3/29/2015

論文が投稿されました。

Cement and Concrete Researchから以下の論文が公開されました。

I. Maruyama, G. Igarashi, Y. Nishioka, Bimodal behavior of C-S-H interpreted from short-term length change and water vapor sorption isotherms of hardened cement paste, Cement and Concrete Research, 73 (2015) 158-168.

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3/10/2015

論文が掲載されました。

JACTから以下の論文が公開になりました。

M. Lin, M. Itoh, I. Maruyama, Mechanism of Change in Splitting Tensile Strength of Concrete during Heating or Drying up to 90°C, Journal of Advanced Concrete Technology, 13 (2015) 94-102.

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3/09/2015

花粉とか,近況とか。

急に気温があがりました。花粉の季節です。困りました。

・先日,東京で飲んだら,面白い噂話が持ち上がっているらしく,興味深く伺いました。あたっていたら動揺しそうですが,全然関係無いので,そのまま様子を見ることにしました。関係者に思わず,電話しちゃいました。

・共同研究を実施していた中で,面白い挙動の物質が何個か有り,いろんな展開をみせそうなので俄然面白くなってきました。やっぱり,理論を探求しながらやっていくと,面白いものにぶつかります。自己顕示欲が強いので,すぐしゃべっちゃいそうですが,今度はしゃべらないようにしたいです。

・照射研究の方で,驚愕するような展開が生じました。(可能性は指摘していましたが,ちょっと,このタイミングで!?というようなことでした。) 4,5月は忙しくなりそうです。

・ACTに投稿予定のC-S-H変質とコンクリート物性の数値予測モデルに関する論文の下書きが終わりました。多孔材料的なアプローチでない数値モデルははじめてなんじゃないかと思います。今後,ブラッシュアップに入ります。これと,乾燥影響の構造解析モデルを今年中に出すことができれば,年初の目標は達成です。ただ,付着がよくわかんないんだよなあ・・・・。

・3月以降,また,東京出張が増えてきました。まあ,次年度の対応なんですけど・・・。私がすごいわけではないですが,まわりにすごい人がたくさんいるおかげで大きなプロジェクトにいろいろ誘っていただけそうです。確定になりましたら,また,いろんな人にアドバイスをいただきにまわろうと思います。規制庁の方のASR研究もなんとなく,方向性が明らかになってきました。いろいろ制約の多い研究プロジェクトではありますが,主査の山田さんのおかげで,いろいろと種をまき始めています。一方,ASRのサンプルをいろいろ見させていただくと,これ,本当に数値解析までやれるんかいな,というような代物です。もう,構造とか構成則じゃなくて,物理モデルだよねこれ,っていう。
組石造の耐震解析と同じようなハードルがあるように思いました。材料ベースでやってちゃ,絶対ダメだと思います。まあ,原発で考える範囲では,連続体でもいける方法もうまく考えればあると思いますが。

・3月27日にセメント協会で,5月11日に某委員会の中で講演をさせていただくことになりました。せっかくですので,おもしろデータを出させていただこうと思います。



3/03/2015

年度末

12月からつづいていた怒涛の3ヶ月がなんとか着陸しそうです.
大学の一大イベントである入試関係も(おそらくは・・・)無事にすみそうですし,卒論,修論も無事終わり,国プロや受託研究,共同研究の報告書もおおよそ終わりました.(まだ,2件おわっていないものがあります.)

大型予算のものはすべて終わって,少し気が楽になりました.今年は,博士の学生もいなかったので,髪の毛全部抜けるかとおもうかのようのな事態が2回くらいありましたが,卒論生も修論生も協力してくれて,なんとか乗り切れました.

3月は例年,その年度の研究について頭を整理し,次年度の研究体系をイメージするとともに,論文を記載する時期となっているはずなのですが,次年度の研究の種まきや骨格づくり,仕込みに忙しくて,あまり,ゆっくりできていません.

3月に入って,いきなり出張が続くなど,ちょっと慌ただしい時間が続いています.ちょっと落ち着かないといけないな,と思います.

2/07/2015

水熱連成

最近は,ずっと報告書のために水熱連成モデルの高度化を行なっています。考えてみれば当たり前なんですが,水蒸気の拡散速度の温度依存性というのは,温度勾配下における材料中の水分移動に押しこむようなインパクトを及ぼすことを再認識しました。

一方で,爆裂とか1Fの底部のような問題を解くときには,蒸気圧が1気圧を超えるでのそれなりに問題を高度にしなくてはいけません。簡易なモデルでBazantがやっていたように水蒸気圧をポテンシャルにした場合,液水が低温側に押し込まれるような現象を解くためには,液-固間の圧力のやりとりを考えないと,飽和近傍で簡単に破綻が生じます。支配方程式上で,物質収支や平衡を考慮できなくなってしまいます。
言われてみればあたりまえなんですが,これに化学反応を含めて考慮するのは,相当に面倒で,基準となるポテンシャルは化学ポテンシャルか水蒸気圧か,くらいじゃないでしょうか。水蒸気圧に換算するもの,かなり面倒です。

過去の研究で,液水が押し込まれるような爆裂時の解析の論文をいくつかみているんですが,物質収支を成り立たせるための固-液の圧力のやりとりを明示的に記載した論文を見つけられません。どうやって解いているんでしょうか。期待側は圧縮性なので,移動した分の気相の体積から圧力は簡単にもとまるのですが。

なんだか釈然としません。




1/31/2015

研究近況

・セメントのC-S-Hについては,現在,1つCCRに投稿中で審査待ちです。C-S-Hの層状構造の特徴的な点を議論しており,査読が通ったらこちらで内容を紹介したいと思います。
現在は,この仮説にのっとりながら,セメントペーストの収縮メカニズムについて,さらに深く議論しています。JACTの2010年に発表した論文は,結果として,処女乾燥下においてコロイド的変質が生じるプロセスの非回復成分の収縮は,統計的吸着厚さで評価できる,というように解釈できますが,現在は,回復・リバーシブルの収縮ひずみについての検討を進めています。

Feldman博士らと,今は,Beaudoin博士らのチーム,あるいはSetzer先生らのチームが,長さ変化等温線について,さまざまに報告しています。しかし,いまだかつて,セメントペーストの長さ変化等温線で,湿度の往復で完全にリバーシブルなデータを取得した人はいません。

これがまた,セメントペーストの収縮メカニズムを議論できない理由と我々は考えていますが,ここ2年くらいの研究で,やっと,リバーシブルな長さ変化等温線を取ることができるようになりました。
ここ1,2年でこのデータをベースに,適切な長さ変化メカニズムについて議論していきたいと思っています。

・一方,多孔体の研究もすすめており,最近は,サンプル提供いただいてVycorグラスの長さ変化等温線を測定しています。20℃ではほとんどリバーシブルなデータを取得できる条件を明らかにしましたが,40℃ではリバーシブルになりません。高湿度域の挙動は,かなり不安定な挙動であり,これに依存して長さ変化等温線の残差が生じてしまいます。(その他の挙動は再現性がある。)
この点について,今,実験条件とメカニズムの両面で詰めています。

・収縮低減剤の作用メカニズムも相当に細かいところまで見えてきました。セメギでは,その一部を発表しようかと考えています。

1月末

昨日は,卒論発表会がありまして,無事,研究室の学生3名も発表を終えました。1年の研究成果のはずですが,人それぞれのドラマがあって,発表時にもドラマがあって,濃縮された10分でした。

教員側としては,学生の晴れの場ということで,かなり大きめのホールでの発表の場を用意しております。それを楽しめるくらい,研究生活を充実させてくれ,という意味を込めて。今年も,数名はそれにふさわしい研究発表だったように思いました。

卒論というのは,研究として世界の第一線のものになるのは難しく,さまざまなレベルがあってしかるべきと思いますが,それでも,やっぱり,本人も含めて成長したなあという成果発表になるべく教員と学生は努力すべきと思います。大学の時の頭の体操具合の重要性は,ふりかえってからじゃないとわからないのですが,なんとかして先回りでそれを教員側は学生に伝えられたらと思っています。ひょっとすると本人も悔しいのかもしれませんが,それなの?という発表を見てしまうと,微妙な気持ちになってしまいます。

普段から甘く,優しく,なあなあだと,普段はお互い気持ち良いのかもしれませんが,いざという時に結局,学生本人が損をするという結果になります。スポーツでもそうですよね。普段,努力してない人が本番で成果を出せるわけもなく,勝てないスポーツは楽しくない。勉強も,研究も,仕事も一緒です。仕事になると自己責任という言葉で,自分に厳しく出来ない人は,どんどん取り残されます。
晴れの場,ということはそういうことを反面的に教えることもあるのです。