10/25/2009

いろいろ

大学のDNSが更新されていないので,まだ,ウェブがみられない。もうしばらくまたないといけないみたい。
工学部3号館580に移動しました。


19日 内部監査があった。いろいろ実験関連の物品を購入しているので,ご指名。問題なくパス。出張の書類などで細々指摘はあった。うーむ。できれば,大学でカードを発行して,全部それで購入できるようにしてほしいんだが。記録は外注できるし,物品の嘘購入は通常はできないし,出来たとしてもそれなりに追跡できるし。証拠を残すという作業はアウトソーシングしても良いと思う。教員自身がやるのは無駄が多い。

20日 諸事情あってミーティングがなくなった。少しだけ,みのまわりの整理が進む。

22日 GOCEの基礎環境学セミナーが開講。なかなか難易度の高いDコース用の授業。ちょっと宿題も出るので,D用として受け入れられる生徒というのは限定されるかもしれない。こういうの,本当はどのタイミングでやるべきなのかを考えないと。個人的には環境学にも学部生がほしいと思う。カリキュラム編成は紛糾間違いなしでしょうけど。

23日 基礎環境学の2回目。といいつつ,2回目は真鍋先生による授業で超豪華。Earth system model 等々のお話。

24日 ホームカミングデー 大学に行く。なんというか,熱狂という感じではない。静かな同窓会。大学のネットワークが力を発揮するというのは,文化なのか,教育なのか。そもそも全体的にコネクションでものを動かすというようなことって,子供の時には教育されない。(私はされなかった。別に今もできるわけではないけど,必要性は実感している。)社会をうごかすための素養って,子供の時からちゃんと体験させないといけないんじゃないだろうか。日本の場合,欧米よりも密室型なんで,その辺オープンにできないのかな。もの,ひとを動かすっていうのが個人の力量だけになっている,というのは有る部分の人間には都合が良いことでしょうけど,日本全体ではもったいない。やはり教育ではないか。学校だか,家庭だかはわからないけれども。

25日 法事。伊那に行って来た。ずいぶん変わっていて,建物が増えている。人口が少しだけ増えているんだそうだ。天竜川周辺も開発されていて,なんというか私の子供の時のThe田舎でなくなってしまった。ちょっと哀しかった。

10/16/2009

引越など

昨日,研究室の引越(というか物理的な移動)が終了。
無事終了かどうかは,これから生活空間を立て直していく中でわかる。
運んで置いたが,捨てるものというのがかなり多くなりそうではある。
委員会資料なども過去のものは,今後利用するかもしれないとファイリングしてとって置いたが,結局大事な部分は報告書にまとまっているし,当時議論したものは論文化されていたりしているので,現場の問題とかトラブルで外に出せない情報とか,そういった情報は価値があるのかもしれないが,あまり普段接しない私としてはそれなりに頭に残っているので,委員会資料は残す必要が無いのかもしれない。

国際会議の運用経験などは,参考になるところが多いのでとっておく方がよさそうだが。

14日は,とある試験機開発のβ版を拝見にいった。すばらしく利便性が良さそうな試験機で大変感心した。来年夏くらいには市販を目指しているということですので,楽しみです。当方はもし,4号館が建て替えになって新しい実験棟になるのであれば,是非配備したいところです。

10/10/2009

引越

10月15日に居室および研究室が3号館に引越になります。
それに関連して,しばらく連絡が取れない場合がありますが,ご容赦ください。

10/08/2009

訂正:JCI10月号 耐久性力学 について

式(1)については,右辺 -div(-λgradT)というところが,まちがっています。

校正,ほとんどできなかったので,残念です。

10/07/2009

収縮メカニズム

・毛管凝縮理論にあるようなメニスカスによる収縮応力というのは確かに存在する。ALC等にみられるAdditionalな収縮については,たしかにそれが適用可能だと思う。

・一方,吸着水に生じている表面からの力の影響をうける収縮駆動力というのは,別に評価されるべき,というのが私の見解である。

・毛管凝縮理論で収縮低減剤の影響については,表面張力の低下によってケルビン半径が低下し,結果として,同一の化学ポテンシャルであっても,作用面積が小さくなるからモデル化としては成功している,という意見がある。しかし,これに関する反論は,収縮低減剤自体,すべての表面張力が低下する物質で収縮低減が見込めていない,という実験的事実が存在することである。

また,接触角の変化で表現すればよいという考えもあるが,これに関する反論は,1.毛管内で液状水が存在するかぎりにおいて,接触角は凸には成り得ない。2.毛管中の平衡を仮定しているのであれば,かならずある量の吸着水が存在し,接触角は,この吸着層からの接触角になる。これが変化するというのは,よっぽとの遠距離力であるが,これを薬で作用できるといのは無理があるのではないかと考えられる点。3.一般の接触角の式(Young式等)は,必ずしも平衡系を議論の対象としていない。動的な状態,たとえば,葉っぱの上の水滴を議論をしているが,この系は,局所平衡にも達していない力の釣合式である。平衡状態になったとき,すなわち周囲の湿度が平衡に達し,表面の上に平均的に吸着層が形成されれば,当然,接触角は水の上のものに近づく,というのが私見である。


なお,余談になるが,ミクロ孔ではケルビン半径が表面からの力を受けて,理想的な値からドリフトすることが分子動力学の知見から知られていた。それを実験的に確認し,工学的に付加的な親水性表面エネルギーを評価する手法を宮原ら(2000,Langmuir 16 4293-4299)が提案している。1桁ナノ系の議論が支配的なセメント硬化体については,こうした影響についても評価したほうが良いと考えられる。これは,今後の収縮等の内部平衡状態に関する一つの方向になると思う。

10/03/2009

素粒子なんちゃら

昨日NHKで新4号館の施工者入札が停止ということになりました。
いやあ,どうなるんですか,これ。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015862973000.html#

新しい技術が新しい産業をつくる,ということを理解していただきたいところ。
税金回すだけ(あるいは税金を払っていない人に回す)というので,生産性は向上しないんですよ。技術革新と両方やらないと。

しかし,一方で,ここ10年強の時代にどれだけ,この分野が生産性向上に貢献したか,ということもちゃんと評価しないといけないですけども。

10/02/2009

近況 9/18-10/1

18-20 室蘭工大の濱先生のところに、研究に関するディスカッションをしに伺う。濱先生のところには、最近着任した岸本先生もいて、水分関係のことがディープに議論できるかと。それぞれの研究的背景をしょっているところもあって、かみ合わない部分もあったが、濱先生が最近検討されている、凍害についてのアプローチは大変理にかなったもので得心がいった。凍害については、個人的に強く確信しているところがあって、その点、濱先生との話に矛盾がなかったので、実験派の濱先生の結論なら、まず間違いはないかなあ、と思った次第。DSCによる凍結量評価は、相当に難しいし、うまく値がでないというアドバイスをもらう。
凍結量評価はやはり電極法になるのかな。

21-23 休日だが、すべて大学で時間を費やす。JCI混和材委員会での発表用スライドの整理、これから3月までに書く論文の題目決めと目次の作製と連名者の検討、消耗品の発注、学生の実験結果の確認と今後の実験計画の漏れの有無の確認、10月からの授業に関する準備、G-COEに関する環境関連の本の通読、などなど。3月まで時間がとれて順調なら、5,6本は書いておきたいところ。そろそろ黄表紙の英文化を検討していかないと、陳腐化してしまうなあ。JCI年次の投稿項目も考えていかないと。

24 JCI混和材委員会。小型の拘束試験機の結果がキャリブレーション、物品納品の遅れからうまくデータが出せていなかったので、収縮理論に関するプレゼンを主軸に。分離圧、やはり理解してもらえないなあ。大分書き下したんだけども。反省です。11月に掲載される黄表紙の解説を読んでもらうともう少しわかりやすくなるのでは、と期待する次第。

25 M野先生等と勉強会。ちょっと自分の勉強不足について大いに反省。いくつかリーズナブルな仕事をしていただける業者を紹介していただいた。

26-27 家で作業。

28-29 333委員会。あいかわらず面子が濃い、刺激のある委員会。混和材のデータ等々で示唆的な値が出ている。やはり同一のデータからでも解釈がいろいろあるのでおもしろいところ。自分のところのデータは追試もしているし、再現性・精度ともに確認しているので、有る範囲の確度は高いと思っているので、それらに矛盾している点がなんなのかは、追々考えて行きたい。どういう実験条件でこうなるのか、とか。
しかし、高炉スラグ微粉末って各成分比例して溶解しているようには思えないけど、どうなっているんでしょうかねえ。
その後、JCI自己修復委員会へ。個人的には委員会に入っているのだから、負担低減ということは考えなくてよいように思った。やらない人はやらなくて良いし、出来る人はやればよいし、どっかに相乗りして成果が出せそうなら、そういうことをすればよいし。それぞれ、それなりの思い入れというか、こういうことでやってみたいというのがあるはずなので、それを引き出せれば良いと思う。

30 東京。兼松先生と資源循環関連の打ち合わせ。
GIS高いねえ。完璧なデータはないので、なかなかそこで頭がいる。個人的には実験データを自分で作れる材料分野の方が向いているな、と思った。

Spring8に行く予定だったがキャンセル。新しい秘書の方と会う。ちょうど引越と重なる面倒くさい時期になってしまったが、是非、いろいろ頑張っていただきたい。
・書類書き、黄表紙の校正、JCIの文章の英語概略を書くのを忘れていたので、その作成、実験データの整理・評価、学生の進捗状況の確認、実験室内にある正体不明の薬品の調査、材料サンプルの出荷。出張の領収書探し(哀しい)。