11/20/2022

プラハ その2

 プラハから戻りました。以下雑記。

・最終日に教え子のJiri Rymes君と会えました。彼は今,チェルベンカコンサルティングに勤めています。マスコンのひび割れ解析について,先日RBSMでいろいろ解析事例した内容を紹介し,今後,私の提案している構成則やAIJ/JCI指針の内容など,ATHENAにも入れ込めないか議論していく事になりました。ひび割れ解析ができるにもかかわらず,価格はアステアマックスよりも安いので,アジア含めて競争力が出ると面白いのではないかと思います。
・CVR-Rezとの打合せは詳細を極めました。他の受託研究と違って要求されるデータのクオリティと再現性が厳しいので最初は困っていたが,現在では測定レベルがあがるとともに私が論文を書くたびに,私の研究をみて問い合わせがあるので大変感謝していると言っていただけました。引き続き良い論文を出していこうと思います。
・チェコー日本の国交が2020年で100周年になるにあたり,日本ーチェコでの交流が盛んになっています。その中で,原子力や一般科学技術についての協定ならびにメモランダム締結の動きがあり,私も一度これに関連して講演をしているのですが,チェコ側から詳しい話をお伺いして,メモランダム締結についてサポートすることを約束しました。今は,CVRなどが受託研究になっていますが,これをチェコ側からも研究費が入れば共同研究の形になるので,研究がさらに進展します。昨年度CVRはUS-NRCともメモランダムを結んでいるので,我々も参加している日米CNWG(日米民生用原子力研究開発ワーキンググループ)の枠組みともうまく話を整理ができれば,さらに研究交流が盛んになるのではと思います。現在のエネルギー危機問題で原子力の安全な運転延長の議論はEUでも大きな議論になっているので,その点でも重要な論点になるかと思います。
・日本で今,土木での放射性処分がどのように進んでいるかは存じ上げないのですが,前回のベルギー出張や今回のACESなどのサイドイベントでも処分関係での共同研究ができないかという提案をいくつかいただきました。私が関わっているのは1Fの廃炉だけなのでよく考えましょう、という流れに。今の議論の論点は,昨今,CO2関係でセメントが劇的に変わってしまっていて,過去に実験して審査に用いたセメントがもはや製造されないので,それの適用性の限界と再審査方法などです。我々の一般建築物でも,既往指針との対応性について,できる部分が多いとおもいますけど,網羅できるかどうかというと盲点もあるかもしれず,いろいろかんがえていかないといけないのでは,と思いました。少しプロジェクト立案を考えてみます。

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