9/20/2012

平々凡々

昨日は、昼に学生さんと打ち合わせをしました。
収縮の新しい測定手法についての検討は、なかなか精度をあげることができなくて苦労しています。こんなに大変だったのかと思って、少し愕然としています。読み誤りました。セメント自体の影響もあるやなしやで議論して、結局、もう一回測定することになりました。うまくいってるとおもったんだけどな。多分、そろそろ30回目くらいの測定です。


9/18/2012

記念講演の主旨


日本建築学会での学会賞受賞記念講演では、15分と限られた時間でもあったので、十分に説明ができなかった部分がありました。自分の整理も含めて、下記にとりまとめた次第です。

日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その1)
日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その2)
日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その3)

なお、しゃべりたかったことをまとめたもので、一部は大幅に文章が増えています。



日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その3)

3.今後の研究

より科学的に建築材料を見つめる、ということがさまざまな効用を生むということが説明できたのではないかと思います。

近年の分析化学は、簡単になり、安くなり、そして技術的には非常に高度になっていますが、これらと建築材料の間は、ずいぶんと隔たりがあるように思います。

100年なり、200年なりの経年変化を想定して材料を使いこなすには、それなりの科学的背景が整理されていなければ、難しいでしょう。、30年データの外挿でうまくいくほど単純ではないはずです。


日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その2)

2.科学と工学のはざま (追記あり)

すでに現業が成熟している範囲で大学が開発的研究をするというのは、難しいものがあります。もちろんフィールドを選べば可能になるとは思いますが。建築が、新しい形を望んでいることは常に感じていることではありますが、それにまっすぐに大学が答えるべきか、というのは少し課題が多いように感じています。

セメント系材料の企業における技術開発をみていればわかりますが、給料をもらって、それなりの人間が、派遣の方々も含めて、一つのプロジェクトに関わります。メカニズム不在の場合には、必要なだけパラメータをふって馬力で前に進むわけですが、その精度、再現性、なども考えれば、大学の一研究室に限界があるのは誰でもわかることです。産学連携をどのようにするか、というのはさまざまにあってよいと思いますが、産の馬力というのは本当にすごいものです。


日本建築学会大会(東海):建築学会賞受賞記念講演(その1)

AIJ大会中日に、建築学会賞受賞記念講演を15分、行いました。15分という限られた時間で何をしゃべるか、ということ自体が試されているんじゃないか、と思えました。
15分で説明できてしまう結果というのは、よっぽどすごいものだと思うわけです。残念ながら私の業績というのは、そこまでエレガントに洗練されているものではなく、いくつかの工学的・科学的業績から蓄積されたもので、少し散文的であります。

業績を一から説明するよりは、私がどういうことを考えて、今後どのような研究を考えているかということを示すことで記念講演にしようと思った次第です。いつものように笑いをとることはあんまり考えませんでした。

結果として、何人かの方に感想をいただきましたが、7対3くらいで好意的でした。残りは、やはり業績について説明してほしかった、というものでした。


9/16/2012

日本建築学会大会(東海):開催大学の立場

今回の建築学会は,名古屋大学で開催されました。私は総務部会で広報幹事として,建築雑誌の会告,ホームページ,ポスター,シンボルマークとロゴ,その他配布物等,を中心にそのたの雑務でお手伝いをさせていただきました。
大会は,名大教授陣の献身的なリーダーシップによって,大過なく終えることができました。

10年前までは,これらの事業を,学会運営会社の支援なしで実施していたというのは驚異的なことです。3日で,のべ1万人の人間が参加するような大会を素人だけが,ボランティアでやっていたというのは,私からは想像もできません。


日本建築学会大会(東海):学生の発表

今年は,M1の3人が発表しました。D学生は留学やらなんやら,間の学生はいないので,そんな感じです。私自身は開催場所での対応ということで,ほとんど,発表を聞きにいくことができず,いろんな方々とお話することもできずじまいでした。

さて,うちの学生の発表にも,質疑がいっぱいあったようですが,それらを含めての発表内容に関する,コメントと補足

9/08/2012

9月3日 ゼミ,最近の研究室の動向

研究室では,院試のために4年生の研究が一部中断。

・超高強度コンクリートの水和解析については,リートベルト解析,選択溶解などを実施して,多数のデータが整理されつつある。これらと物性値との比較も実施され,自己収縮,水和収縮,その他の点との整合性を評価すると,いくつかの観点で今後の評価すべき点が見えてきた。
これらを実施することが今後の方向性になるかと思う。

9月1日 田舎の印象風景


家族で関市内の長良川沿いにいき,石拾いと水遊びをした。私は岐阜の景色が好きだ。
学生時代に先輩のT村さんに,岐阜の良さについて教えてもらい,半信半疑ながら,今の嫁さんと一緒に,ぐるっとまわる旅行に出かけた。関観光ホテルで鵜飼をみたり,郡上八幡の徹夜踊りに参加したり,白鳥の湯にいったり,といったような。


8月31日


東京出張。照射実験について,放射線照射損傷,水化学,セメント化学の専門家に現在準備中の実験計画が妥当かどうかについて検討してもらう。PIEについて,特にセメントペーストおよび骨材についてどのように評価すべきか,という点のディスカッションが有意義だった。