7/25/2009

7/11~7/24

7/13 鹿島の技研におじゃまする。水和モデル等に関するディスカッション。モデルは利用してもらうには複雑化してはいけない、ということがよくわかる。今までのデータをもう一度見直した方がよいなあ。自分の時間をつくるよう努力しないと。ついつい、いやな仕事が残るとその間のペースが落ちる。

7/14 寺本君が鎌田先生のところで、超音波関連の予備実験に行く。結果は、そういえばまだ報告されていない。どうなっているのか。

7/15 午前中に引っ越し先の5号館の電源まわりの整理。午後は広報委員会。JCIの環境委員会は学内委員会のために欠席。環境学研究科のロゴの話が。あったらよいが、こういうのって一筋縄ではいかない。結構、予算と覚悟がいるかなあ。広大のロゴは800~1000万くらいだったと聞いた覚えがある。

7/16 PANALyticalとの打ち合わせ。頑強なのは有名のようだ。ソフトも良さそうだけど、セメント分野での評判はさまざま。午後は学内委員会。 JCI編集委員会は欠席。

7/17 10時~外装材の委員会。依然、方向性模索の状況。午後JCI自己治癒委員会。前回委員会の報告書を見たが立派だ。これを超えるのは難しいので別の方向性ということで。共通試験の話が出る。モデル化、簡単なのはやれそうだな。データがいるけど。

7/18~20日 JCIテクニカルレポートのプロットを考える。半井先生にもご協力を得る。いや、結構重たいな。これ。やっぱり。

7/21日 SII、Brukerとの打ち合わせ。TGは、SIIとはちょっと値段のすりあわせが難しそうかな。Brukerとは、オプションの説明をしてもらう。底角側のバックグラウンドを抑えるためにスリット幅の話を伺う。絞れば当然、測定時間が増加する。 

7/22 朝一にRigakuが来る。デモをしてもらうが、ソフト的にはセメント分野ではまだ、全然利用できなさそうだ。やはりTOPASで行くしかないということで、機種選定は終了。Brukerで行くことに。


7/24 安藤建設の技研に行く。太平洋セメントと3者での共同研究に関する打ち合わせ。昨今の経済的状況から、長期的ビジョンというのは書きにくい。どこで成果とするか。頭を悩ます。予算は、住宅局じゃなくて、別のところからとってくることを考えた方が良いのかもしれない。

7/15/2009

7/14

院生の五十嵐豪君が,建築学会の優秀卒業論文賞をいただけることになりました。
応援いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。

7/11/2009

6/30~7/11

6/30~7/1
東海村での実験。軽量骨材の乾燥プロセスの可視化について。
実は,JRR-3Mは,前々日まで緊急停止していた。ただでさえ,実験日数がすくないのでやきもきしていたのだが,誰かの日ごろの行いがよかったのだろうが,実施にこぎつけた。まことにありがたいことである。
昨年度までは,自己養生の可視化を行っていたのだが,今年は乾燥プロセスで影響をみれるかどうか,ということで検討した。
実は,結構複雑ですね。
軽量骨材の練り混ぜで結構,分離が生じやすいこと,軽量骨材中の水分は重力の影響をうけやすいことが推察された。
全体挙動は,もう少し見ないとわからないかな。

それと3次元CTに挑戦した。これはこれでよいのだが,飽水状態でサチル現象がでるのでこの補正について検討しないといけなさそうだ。

7/2
学内の授業。今後の方向性についてM2が発表。まあ,よかったんじゃないでしょうか。

7/3
東工大の坂井先生のところを訪問。X線関連の意見を伺いに。どっちかっていうとメンテナンスの大変さを強調なされていたので,気になった。X線の試験機自体はずいぶんと歴史のある装置だし,ソフトの問題も大きいかもしれないなあ。あとは,セメントをどうやってフィックスするか,ですかね。
すっきり,というより,さらに混沌としてきた。

午後は,学内引越しの話。面積がたりない。やっぱり,実験は来年できないのか・・・。つらいなあ。

7/6
午前中は,学生との面談と業者との打ち合わせ。
ペースト用の引張クリープ試験機の最終打ち合わせ。
新しい知見を得るには,その目的に合致した試験機が必要。既製品でできることには限りがある。
今回は,もとのアイディアを学生に出して,学生自身に設計させた。
ものが来ると感動するだろうな。

午後はゼミ。研究の状況を発表。まあ,4月から3ヶ月しかたっていないので,進み方は人それぞれ。しかし,1年をとおすときっちり差がでるので,学生諸君は,日ごろの研鑽を忘れないでほしい。

7/7
JCIの移動日。打ち合わせなど。

7/8
午前中はランドマークセッションと自分のマスコンの発表。
ランドマークでは,私が大野和男先生について発表した。1935年時代にすでに拘束試験を行うとともに,若材齢のひび割れについて,考察し,ほぼ現在の研究手法の枠組みを確立している。
また,収縮は打ち込み直後から測定しないと本当のことはわからない,という指摘など今にも通じることがすでになされていた。
こういったことが研究者魂として受け継がれていれば,もう少し現在はちがったのではなかろうか,とも思う。それでもむずかしかったのだろうか。
開会式の阪田会長のお言葉に始まったランドマークだが,存外好評であった。
マスコン発表は,奨励賞をもらいました。恥ずかしながら,まだ2回目をもらっていなかったんです・・・。
午後は,寺西先生とASCOTの件で打ち合わせ,その後,企業の方と実験に関する打ち合わせ。

7/9
午前中,強度・力学Iのセッションの司会。
注目する研究は,・谷口氏の強度発現の温度依存性と鉱物組成の関係に関するものと,・溝渕先生グループの直接引張強度試験によるもの,の2編。この論文は実験と考察ともにすぐれていたと思う。
直接引張試験のばらつきの話は,嵩先生のご指摘のとおりで,嵩先生がいわなければ自分が言おうと思っていたことだった。
建築の法律体系の中の論文がかなり多かったが,土木の人の関心は薄いだろうな,とも思った。
テクニカルすぎてデータとしては貴重なのだが,論文とか新規性という意味では評価が難しい。

午後は佐藤先生の科研に関する打ち合わせで,PS三菱の北海道支店に伺った。
今回のJCIでは,骨材研究が相当に出ていて,これらを横並びに見るといくつか着目点がある。
気づいている人は気づいていそうだが,関連ポイントを整理すると研究のポイントが抽出できる。佐藤先生や谷村さんなどは,やはり,ばっちり問題点を捉えていた。
ただ,骨材の問題がわかったとして,そのあとどうする,という実学的な部分もまた課題である。


7/10
午前中,ランドマークに出席予定だったのだが,急遽CONMATの打ち合わせが入った。学生の発表を聞いたが,やっぱりちょっと勉強不足の観がある。

そういえば,7/9の学生発表は聞きにいけなかったのだが・・・。
岸の熱伝導率の論文における飽水時に水分が移動するかどうか,というご指摘は非常にありがたいご指摘だった。個人的には圧力勾配が生じるので流れると思うが,空隙がある場合と同じだけの速度を有するかどうかという点はあきらかではない。
しかし,今,実験データを改めてみると,飽水時のデータは,低含水率側の点を伸ばしていくとあきらかに寝ている。これが飽水時特有の問題なのか,そうでないのかは,ちょっと考える必要がありそうだ。

一方,五十嵐の発表におけるゲル空隙比理論において,破壊力学的考察を欠いているという指摘はあまり意味がない。圧縮試験という特性値をインデックスとしてゲル空隙比で整理することは,破壊の起点となる脆弱部の存在確率という現象と相関するであろう値で整理するということであり,従来より評価を行ってきたものである。今回は同一条件で行った試験という共通結果に対してある一律の関係がえられたという点が評価されるべきであり,かつ,高温履歴で水和が停滞すると考えられている状況も包含して説明できたという点が新しい。
圧縮破壊自体,試験機や寸法,端面の拘束,試験体の乾燥条件に依存するもので,物性値ではない。

C-S-HのH/C比のご指摘は,従来研究と比較すれば当然のご指摘である。ただ,過去のC-S-Hの研究,代表的にはYoung博士らの研究を見てみるとC-S-HのHは,基本的にゲル水に相当する水で本当に容易に脱水する水を包含している。われわれのスタディでは,Hが2.0以上の水は強度に寄与しない流動的な水であると考えている。
このことが,ゲル空隙の適応性の改善につながっているのである。

昼は,谷村さん,細田先生らと膨張委員会のWG2についてディスカッションした。設計上の問題でどこまで示すことができるか不明だが,課題を明らかにして委員のみなさんのご協力を仰ぎたい。
目標を示すことが幹事団の使命であるが,こういった整理ができると委員会も円滑になるだろうし,問題点を他のWGとあらかじめ共有する上でも有意義だと思う。

今回のJCIは,学生2名が奨励賞をいただけたことが大変誇らしい。


7/11
帰宅。久しぶりに家に帰ったら,子供が微妙に目をそらす。なんか,人見知りしているみたいだ・・・。
がーん。

お土産にルタオのチーズケーキ,花畑牧場のキャラメル等々を買った。

6/20~6/29

ずいぶんと間隔があいてしまった。怒涛のように時間が過ぎる。毎度のことになってしまった。

6/22
私的な高炉セメント研究会。最近の実験データについて出し合って議論を行う。建築で高炉を増やす手法についてディスカッション。それと,最近投稿した論文3編についての紹介。大学教員は,法律を動かすことができる立場にいるのかもしれないが,実学への認識が少ない上に,材料そのものについて十分な調査・研究がすすんでいるかどうか疑問。もう少し,集中してじっくり議論した方がよいのではないか。
JASS5なども,出版ありきで委員会を進めるような時期ではないように思う。

6/23
学生実験+ASCOT 学内の打ち合わせでASCOTの委員会に出席できず。

6/24
午前中は,TGについての打ち合わせ。既存のTGだけでなくて,改良を加えることを条件とすることにした。C-S-Hの研究を深く進めたいので,ダイナミックTG+Isobarが測定できるような特殊環境を整備する方向でうごくことに。真空TGオプションが安く利用できるということと,ダイナミックTGができる,さらに精度と安定性を考慮すると2社に絞られる。この後は価格の問題になるかな。

午後は超音波速度測定の試験機の打ち合わせ。超若材齢時における硬化プロセスを確認したいので,超音波法を導入することを決定した。最初は,提案した収縮理論の自己収縮現象での検証に用いるが,おいおいは凝結の問題,水和制御の方向で進めて生きたい。

6/25
教室会議 GCOE関連,人事・予算の問題で若干もめる。
議論というのは,実行力・権限が伴った人間がやるべきだと思う。提案してこいっていうのであれば,個人ベースで羅列の提案だけだろう。若手でディスカッションして,問題点をあげつらって妥協点・合意形成を行うことにあまりメリットを感じない。
これは,たとえば,署名活動とかリコール運動などにも通じる。民意がそこにあることは通じるだろうが,日本でのものごとの決定構造は,えてして民意とは独立に行われるものだったと思う。
大学もたいていの場合,そうだ。官僚構造に近いと思う。

形だけ民主主義をとるという空論で,若手は疲弊しているので,タスクは減らしてほしい。
また,そういうことを当然のようにやらせるから,結局,若手の中で意見をとおせるような人間がいても,変に権力構造によりすがって人脈だけを誇示するようなのがはびこるのだとも思う。

まあ,そうはいっても,大学でそういう立場になれる若手というのは,えてして如才なくて,才能もあったりするからよいのかもしれないけど。
でも,強烈なリーダーシップとかカリスマっていうのにはなれないような。

6/26
久しぶりに時間があったが,結局,たまった事務処理をするだけだった。

6/29
午前中はCONMATの会議。名古屋での運営について。CONCREEPと比較すると,驚くほどにものごとが進んでいなくて,びっくりする。これで本当に運営ができるのか。まさに個人の尽力にかかっている。
午後は,東京理科大学の今本先生のところを訪問。ランドマーク会議(JCI)に関する最終打ち合わせ。
いろいろ意見はあるだろうか,それなりに意義のある発表になりそうだ。

そういえば,JCIのテクニカルペーパーをとりまとめるんだった。まったく進んでいない。まいったな。