8/09/2008

マスコン

あと,3ヶ月でJCIマスコン指針が完成します。

以下メモ

・ひび割れ指数と発生確率の関係を算出するプロセスにおいて,基本的には隅角部における初期のひび割れというのは考慮しない方向性で考えることとした。
これは,対応する実際の構造物のひび割れデータが,主として貫通ひび割れを対象としていたことと,初期の表面ひび割れを追跡解析できるほどの,日温度変化,断熱温度上昇曲線における運搬時間の考慮の仕方,同様に強度発現の初期の考え方,異なるバッチを打設する場合のコンクリートの取り扱い等の情報に不足,ないし議論の必要性があるからである。

・本質的には表面ひび割れを生じた場合,断面欠損が生じるので,結果として貫通ひび割れが誘因されるのが実際だけれども,こういった事実との不整合も発生確率の中には含まれている。

・3次元FEM解析を前提とすることで,精度向上,つまり,発生確率上の分散の低減が見込まれていても,こういったことの問題というのは常に含まれているので,ひび割れ発生確率を考える上での前提条件について良く理解した上での活用されるべき。

・一方で,3次元FEMでやるんだから,隅角部の計算も評価できるわけで,本来はここも特徴になるべきだけれども,今後の課題,というかかなり自由度の残る形となった。

あと一月以内に意見募集段階になりますので,宜しくお願いします。

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