明日の中部セメント・コンクリート研究会での発表準備などなど。

10/22/2008

ポメラ

http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0810/21/news069.html

ざっと,読んで思ったのは,これでブルートゥースなどがついていて,携帯のメールの打込みをこれでやれるんだったら,ありがたいなあ。
そもそも,携帯対応のブルートゥース対応キーボードが出てくれればありがたいんだけども。

そういえば,携帯の起動,アプリ立ち上がりも大分遅くなったな。

10/21/2008

バジル

家で育てているバジルが元気なくなりました。
乾燥しすぎたか・・・。

葉が茂っていたので,バジルペーストをつくるとともに,間引きを行いました。
バジルペーストにニンニク入れすぎた。

10/20/2008

最近

最近の主な活動は,
・JCIに記事を書く(2件)
・AIJ委員会の最終成果物についての検討
・論文の査読(2件)
・論文の査読対応(1件)
・学内の広報誌の編集(1件)
・学内の書類づくり等(1件)
・予算申請書の作成(2件)
といったことをやっておりました.

論文に頭をシフトするには,もう一月くらい時間がかかりそう.
もうひと踏ん張りです.

先週号のNewsweekで,アラブの大学の話がありましたが,世界中で偉いことが起きていますね.
日本は,もう,じゃんけんでよいから大学数を1/4くらいにして,予算を集中投資しないと,総つぶれしちゃうんじゃないか,とも思ったり,
でも,こっそりしぶとく生き残るんだろうか.ガラパゴスのように,とも思ったり.

10/03/2008

CONCREEP

おかげさまでCONCREEP8も無事終わりました。
担当の伊勢神宮プログラムも,午前中は台風を感じさせる雨でしたが,おかげさまではれまして,無事遂行されました。
また,伊勢神宮司庁の方々のおかげもあって,参加者の皆様には大変満足いただけたようです。

バンケットも滞りなくすすみました。

うちの学生君の発表もつつがなく,すべて問題なかった。
めでたしめでたし。

9/27/2008

レッツノート

CF-W2がAIJ大会でおなくなりになられた。
まったく同じ型式を利用していた,T先生も壊れたし,そういえば,広大のS先生のも壊れたので,なんかあるのかもしれない。タイマー的なものが。

私のは,起動するとブルー画面になって再起動を繰り返すようになって,くるったようにカタカタいいつづける。

CONCREEPもあることだし,困ったので結局生協でCF-R7を購入することにした。

いつも,ノートには一式いれるのですが,今回はVisualStudioを入れないことにしたら,動きはすごい早いんですね。いつも一式いれているから全然きづかなかった。
小さいPCでハンドリングが良くなったので,結構満足している。

パーティションの編集ソフト EASUS PARTITIONというので,Dドライブを作製した。

それと,いままで全然知らなかった(なぜググらなかったのかもわからないが)けど,レッツノートシリーズはFnキーとCtrlキーをBiosで交換できるんですね。
不便だなーとおもっていたんだけど,びっくりしました。

中性子ラジオグラフィ

中性子ラジオグラフィの実験をおこなってきた。理科大兼松先生との共同研究である。
今回の目玉は,含水軽量骨材の水分移動挙動ということで,実験を行った。

原子炉内で練り混ぜするのは失敗がいやだし,なかなか緊張する。
流動性を制御できなくて,焦ったりもした。

今回わかったのは,骨材内部の空気が結構悪さをする場合がある,ということだ。
水分が吸われると言うことは中の空気がどこかにいかなくてはいけないので,その分問題が生じる可能性がある。

9/22/2008

含水率

含水率は,セメント硬化体の絶乾質量に対する,自由水分の比です。
AIJ大会の発表で,線膨張率の含水率依存性の論文において,飽和度を含水率として表現した論文があり,混乱を生じさせてしまったようです。お詫び申し上げます。

9/21/2008

ITMNR,AIJ

9月18日は神戸で行われるITMNRで発表を行ってきた。
これは,中性子ラジオグラフィに関する国際会議で,どちらかというとデバイス,手法ベースの国際会議だ。コンクリートに中性子ラジオグラフィを使っているのは,現在は,南アフリカとオーストラリアのチームが積極的に行っており,我々(兼松・野口・丸山チーム)はどちらかというとアプリケーションベースで後追い組である。
ただ,コンクリートの問題に対するソリューションとしての利用においては,一歩秀でている感がある。

減衰だけでなく,後方散乱の影響に対する質問や境界条件に及ぼす影響に関する質問を得た。

どちらかというと,相互のコミュニケーションを重視する学会の様で,(おそらく機器のかずがそもそも限られている),非常に親密に受け入れられたように感じた。


AIJ中は,あまりセッションに参加できなかった。CONCREEP8の準備に忙しく,広大でも委員会の発表用PPTを作ったり,別件の教科書作成のミーティングがあったり,であった。
また,学生に広大土木の設備や実験について紹介したりもした。

収縮,線膨張,ALA&TNFRについては,いろいろご意見をいただいたようで,すべからく次回以降の研究に反映させていただきます。

・現在,熱力学的にRH70%でのピークについては,シミュレーションで検討しているところです。
・RH・含水率・ヤング率・収縮量については,セメント別,高炉についても検討しているところです。
・ALAについては確認実験を23,24日に行う予定になっています。
・若材齢相対湿度測定については,センシリオンセンサで現在行っています。

9/13/2008

近況


最近のできごと。

・高温履歴を与える中で湿度変化を測定することに成功した。ただし,各材齢で20度に戻した相対湿度履歴と異なるケースが最高温度履歴60度以上の場合でみられるので,今後の課題として検討する必要がある。実験エラーなのか,測定条件なのか,湿度計の感度の問題なのか・・・。

以前5回連続の実験で再現されたのに,6度目に異なる結果がでて大問題になったことがあったが,あえて別の人で実験をやる(慎重にやりすぎて,全く同じ履歴を人間も繰り返す場合がある。)ことも必要かもしれない。新しいデータについては,かなり慎重にならないといけないな,と反省した。
研究室を構えて成果を焦りすぎた,というのもあるかもしれない。

特性曲線の考え方からすれば,大きな湿度変化は無いはずだが,脱着線で特性曲線的な考え方ができるということはまだ検証されていない。自己収縮過程においても,ヒステリシス挙動が生じるということを証明した実験データがとれたので,レター的にどこかに今月中に投稿する。


・高炉について,詳細なデータ蓄積を行うことを研究室方針として決定した。関係者の方のご協力も得られそうなので,ラウンドロビン的なものだけでなく,メカニズム同定パラメータ実験を行う。



・CONCREEP伊勢神宮プログラムおよびバンケット担当。もはや,研究事に頭を使ってしまうと戻れなくなるので,しばらくこれに専念する必要がある。バンケットについては,もう一つめしなくてはいけない。

・JCI マスコンひび割れ指針が佳境。ここへきて議論再燃。もう,ふた踏ん張りくらいしないと厳しいかもしれない。特にBBの取り扱い。線膨張を大きくする方向になるかもしれない。

・7,8日 志摩観光ホテル,伊勢神宮にいった。国際会議準備。志摩観光ホテルは村野藤吾の作品。

・9日 浜岡原発を見学させていただいた。

・12日 東海支部講演を名大で開催。内外装材の取り付け安全性ということで行った。建築研究所伊藤先生は来られず,急遽,河辺東海支部材料施工委員長が講演された。1日の準備で豊田プールの問題をとりまとめられた。本当に頭が下がる。コンステックの込山様には,建築物に関わるさまざまな問題・現象を写真で鮮明に紹介していただいた。また,非破壊試験の動向についても紹介いただいた。自己相関ロックイン赤外線サーモグラフィという技術はすごかった。原理がよくわからなかったので,論文を拝見したい。その他,ノイズリダクションとしてビデオ編集業界で使われている技法をサーモグラフィに追うようする例にも紹介いただいた。全部で60人程度でおかげさまで盛会でした。感謝いたします。

・12日 総裁選

8/31/2008

MKL

ひまを見つけては,裏で解析を回しているのだが,パラメータによってMKLのソルバーがオーバーフローするので調査しているが,よくわからない。

マトリクスを全部はき出して確認してもわからないので気持ちがわるい。
最適化のパラメータを変化させると通ったりするので,何に影響を受けているか判断できず。
知っている人がいたら,コメント下さい。

31日午後17時現在
あらびっくり。問題点がわかりました。自分のコードの問題でした。
配列を動的にしてみたところが間違ってました。

8/29/2008

院試

院試,お疲れ様でした。
あとは結果を待つのみですね。本当に怒濤の3日間でした。
院試が終わったので,本格的に研究に取り組みたいですね。

T本君の投稿した黄表紙が受理されました。私の学生が出したはじめての論文になります。
12月に掲載予定。

本日は,技術支援機構の委員会に出させて頂きました。
ま,実際のコンクリートがどんなにばらつくか,という生々しい結果を拝見できたのは良かったです。

8/26/2008

雑誌

しばらく,メモをわすれていたなあ。
・日経ビジネス 2008.8.18
-ファーストリテイリング
可処分所得の奪い合いになっており,ライバルは衣料だけではない。

-住設業界2極化
リンナイ,TOTO好調。国外市場での売り上げで優劣がきまっている。

-さらば,工学部
定員低下,偏差値低下のスパイラル。企業教育,企業が社内に塾・大学を作る時代に。
工業高校の躍進。

-社会・環境報告書ディレクトリ2008 データとしては面白そう。

-非上場という戦略。上場だけが選択肢ではない。



・東洋経済 2008.08.23
-市場観測 原油は再度150ドルを目指す。
ロシア・グルジアの問題で今日,原油は上がっている。どちらかというとドルと連動しているので,受給の問題より,ドルの価値に連動しているように(個人的には)思う。そういえば,昨日の日経では,東工大が藁から,今日のSciencePortalでは岐阜大学が芝生からバイオエタノールを製造する手法を提案していたな。

-太陽電池
日本の政府の政策はタイミングを逸した。関連して,今日の日経でEUが分野別削減について反対を表明したけれども,輸出入,販売・購入に伴うCO2は,デフォルトで折半,あるいは開発費による重みをつけた折半にしないと,少なくとも,日本は浮かばれない。

-経済・経営書100 面白そうな本が多くリスト化されている。全部は読んでいられないけれども。
・現在の金融政策 白川 日経新聞社
・さらば財務省 高橋洋一 講談社
・市場リスク 暴落は必然か 日経BP
・不謹慎な経済学 田中秀臣 講談社
・金融権力 本山美彦 岩波新書
・円安バブル崩壊 野口悠紀雄 ダイヤモンド
・新脱亜論 渡辺利夫 日経新聞社

-英字紙と邦字紙を使い分けて情報を得る。
偏った情報ソースのみでものごとを考えてはならない。

8/23/2008

23日のタスク

・論文査読2本
・教科書の通読
・投稿用論文プロットの検討

ソフトボールの上野選手はすばらしいなあ。ちょっと遅いコメントですが。

最近知ったページ:
言い負ける


なんというか,私に無いスキルです。
大事そうです。建築業界では。

8/22/2008

怒濤の日々

・夏休みが何故にこんなに外部の仕事が目白おしなのかがよくわからない。時間配分により一層の強い意志が必要。

・CONCREEP8の準備がいよいよ佳境。バンケットの司会をやることになった。本当に私でよいのだろうか。選曲,段取り,というのは責任が大きいな。想像したよりも。

・教科書。谷川先生の教科書が佳境。全文目を通そうとしているが,全部を裏を取るのはなかなか難しい。コンセプトベースのチェックになりそう。

・その他委員会。委員会の数が増えてきた。自分でお願いしたものもあるのだが,ちょっとパンクぎみ。一方,将来につながりそうな委員会にもよんでいただいた。

・ひび割れ系。中部地方でひび割れ問題で何に焦点を絞るのか不明。

・研究科パンフレット。コンテンツは9割5分整う。

・そろそろ院試のシーズン。学生のみなさん頑張ってください。

・AIJ大会発表できず。すみませんが,エントリーしたものの発表日に広島に行けません。神戸の国際会議に出席します。重なるとは思わなかった。

8/19/2008

名言-中谷宇吉郎先生

中谷宇吉郎先生は,雪氷学の北大の大先生だが,基礎的研究とその応用ということに関して以下のようにおっしゃっている。

「自然に即して問題を良く考え,一つ一つの問題を切り離して,一歩筒落ち着いてやれば,まもなく全機構が明らかになることと思われます。本当に良い研究ならば,かならず実際の役にも立つ,そして一見迂遠な様に見えても,実際は案外早道であるというのが,本当の基礎研究であります。」

基礎研究をやりたいですね。私は。

8/16/2008

京都:平等院





翌日は,宇治にいった。平等院を久しぶりに見るため。

極楽浄土を模した建物は,この夏でもゆったりした気分にさせてくれる。
また,個人的には,平等院の中の鳳翔館も好きだ。これは栗生明の設計なのだが,非常にエレガントでシックだ。中の展示も良い。仏像等と歴史がうまく展示されている
前回来たときは,裏側のファサードの写真を撮れなかったので,今回はちゃんと取った。
全体的に水平線が強調されているディテールなんだが,コンクリートの打ち放しの部分は水平線をだすために段違いになる型枠を使っている。これ,よく考えると,非常に大変なディテールだ。(写真3枚目)


平等院鳳翔館

京都:比叡山のライトアップ






川床のあとに比叡山に登った。盆の時期は,ライトアップをするようで,時間をつぶしながら,ライトアップをまった。根本中堂の中のライトアップが美麗だったが,撮影禁止だったので写真は無い。

その他の部分もいろいろ装飾されていたので,その写真を。


恥ずかしながら,比叡山は初めてで,様々な宗派のもととなった最澄のつくった比叡山について興味をもっていたものの,今回,登ったことであらためてその歴史をひもときたくなった。


8/15/2008

京都:川床料理 貴船




京都にいってきた。

実は,連れが川床料理を食べたいといってから,実に8年以上がたっていて,それをやっと達成することになった。場所は,京都の貴船口というところで,私はよく調べていなかったのだが,メッカなところのようです。


ごとごと京都を電車で北上していって,たどり着きました。

たしかに,川の上っていうのは,風があると圧倒的に涼しくて,とても居心地が良い。

昼寝をしたいかんじですね。


料理も,細かくて,かつ量が多かった。のちのちまで,川床料理の分量が後をひきずって,ずっと膨満感がありました・・・。

鱧がうまかったなあ。はじめておいしいと思った。


80歳のマシンガントーク

11日の話。

現在,環境学研究科の広報誌の編集をやっているが,毎号やっている巻頭インタビューで今回は,理学部名誉教授の樋口先生にお願いした。
いろいろ,伝えたいところがあるんだが,何がすごいっていうと80歳を超えて,マシンガントーク。
馬鹿話じゃなくて,研究を含め全般的に,知識の量と出所が圧倒的。
久しぶりに,すげーなこりゃー,っていう人に出会えて,感服した。

おっしゃることも至極もっともで,インタビューの内容自体は,対談記事にとっておかないといけないので,ここではちょっと書けない。
その他の事項として,教育については以下のような感じ。

・体験・経験型学習および研究というのは,ITでは伝達できない。知識じゃなくて,知恵というのは現場にないと発揮されないので,教育としてこれをどうかんがえるか,というのが今後の課題。フィールド系,実験系というのはそういう意味で,教育研究として優れている。
・知識が多すぎてあふれているので,まさに知恵が重要だが,学生の間にそれをためされる機会がないので,それを提供するのが大学院の役目ではないか。


対談に併せて,段ボール一箱の切り抜き,別刷り,本を用意され,発言にすべて参考文献がついているのに感銘した。
インターネットをはじめて3,4年ということだが,情報が自由に得られ,まさに快楽だとおっしゃっていた。

とても素晴らしい時間でした。

8/10/2008

最近の疑問

・ひび割れ発生確率5%(実質的にひび割れ無し)とは何か。
・日本の歌とはなにか。

こまりました。

8/09/2008

マスコン

あと,3ヶ月でJCIマスコン指針が完成します。

以下メモ

・ひび割れ指数と発生確率の関係を算出するプロセスにおいて,基本的には隅角部における初期のひび割れというのは考慮しない方向性で考えることとした。
これは,対応する実際の構造物のひび割れデータが,主として貫通ひび割れを対象としていたことと,初期の表面ひび割れを追跡解析できるほどの,日温度変化,断熱温度上昇曲線における運搬時間の考慮の仕方,同様に強度発現の初期の考え方,異なるバッチを打設する場合のコンクリートの取り扱い等の情報に不足,ないし議論の必要性があるからである。

・本質的には表面ひび割れを生じた場合,断面欠損が生じるので,結果として貫通ひび割れが誘因されるのが実際だけれども,こういった事実との不整合も発生確率の中には含まれている。

・3次元FEM解析を前提とすることで,精度向上,つまり,発生確率上の分散の低減が見込まれていても,こういったことの問題というのは常に含まれているので,ひび割れ発生確率を考える上での前提条件について良く理解した上での活用されるべき。

・一方で,3次元FEMでやるんだから,隅角部の計算も評価できるわけで,本来はここも特徴になるべきだけれども,今後の課題,というかかなり自由度の残る形となった。

あと一月以内に意見募集段階になりますので,宜しくお願いします。

8/08/2008

来客

昨日は,多くの来客をいただきました。
研究の幅が広がる話をいただき,頭が活性化しますね。

8/07/2008

オープンキャンパス

8月5-7日は名大でオープンキャンパスをやっている。
今年は,担当者なので高校生に名大建築をアピールをさせていただいた。

学生からの視点における名大・建築の良さ,というのは教育システムが充実している,ということにつきる。
JABEE以前より,こういったシステムは名大にはあったということだが,授業のシナリオ,学習項目の引き継ぎ,成績状況をみた柔軟な授業内容の変更,といった点は,すくなくともT大とかK大には無いだろう。
授業も文部科学省の指定どおり,きっちり補講も含めて15週分授業を行う。

なお,建築学会やその他をとおして,大学・大学院における教育面について精通している先生が名大には複数おり(K先生,S先生はそういった団体での委員長・幹事を歴任),関連団体をとりまとめて,今後の教育システムを考えながら,常に先進的な教育を行っている。

教育に対して教員がきわめて真摯なところ,というのはもう少し学生諸君に伝わってもよいかな,と思う。おそらく,外にでてからわかることなんだろうけれども。

名古屋大は,コンパクトながらかなりスパイシーな先生が多い。研究で名をはせている先生も多い。個人的には構造部門はぬきんでていると思う。T先生(RC),F先生(地震)は,まず,群を抜いているし,O先生はデザイン系にも強く,OBのS先生含めて,伊藤豊雄などのデザインをサポートしている。
残念ながら,ベストセラー作家のM先生は辞められてしまいましたが。

こういった先生が,研究ばっかりで授業を手を抜いているか,というとまったくそういうことはなくて,F先生は教育ツール,啓蒙活動も良くやられていて,学会賞も受賞しているし隙がない。

ま,そんなわけで,高校生がこのページを読んでくれるとはちょっと思えないけれど,名大のアピールでした。

8/05/2008

学生実験


本日は学生実験の集大成として,ミニRCはりの実験を行った。
これで,わからなかったら,授業としてもう,やるすべは無いのでは・・・・。

が,結果は案外好評(と勝手におもっているが)で,それなりの手応えはあった。
結構計算どおりに破壊形態が制御できている。

技術報告集にまとめようと思う。

8/04/2008

東京出張

今日は,東京出張。

午前中に実験に関する打ち合わせ。方向性,パラメータ,日程等がおおよそ固まる。早く世に出したいデータだが,いざ,論文化となるとちょっとパラメータが必要になる。
実験計画を行うと,いつものことだけれど,他の実験データとパラメータをそろえたり,ということが増えてつい欲張ってしまうのとしまうことも。

午後は,AIJマスコン委員会。JASS5の解説と超長期案に関する意見交換。
超長期って,そもそも論をすると深みに入るなあ。これで世の中動いてしまうのも怖いし。

材料のディテールよりも,一戸あたりの面積とか,耐震性の方がよっぽど大事。材料の人間が言うとかなしいけれど。しかし,耐震性を無視して,材料の話だけやっても宙に浮く。日本で建築やるかぎり避けて通れないし,環境の問題だって,結局こういうリスク込みの話。できるところからやりましょう,っていうのと大局観を無視しましょうっていうのは別の話。



しかし,中古マンションって狭いと買う気はあまりしないよなあ。

8/03/2008

ImageJでの凡例

デフォルトで凡例記載する方法が無かったので,探した。
http://www.optinav.com/Show-Legend.htm
あまり,カスタマイズできないですが,論文には支障が無いと思う。

絶句

せっかく,時間を割いてITMNR-6の論文を書こうとしたのに,Science Directが本日メンテナンスで休止だった。次は8日しか時間が無いのに・・・。
がっかりです。

休暇

来年から,私生活が相当タイトになることが予想されているので,最近は良く細と外食に出かける。まわりの方からも相当脅かされているので,覚悟を決めている。
仕事のパフォーマンスだけは落とさないようにがんばりたいところですけどね・・・。

で,昨日は覚王山のイタリアンに出かけた。本命は別にあったのだが,予約もとれず断念した。
デルフィーナは,ちょっと探すのが難しい奥まったところにあるマンションの1Fにもうけられたレストラン。
初めていきましたが,以下,雑感。
・料理は無難にまとまっている。
・食材は面白いものをつかっている。
・店員は感じが良い。ただし,良くしゃべるので人によっては,むむむと思うことも。
・ワインは,値段相応で良いものを置いている。(あまり詳しくないけど,おいしかった。)
・値段は都内よりは安い。
・デザートがうまい。
・パスタもうまい。
・メインは,もう少しパンチが欲しい。味にメリハリが無くて,感動が薄い。パスタの方が大きい。まずいわけじゃないんだけど。

8/01/2008

JABEE

昨日は,建築学会で行われたJABEEWikipedia)研修会,に参加した。
JABEEとは,ワシントンアコードに対応するための日本の機関であり,研究機関のISOみたいなもんである。
教育の品質保証とその結果による,欧米との卒業要件の互換性担保を目的としている。

こういった認証機関というのは,まったく駄目な機関とか,自己改善,成長能力のない分野,やるきが無い環境で重要と思うのだが,(そもそも性悪説なので),多くの場合,日本の環境にはなじまないとおもうけど,大学教育に関しては,必要かもしれない。


JABEEは,大学教育システムが機能しているかどうかの評価が主眼であって,システム設計のみを評価する。だから,独自のポリシーで教育して,これでうまくいくんだ,という証拠さえあれば,基本的には認証される。

大学で必要とされるかもしれない,っていうのは,日本の大学の以下の特徴(私の知っている範囲だが)にある。

・教育よりも研究が重視されている。特に教員評価は研究成果の比重が高い。
・大学の業務と同等に社会的貢献活動が多く,結果として授業品質・回数の低下が起こる。
・大学教育について評価する手段がないため,教員に教育をまじめにやるインセンティブが少ない。
 (もちろん,現在の危機的状況を感じて,気合い入っている先生もいる。)

広大・名大でJABEEを体験したけれど,
メリット:
・出力評価になるので,いいのがれができない。結果重視で授業が評価される。
・すくなくとも,やる気が無い先生というのは,JABEEをやると教室内で浮き彫りになる。
・授業の連携をやるようになり,教える項目のヒエラルキー,順序,システムが明確になる。授業設計が明確な目的の下に行われるようになる。
・学生の年ごとのばらつきがわかったりして,柔軟な教育ができるようになる。
・良い授業をしている教員も授業アンケートなどから浮き彫りになる。

デメリット:
・やはり,これに関わる時間はかなり多くなる。専任的にやる人が二人は必要になると思う。
 (特に導入期)
・紙が大量に利用される。環境にやさしいとは思えない。証拠作りには必要なんだけど。

というわけで,メリットの方が多いと私は思う。ただ,少人数の教室,コースはつらいね。

学生にしても,このシステム内でまじめに学習しないのであれば,それはもうどうしようも無い。
逆に,丁寧にやっている分,学生の責任というのも見えてくる。

7/31/2008

RCプリズム



2006年にJCIの年次に投稿した論文を見直している。これは,若材齢時に入ったひび割れを,硬化過程中の収縮応力を考える際にどうやって考慮するか,というのを考えた論文でわりと気に入っている。
(海外では評判よかったのだけど,JCIではあまり意見がなかった・・・。T邊先生がコメントくれたけど。)

これを見直して,どっかに投稿しようと思って,再度,最初からプログラムを組み直して,再評価している。

先日の可視化プログラムを使ったら,ひび割れがえらいことになっていておもしろかったのでここにはっておく。

なんか,付着の領域だけ,ひび割れ方向が違うっていうのがわかるんだけどね。

ミニ建

JCIのコンクリートプラザ,静岡クリエイトのブースを見られた方はご存じと思うが,ミニチュアの鉄筋が現在,手に入る。これは,もともと,法政大学の溝渕先生の発案で開発されたもので,これを我々の研究グループでもつかって研究を行っている。

研究というよりは,なんというか,とっつきにくいRCの授業をいかにわかりやすくできるか,ということに主眼を置いていて,教育ツールとしての利用を模索している。
卒論生の一人のテーマになっている。

寸法効果のせいか,付着が強すぎるせいか,どうもせん断が普通サイズのRC梁の場合よりも強くなる傾向があるが,ちゃんと曲げ破壊,せん断破壊は制御できる。

8月5日の学生実験の最終回では,RCをその場で設計させて,その場で部材を作成して,その場で載荷する,という授業をやる予定。
セメントはジェットモルタルを利用するので,すぐに硬化する。

7/30/2008

環境委員会

JCIの環境委員会に無理をいって入れてもらった。環境問題から目をそむけるのは,私たちの世代では無理だろう。以下,雑感。

・環境問題を整理するに当たって,基礎データ収集は重要。すくなくとも何がどうなっているかがわからないのでは手の打ちようがない。

・私企業に関して環境情報をオープンにすることは,現在のところCSR的な立場でしか,利益につながらない。企業の責任ある行動が株主,消費者に評価される,ということだ。これが,環境に関する税制や会計報告と同等の扱いになれば今後変わっていくし,産業連関表的なものも,すぐに作れるようになるかもしれない。問題は,たとえば,こういった環境報告をすることで,原材料の流れ,コスト構造が外部にも推察されやるくなってしまうことで,価格形成がより消費者よりになる。これを嫌う企業は多いと推察する。

・データを集めることは,結局ノウハウ集め。総研のようなところがやるか,国がやるべきことのように思った。大学人がやるには,コストがかかりすぎるし,維持保全,最新版の確保はかなり難しい。スピンオフして外郭団体にするなら良いかもしれない。利益を上げるモデルは難しい。NPOによる評価かな。

・得られたデータをどのように活用するかは,研究活動,クリエイティブさが発揮される箇所と思う。大学の人間の活躍の場はここか? ただ,データが集まった時点で,それは,既存の技術で最適化なり,評価なりはできてしまうだろう。土木の計画系の先生方の知見はすぐに反映されると思う。ただ,見方はやはりコンクリート業界なりのものが必要なのだろうな。

7/29/2008

Fortranでの図形描画

以前,広大の時のホームページにもFortranの図形描画について,書き込んだことがあるのだが,広大のサーバーが更新された時点でなくなってしまった。

Fortranで図形を描画するには,Intel Visual Fortranの利用を前提とするとQuickWindowプログラムで可視化が可能だし,APIもそろっている。

これを,ちょっときれいに書きたいな,というときにはPGPLOTというツールがあって,これを使うと簡単に二次元のコンター図が書けるようになる。うちの4年生が,すでにフレームのFEM解析のポスト処理につかっているくらい(彼は4年のはじめからプログラムを始めたばかり)なので,かなり簡易であることがわかるでしょう。
http://www.astro.caltech.edu/~tjp/pgplot/
http://www.fluidlab.naoe.t.u-tokyo.ac.jp/~minnie/pgplot/

Intel Fortranで使う場合には,一度ソースファイルをライブラリプロジェクトに入れ込んでコンパイルする必要がある。おそらくワーニングが3つほどでるが,無視しても問題が無い。

私個人では,ポスト処理としては,Borland C++ Builder + TChart という組み合わせで,OpenGL経由で可視化していたのだが,Borlandのヴァージョンアップをさぼっていることもあって,いじるのが面倒くさくなってきた。

FortranからWindowsのAPIをたたくのでも良いし,PGPlotで3次元のラッパーライブラリをつくるのでもよいけれど,いかんせん時間がかかる。たぶん,丸1日仕事。

で,いろいろ探した結果ここの方が作成しているElViewというのを見つけた。
3次元の方は,インプットファイルを作成するライブラリと,閲覧用のOpenGLViewerの組み合わせで成り立っていて,非常に簡易。
プログラムから,外部プログラムを呼んで実行してもよいし,連番で解析結果を出力して,あとから評価してもよい。
解析でひび割れを表現するくらいなら,主ひずみベクトルとひび割れに相当するひずみを呼び出して,
主ひずみベクトルに直行する平面上にひずみ量に比例する円を描けば良い。


ポスト処理もまあ,しばらくはこれでやってみようかと。

7/28/2008

評判の良い本

4年生前期に下の3冊は必須になっておいてほしい。

・鉄筋コンクリート構造 市ノ瀬敏勝 著 共立出版
・セメントの材料化学 荒井康夫 著 大日本図書
・コンクリート構造,田辺ら 著 朝倉書店

それ以外に,うちの研究室なら,以下の本を学ぶ。

・化学熱力学 原田義也 著 裳華房 
・新物理学シリーズ32 熱力学=現代的な視点から 田崎晴明 著 倍風館

これらは,数式を丁寧に展開してくれるのと,具体例があるので初学者にちょうど良い。

あとは,Fortran90を理解しておけば,院試以降はばっちりですね。

7/27/2008

東海村

この金曜日から東海村でRESAによる鉄筋付着の実験に参加させていただいた。リーダーは名大,T川原先生のプロジェクトです。昨年度の結果は,JCIの年次大会に2編出ていて(私は著者にはいっていませんが),かなりバラツキの大きな実験データでした。今年は,ゲージの大きさ(中性子光の幅)を変化させたり,取り出す角度を変化させるなどして,精度向上が目標です。

現在も測定中と思いますが,結果は上々で今までないようなデータが得られています。まちがいなく付着に関する世界初のデータになると思います。

7/18/2008

JCI

今年のJCIは,研究集会2つ,発表,司会でほとんど発表を聞けなかった。

BETで細孔分布を出すっていう論文があったな。何を仮定しているかを聞きたかった。Dollimoreの論文とかを参照しているのだろうか。

大津先生のAEセンサでやる腐食の研究は面白かったな。せん断と曲げ破壊が何を表しているのかを聞きたかった。

JSCE333委員会はファンキーな委員会で良いです。大変刺激になる。

6/20/2008

夜中の打設

注水,午前1:15,今さっき打設が終わった。
明日は8時から,実験です。

いや,ファンキーな実験だ。

6/08/2008

10年会

卒業して10年ということで山上会館で10年会が行われた。
久しぶりに同級生にあい,少しだけ話をした。
それぞれの職で,それぞれの結果を出しているので話は聞き応えがある。

・建築,それをとりまく環境に関する話(お金の話)は大学からではおそすぎる。
・日本は,大事なことを決定するときに,関わる人間が多いほど,最悪のシナリオになる。
・日本は,突き抜けて良くなる,という決定を平等性を理由に足を引っ張る。
・35才以下の利益というのは,民主主義で有る以上,もはや守られそうにない。子供をつくらない判断というのは,大変合理的である。搾取が前提となっている時に子供を作れるか。
・日本はEUには入れない。理由は借金の多さによる。自分でなにも決定できない政府なので,EUにはいって介入してもらえば,少しはまともな運営になるのでは。
・日本の税金は,ふるさと納税じゃなくって,自分がサービスを受けたい省庁に直接納税できる方が良い。全部じゃなくてもよいけど。じゃないと,国民に対するサービスは期待できない。
・日本の省庁人事は,省庁内で行うために結果として省庁拡大路線の決定しか評価されない。官僚の人事評価が国民や今の社会にとって有益なことをしたかどうかで判断されるべきで,そのための人事庁とならなくてはいけない。国防・外交以外は,人事評価は国民公開が基本。
・裁判員制度じゃなくて,公務員制度にして,公務員は一般から公募。任期5年。プロフェッショナルが行う。生涯職務としての公務員を廃止。ただし,国防,外交は別。

6/03/2008

驚愕


激写されました。

ワイン棚のワインが5,6本割れたのです。

5/27/2008

デルフト

現在デルフトにおります。
発表が終わりました。個人的にはちょっと不出来でした。反省。

以下,メモ
・行きのフライトでキャビンアテンダントにビールをかけられた。
・スキポール-ライデン間が工事で,オランダ国内移動に5時間くらいかかった。
・友人宅に訪問。ついたのは11時だった。びっくり。
・次の日,移動してデルフトの友人(先生)のところで,BBQした。マイクロラボの興隆にびびった。
・ヨーロッパの収縮のトレンド情報がおおよそ網羅できた。スイスチームがかなりすごい。
・モデルは残るのか,という議論はおもしろい。フレームワークが重要。友澤モデルはそこがすごい。
・阪田モデル,BPモデルの話。
・原発の設計,振動,3倍静的,柏崎は静的で決定の話。(秋山先生)建築が誇るべき設計,2ヶ月後。
・生コンアジテータ車の中の洗浄タンクの話。(化学プラントの話)
・むつ,の話。ライスボールの話。
・設計はフェイルセーフ,性能設計,過剰設計?過剰設計は悪は本当か?

5/16/2008

デルフト工科大学 建築学棟 Bouwkunde gebouw

衝撃!
デルフト工科大学の建築学科が入っている棟が昨日,火事で崩落してしまいました・・・。
えらいこっちゃです。

デルフトつながりの方から,いろいろ情報いただきました。

http://www.youtube.com/watch?v=ZaK5YVVaRCo

5/07/2008

フォント環境

まったくもって,WindowsXPまでのフォントは見にくかったのだが,すこし改善されるらしい。
http://japanese.engadget.com/2008/05/07/windows-xp-meiryo/

いや,MACのフォントは本当に美麗です。
こればっかりはうらやましくてしょうがない。

あと,InDesignに数式エディタがあるのもうらやましい・・・。

5/05/2008

村田二郎

村田二郎:コンクリートの癒着について,土木学会誌,第三十八巻 第三号,pp.19-23,1953

ペーストの論文もあるのだが,聞いたことも無かったので,愕然とした。
こういうマニアックなのは好きです。

5/04/2008

北海道 泊原発


北海道に原発の見学に行ってきた。が,諸事情のため,写真はなし。
こんなご時世だしね。

帰りがけに小樽ビール政寿司に寄ってきた。これ以上はかけないけど・・・。
それと,小樽のニシン御殿の方に足をのばして,山登りをしてきた。スーツで。
なかなか絶景でした。ロッククライミングで有名なんだそうです。

4/19/2008

ImageJ




画像解析ソフトで,NIHが開発しているImageJがすごい。
Javaで作られており,Pluginの作製が楽で拡張性が高い。
32ビットデータも簡単に扱えるし,相当の事ができる。
昨日,今日,AIJの関連で遊びでいじっていたが,すぐに操作を覚えた。

今回のヒットは,上の画像ができたこと。見る人がみれば,わかるでしょうけど。
AIJで学生が発表します。

4/16/2008

最近のヒット

最近のヒットは,これです。
ホワイトボードシート
http://www.tsp-wbs.com/kakaku.html#mg
どこにはっても,ホワイトボードになる。

スタイロにはるとどこにでも置いておけるし,メモにも便利。ゼミにも使えるし,実験室にもおけるし。

4/15/2008

バルセロナ : ヌーベル




ガウディ : サグラダファミリア



 

ガウディ : カサ・ミラ


ガウディ






ガウディはすげえ。
今年から,カサ・バトリョがみられるようになったが,大変おすすめです。

バルセロナ : タワー


カラトラバ

バルセロナ : ジャーマンパビリオン2





はっきりいうと,日本人の建築家は,ミースを昇華してしまったんだな。谷口とか槇の方が今はすごいな。

バルセロナ : ジャーマンパビリオン





アルハンブラ宮殿 昼






アルハンブラ宮殿の昼。

グラナダは,セビリアというスペイン料理屋のパエリアがうまかった。ただし,米は固めになっていて,かなり歯ごたえがある。昼は店が閉まるので,なにすればよいかよくわからんかった。朝一にアルハンブラにいってしまったので。

サンタアナ広場に面したレストランはなかなか良かった。予約していくとよいと思う。量が多いので,前菜の次にいきなりメインでもよいかも。


空港までは,タクシー(25ユーロくらい)で行ったが,バスが30分置きくらいにでている。これは一人4,5ユーロと聞いた。

飛行場は,やたらものが高いので,水等は市内で買っておく方が良い。