8/31/2008

MKL

ひまを見つけては,裏で解析を回しているのだが,パラメータによってMKLのソルバーがオーバーフローするので調査しているが,よくわからない。

マトリクスを全部はき出して確認してもわからないので気持ちがわるい。
最適化のパラメータを変化させると通ったりするので,何に影響を受けているか判断できず。
知っている人がいたら,コメント下さい。

31日午後17時現在
あらびっくり。問題点がわかりました。自分のコードの問題でした。
配列を動的にしてみたところが間違ってました。

8/29/2008

院試

院試,お疲れ様でした。
あとは結果を待つのみですね。本当に怒濤の3日間でした。
院試が終わったので,本格的に研究に取り組みたいですね。

T本君の投稿した黄表紙が受理されました。私の学生が出したはじめての論文になります。
12月に掲載予定。

本日は,技術支援機構の委員会に出させて頂きました。
ま,実際のコンクリートがどんなにばらつくか,という生々しい結果を拝見できたのは良かったです。

8/26/2008

雑誌

しばらく,メモをわすれていたなあ。
・日経ビジネス 2008.8.18
-ファーストリテイリング
可処分所得の奪い合いになっており,ライバルは衣料だけではない。

-住設業界2極化
リンナイ,TOTO好調。国外市場での売り上げで優劣がきまっている。

-さらば,工学部
定員低下,偏差値低下のスパイラル。企業教育,企業が社内に塾・大学を作る時代に。
工業高校の躍進。

-社会・環境報告書ディレクトリ2008 データとしては面白そう。

-非上場という戦略。上場だけが選択肢ではない。



・東洋経済 2008.08.23
-市場観測 原油は再度150ドルを目指す。
ロシア・グルジアの問題で今日,原油は上がっている。どちらかというとドルと連動しているので,受給の問題より,ドルの価値に連動しているように(個人的には)思う。そういえば,昨日の日経では,東工大が藁から,今日のSciencePortalでは岐阜大学が芝生からバイオエタノールを製造する手法を提案していたな。

-太陽電池
日本の政府の政策はタイミングを逸した。関連して,今日の日経でEUが分野別削減について反対を表明したけれども,輸出入,販売・購入に伴うCO2は,デフォルトで折半,あるいは開発費による重みをつけた折半にしないと,少なくとも,日本は浮かばれない。

-経済・経営書100 面白そうな本が多くリスト化されている。全部は読んでいられないけれども。
・現在の金融政策 白川 日経新聞社
・さらば財務省 高橋洋一 講談社
・市場リスク 暴落は必然か 日経BP
・不謹慎な経済学 田中秀臣 講談社
・金融権力 本山美彦 岩波新書
・円安バブル崩壊 野口悠紀雄 ダイヤモンド
・新脱亜論 渡辺利夫 日経新聞社

-英字紙と邦字紙を使い分けて情報を得る。
偏った情報ソースのみでものごとを考えてはならない。

8/23/2008

23日のタスク

・論文査読2本
・教科書の通読
・投稿用論文プロットの検討

ソフトボールの上野選手はすばらしいなあ。ちょっと遅いコメントですが。

最近知ったページ:
言い負ける


なんというか,私に無いスキルです。
大事そうです。建築業界では。

8/22/2008

怒濤の日々

・夏休みが何故にこんなに外部の仕事が目白おしなのかがよくわからない。時間配分により一層の強い意志が必要。

・CONCREEP8の準備がいよいよ佳境。バンケットの司会をやることになった。本当に私でよいのだろうか。選曲,段取り,というのは責任が大きいな。想像したよりも。

・教科書。谷川先生の教科書が佳境。全文目を通そうとしているが,全部を裏を取るのはなかなか難しい。コンセプトベースのチェックになりそう。

・その他委員会。委員会の数が増えてきた。自分でお願いしたものもあるのだが,ちょっとパンクぎみ。一方,将来につながりそうな委員会にもよんでいただいた。

・ひび割れ系。中部地方でひび割れ問題で何に焦点を絞るのか不明。

・研究科パンフレット。コンテンツは9割5分整う。

・そろそろ院試のシーズン。学生のみなさん頑張ってください。

・AIJ大会発表できず。すみませんが,エントリーしたものの発表日に広島に行けません。神戸の国際会議に出席します。重なるとは思わなかった。

8/19/2008

名言-中谷宇吉郎先生

中谷宇吉郎先生は,雪氷学の北大の大先生だが,基礎的研究とその応用ということに関して以下のようにおっしゃっている。

「自然に即して問題を良く考え,一つ一つの問題を切り離して,一歩筒落ち着いてやれば,まもなく全機構が明らかになることと思われます。本当に良い研究ならば,かならず実際の役にも立つ,そして一見迂遠な様に見えても,実際は案外早道であるというのが,本当の基礎研究であります。」

基礎研究をやりたいですね。私は。

8/16/2008

京都:平等院





翌日は,宇治にいった。平等院を久しぶりに見るため。

極楽浄土を模した建物は,この夏でもゆったりした気分にさせてくれる。
また,個人的には,平等院の中の鳳翔館も好きだ。これは栗生明の設計なのだが,非常にエレガントでシックだ。中の展示も良い。仏像等と歴史がうまく展示されている
前回来たときは,裏側のファサードの写真を撮れなかったので,今回はちゃんと取った。
全体的に水平線が強調されているディテールなんだが,コンクリートの打ち放しの部分は水平線をだすために段違いになる型枠を使っている。これ,よく考えると,非常に大変なディテールだ。(写真3枚目)


平等院鳳翔館

京都:比叡山のライトアップ






川床のあとに比叡山に登った。盆の時期は,ライトアップをするようで,時間をつぶしながら,ライトアップをまった。根本中堂の中のライトアップが美麗だったが,撮影禁止だったので写真は無い。

その他の部分もいろいろ装飾されていたので,その写真を。


恥ずかしながら,比叡山は初めてで,様々な宗派のもととなった最澄のつくった比叡山について興味をもっていたものの,今回,登ったことであらためてその歴史をひもときたくなった。


8/15/2008

京都:川床料理 貴船




京都にいってきた。

実は,連れが川床料理を食べたいといってから,実に8年以上がたっていて,それをやっと達成することになった。場所は,京都の貴船口というところで,私はよく調べていなかったのだが,メッカなところのようです。


ごとごと京都を電車で北上していって,たどり着きました。

たしかに,川の上っていうのは,風があると圧倒的に涼しくて,とても居心地が良い。

昼寝をしたいかんじですね。


料理も,細かくて,かつ量が多かった。のちのちまで,川床料理の分量が後をひきずって,ずっと膨満感がありました・・・。

鱧がうまかったなあ。はじめておいしいと思った。


80歳のマシンガントーク

11日の話。

現在,環境学研究科の広報誌の編集をやっているが,毎号やっている巻頭インタビューで今回は,理学部名誉教授の樋口先生にお願いした。
いろいろ,伝えたいところがあるんだが,何がすごいっていうと80歳を超えて,マシンガントーク。
馬鹿話じゃなくて,研究を含め全般的に,知識の量と出所が圧倒的。
久しぶりに,すげーなこりゃー,っていう人に出会えて,感服した。

おっしゃることも至極もっともで,インタビューの内容自体は,対談記事にとっておかないといけないので,ここではちょっと書けない。
その他の事項として,教育については以下のような感じ。

・体験・経験型学習および研究というのは,ITでは伝達できない。知識じゃなくて,知恵というのは現場にないと発揮されないので,教育としてこれをどうかんがえるか,というのが今後の課題。フィールド系,実験系というのはそういう意味で,教育研究として優れている。
・知識が多すぎてあふれているので,まさに知恵が重要だが,学生の間にそれをためされる機会がないので,それを提供するのが大学院の役目ではないか。


対談に併せて,段ボール一箱の切り抜き,別刷り,本を用意され,発言にすべて参考文献がついているのに感銘した。
インターネットをはじめて3,4年ということだが,情報が自由に得られ,まさに快楽だとおっしゃっていた。

とても素晴らしい時間でした。

8/10/2008

最近の疑問

・ひび割れ発生確率5%(実質的にひび割れ無し)とは何か。
・日本の歌とはなにか。

こまりました。

8/09/2008

マスコン

あと,3ヶ月でJCIマスコン指針が完成します。

以下メモ

・ひび割れ指数と発生確率の関係を算出するプロセスにおいて,基本的には隅角部における初期のひび割れというのは考慮しない方向性で考えることとした。
これは,対応する実際の構造物のひび割れデータが,主として貫通ひび割れを対象としていたことと,初期の表面ひび割れを追跡解析できるほどの,日温度変化,断熱温度上昇曲線における運搬時間の考慮の仕方,同様に強度発現の初期の考え方,異なるバッチを打設する場合のコンクリートの取り扱い等の情報に不足,ないし議論の必要性があるからである。

・本質的には表面ひび割れを生じた場合,断面欠損が生じるので,結果として貫通ひび割れが誘因されるのが実際だけれども,こういった事実との不整合も発生確率の中には含まれている。

・3次元FEM解析を前提とすることで,精度向上,つまり,発生確率上の分散の低減が見込まれていても,こういったことの問題というのは常に含まれているので,ひび割れ発生確率を考える上での前提条件について良く理解した上での活用されるべき。

・一方で,3次元FEMでやるんだから,隅角部の計算も評価できるわけで,本来はここも特徴になるべきだけれども,今後の課題,というかかなり自由度の残る形となった。

あと一月以内に意見募集段階になりますので,宜しくお願いします。

8/08/2008

来客

昨日は,多くの来客をいただきました。
研究の幅が広がる話をいただき,頭が活性化しますね。

8/07/2008

オープンキャンパス

8月5-7日は名大でオープンキャンパスをやっている。
今年は,担当者なので高校生に名大建築をアピールをさせていただいた。

学生からの視点における名大・建築の良さ,というのは教育システムが充実している,ということにつきる。
JABEE以前より,こういったシステムは名大にはあったということだが,授業のシナリオ,学習項目の引き継ぎ,成績状況をみた柔軟な授業内容の変更,といった点は,すくなくともT大とかK大には無いだろう。
授業も文部科学省の指定どおり,きっちり補講も含めて15週分授業を行う。

なお,建築学会やその他をとおして,大学・大学院における教育面について精通している先生が名大には複数おり(K先生,S先生はそういった団体での委員長・幹事を歴任),関連団体をとりまとめて,今後の教育システムを考えながら,常に先進的な教育を行っている。

教育に対して教員がきわめて真摯なところ,というのはもう少し学生諸君に伝わってもよいかな,と思う。おそらく,外にでてからわかることなんだろうけれども。

名古屋大は,コンパクトながらかなりスパイシーな先生が多い。研究で名をはせている先生も多い。個人的には構造部門はぬきんでていると思う。T先生(RC),F先生(地震)は,まず,群を抜いているし,O先生はデザイン系にも強く,OBのS先生含めて,伊藤豊雄などのデザインをサポートしている。
残念ながら,ベストセラー作家のM先生は辞められてしまいましたが。

こういった先生が,研究ばっかりで授業を手を抜いているか,というとまったくそういうことはなくて,F先生は教育ツール,啓蒙活動も良くやられていて,学会賞も受賞しているし隙がない。

ま,そんなわけで,高校生がこのページを読んでくれるとはちょっと思えないけれど,名大のアピールでした。

8/05/2008

学生実験


本日は学生実験の集大成として,ミニRCはりの実験を行った。
これで,わからなかったら,授業としてもう,やるすべは無いのでは・・・・。

が,結果は案外好評(と勝手におもっているが)で,それなりの手応えはあった。
結構計算どおりに破壊形態が制御できている。

技術報告集にまとめようと思う。

8/04/2008

東京出張

今日は,東京出張。

午前中に実験に関する打ち合わせ。方向性,パラメータ,日程等がおおよそ固まる。早く世に出したいデータだが,いざ,論文化となるとちょっとパラメータが必要になる。
実験計画を行うと,いつものことだけれど,他の実験データとパラメータをそろえたり,ということが増えてつい欲張ってしまうのとしまうことも。

午後は,AIJマスコン委員会。JASS5の解説と超長期案に関する意見交換。
超長期って,そもそも論をすると深みに入るなあ。これで世の中動いてしまうのも怖いし。

材料のディテールよりも,一戸あたりの面積とか,耐震性の方がよっぽど大事。材料の人間が言うとかなしいけれど。しかし,耐震性を無視して,材料の話だけやっても宙に浮く。日本で建築やるかぎり避けて通れないし,環境の問題だって,結局こういうリスク込みの話。できるところからやりましょう,っていうのと大局観を無視しましょうっていうのは別の話。



しかし,中古マンションって狭いと買う気はあまりしないよなあ。

8/03/2008

ImageJでの凡例

デフォルトで凡例記載する方法が無かったので,探した。
http://www.optinav.com/Show-Legend.htm
あまり,カスタマイズできないですが,論文には支障が無いと思う。

絶句

せっかく,時間を割いてITMNR-6の論文を書こうとしたのに,Science Directが本日メンテナンスで休止だった。次は8日しか時間が無いのに・・・。
がっかりです。

休暇

来年から,私生活が相当タイトになることが予想されているので,最近は良く細と外食に出かける。まわりの方からも相当脅かされているので,覚悟を決めている。
仕事のパフォーマンスだけは落とさないようにがんばりたいところですけどね・・・。

で,昨日は覚王山のイタリアンに出かけた。本命は別にあったのだが,予約もとれず断念した。
デルフィーナは,ちょっと探すのが難しい奥まったところにあるマンションの1Fにもうけられたレストラン。
初めていきましたが,以下,雑感。
・料理は無難にまとまっている。
・食材は面白いものをつかっている。
・店員は感じが良い。ただし,良くしゃべるので人によっては,むむむと思うことも。
・ワインは,値段相応で良いものを置いている。(あまり詳しくないけど,おいしかった。)
・値段は都内よりは安い。
・デザートがうまい。
・パスタもうまい。
・メインは,もう少しパンチが欲しい。味にメリハリが無くて,感動が薄い。パスタの方が大きい。まずいわけじゃないんだけど。

8/01/2008

JABEE

昨日は,建築学会で行われたJABEEWikipedia)研修会,に参加した。
JABEEとは,ワシントンアコードに対応するための日本の機関であり,研究機関のISOみたいなもんである。
教育の品質保証とその結果による,欧米との卒業要件の互換性担保を目的としている。

こういった認証機関というのは,まったく駄目な機関とか,自己改善,成長能力のない分野,やるきが無い環境で重要と思うのだが,(そもそも性悪説なので),多くの場合,日本の環境にはなじまないとおもうけど,大学教育に関しては,必要かもしれない。


JABEEは,大学教育システムが機能しているかどうかの評価が主眼であって,システム設計のみを評価する。だから,独自のポリシーで教育して,これでうまくいくんだ,という証拠さえあれば,基本的には認証される。

大学で必要とされるかもしれない,っていうのは,日本の大学の以下の特徴(私の知っている範囲だが)にある。

・教育よりも研究が重視されている。特に教員評価は研究成果の比重が高い。
・大学の業務と同等に社会的貢献活動が多く,結果として授業品質・回数の低下が起こる。
・大学教育について評価する手段がないため,教員に教育をまじめにやるインセンティブが少ない。
 (もちろん,現在の危機的状況を感じて,気合い入っている先生もいる。)

広大・名大でJABEEを体験したけれど,
メリット:
・出力評価になるので,いいのがれができない。結果重視で授業が評価される。
・すくなくとも,やる気が無い先生というのは,JABEEをやると教室内で浮き彫りになる。
・授業の連携をやるようになり,教える項目のヒエラルキー,順序,システムが明確になる。授業設計が明確な目的の下に行われるようになる。
・学生の年ごとのばらつきがわかったりして,柔軟な教育ができるようになる。
・良い授業をしている教員も授業アンケートなどから浮き彫りになる。

デメリット:
・やはり,これに関わる時間はかなり多くなる。専任的にやる人が二人は必要になると思う。
 (特に導入期)
・紙が大量に利用される。環境にやさしいとは思えない。証拠作りには必要なんだけど。

というわけで,メリットの方が多いと私は思う。ただ,少人数の教室,コースはつらいね。

学生にしても,このシステム内でまじめに学習しないのであれば,それはもうどうしようも無い。
逆に,丁寧にやっている分,学生の責任というのも見えてくる。