3/03/2015

年度末

12月からつづいていた怒涛の3ヶ月がなんとか着陸しそうです.
大学の一大イベントである入試関係も(おそらくは・・・)無事にすみそうですし,卒論,修論も無事終わり,国プロや受託研究,共同研究の報告書もおおよそ終わりました.(まだ,2件おわっていないものがあります.)

大型予算のものはすべて終わって,少し気が楽になりました.今年は,博士の学生もいなかったので,髪の毛全部抜けるかとおもうかのようのな事態が2回くらいありましたが,卒論生も修論生も協力してくれて,なんとか乗り切れました.

3月は例年,その年度の研究について頭を整理し,次年度の研究体系をイメージするとともに,論文を記載する時期となっているはずなのですが,次年度の研究の種まきや骨格づくり,仕込みに忙しくて,あまり,ゆっくりできていません.

3月に入って,いきなり出張が続くなど,ちょっと慌ただしい時間が続いています.ちょっと落ち着かないといけないな,と思います.

2/07/2015

水熱連成

最近は,ずっと報告書のために水熱連成モデルの高度化を行なっています。考えてみれば当たり前なんですが,水蒸気の拡散速度の温度依存性というのは,温度勾配下における材料中の水分移動に押しこむようなインパクトを及ぼすことを再認識しました。

一方で,爆裂とか1Fの底部のような問題を解くときには,蒸気圧が1気圧を超えるでのそれなりに問題を高度にしなくてはいけません。簡易なモデルでBazantがやっていたように水蒸気圧をポテンシャルにした場合,液水が低温側に押し込まれるような現象を解くためには,液-固間の圧力のやりとりを考えないと,飽和近傍で簡単に破綻が生じます。支配方程式上で,物質収支や平衡を考慮できなくなってしまいます。
言われてみればあたりまえなんですが,これに化学反応を含めて考慮するのは,相当に面倒で,基準となるポテンシャルは化学ポテンシャルか水蒸気圧か,くらいじゃないでしょうか。水蒸気圧に換算するもの,かなり面倒です。

過去の研究で,液水が押し込まれるような爆裂時の解析の論文をいくつかみているんですが,物質収支を成り立たせるための固-液の圧力のやりとりを明示的に記載した論文を見つけられません。どうやって解いているんでしょうか。期待側は圧縮性なので,移動した分の気相の体積から圧力は簡単にもとまるのですが。

なんだか釈然としません。




1/31/2015

研究近況

・セメントのC-S-Hについては,現在,1つCCRに投稿中で審査待ちです。C-S-Hの層状構造の特徴的な点を議論しており,査読が通ったらこちらで内容を紹介したいと思います。
現在は,この仮説にのっとりながら,セメントペーストの収縮メカニズムについて,さらに深く議論しています。JACTの2010年に発表した論文は,結果として,処女乾燥下においてコロイド的変質が生じるプロセスの非回復成分の収縮は,統計的吸着厚さで評価できる,というように解釈できますが,現在は,回復・リバーシブルの収縮ひずみについての検討を進めています。

Feldman博士らと,今は,Beaudoin博士らのチーム,あるいはSetzer先生らのチームが,長さ変化等温線について,さまざまに報告しています。しかし,いまだかつて,セメントペーストの長さ変化等温線で,湿度の往復で完全にリバーシブルなデータを取得した人はいません。

これがまた,セメントペーストの収縮メカニズムを議論できない理由と我々は考えていますが,ここ2年くらいの研究で,やっと,リバーシブルな長さ変化等温線を取ることができるようになりました。
ここ1,2年でこのデータをベースに,適切な長さ変化メカニズムについて議論していきたいと思っています。

・一方,多孔体の研究もすすめており,最近は,サンプル提供いただいてVycorグラスの長さ変化等温線を測定しています。20℃ではほとんどリバーシブルなデータを取得できる条件を明らかにしましたが,40℃ではリバーシブルになりません。高湿度域の挙動は,かなり不安定な挙動であり,これに依存して長さ変化等温線の残差が生じてしまいます。(その他の挙動は再現性がある。)
この点について,今,実験条件とメカニズムの両面で詰めています。

・収縮低減剤の作用メカニズムも相当に細かいところまで見えてきました。セメギでは,その一部を発表しようかと考えています。

1月末

昨日は,卒論発表会がありまして,無事,研究室の学生3名も発表を終えました。1年の研究成果のはずですが,人それぞれのドラマがあって,発表時にもドラマがあって,濃縮された10分でした。

教員側としては,学生の晴れの場ということで,かなり大きめのホールでの発表の場を用意しております。それを楽しめるくらい,研究生活を充実させてくれ,という意味を込めて。今年も,数名はそれにふさわしい研究発表だったように思いました。

卒論というのは,研究として世界の第一線のものになるのは難しく,さまざまなレベルがあってしかるべきと思いますが,それでも,やっぱり,本人も含めて成長したなあという成果発表になるべく教員と学生は努力すべきと思います。大学の時の頭の体操具合の重要性は,ふりかえってからじゃないとわからないのですが,なんとかして先回りでそれを教員側は学生に伝えられたらと思っています。ひょっとすると本人も悔しいのかもしれませんが,それなの?という発表を見てしまうと,微妙な気持ちになってしまいます。

普段から甘く,優しく,なあなあだと,普段はお互い気持ち良いのかもしれませんが,いざという時に結局,学生本人が損をするという結果になります。スポーツでもそうですよね。普段,努力してない人が本番で成果を出せるわけもなく,勝てないスポーツは楽しくない。勉強も,研究も,仕事も一緒です。仕事になると自己責任という言葉で,自分に厳しく出来ない人は,どんどん取り残されます。
晴れの場,ということはそういうことを反面的に教えることもあるのです。

1/25/2015

インフルエンザ

年明け早々,インフルエンザになってしまい,大事な時間を失いました。後半は,いろいろよく考える時間ができました。東大の池内 恵准教授の著作などをよみ,イスラーム国について学びました。
研究については,以前,ぎりぎりの状況が続いています。

今週末から,卒論,修論の発表会になります。


1/01/2015

謹賀新年

年があけました。謹賀新年。本年も,どうぞよろしくお願いします。
今年は以下のことを頑張りたいと思います。

1.研究室の学生さんが,全員の研究を理解した上で,さまざまな知的体験を楽しめるような雰囲気を構築する。
2.英語で論文を書くことを研究室の標準にする。
3.コンクリートの放射線影響に関する研究についてReview論文を作成する。
4.コンクリートの乾燥・熱影響について,ナノスケールから構造応答まで評価可能な数値解析モデルに関する論文を執筆する。
5.週に4日以上,ジョギングと筋トレを実施する。お腹いっぱい食べないようにする。
6.子供と一緒に自然に触れられる体験を毎月1回実施する。

12/31/2014

今年を振り返って

大晦日になってしまいました。部屋の大掃除もしていないのに・・・。
家族はすでに実家にいるのですが,さすがに年越しに顔をみせないわけにはいかず,今は新幹線で移動中です。
この時間を利用して今年を振り返ってみたいと思います。

今年の丸山研の状況について
・日本人の博士がいなくなり,研究の厚みは少し薄くなりました。分かっていたことなので,なるべく私が学生にレクをするということで,積極的にゼミを運営したつもりでしたが,10月以降は出張が多くなってしまい,やや手薄の感が出ました。学生の成長具合を見ますと,結局のところ学生それぞれのポテンシャルにしたがって成長しています。実験系で力を発揮する学生,数値解析で力を発揮する学生,両方やれる学生,人それぞれですが,少なくと研究室に所属した時を考えれば,だんだんと楽しめるようになっているのではないかと思います。今年のはじめに決めた方針で,なるべく自分が学生に具体的なやり方を示す,という指導は達成度70%くらいだと感じています。ただ,なんでも教えるのがよいのか,というのはずっと疑問でもあったので,そのバランスを試行錯誤した結果と捉えています。