10/15/2011

飽くなき成長への希求についての話題

商売人もそうだし,研究でも上の方の人みていると,全然満足しない。ハングリーさが違う。ユニクロだってさ,世界制覇っていうか,国際的なブランドにしようとか,全然とまらないし。研究分野でも私の知っているPIとかも,もう,この人なんでとまらないんだろ,ってくらい全然現状に満足しない。もう,みんなすごいって認めてるし,しばらくそんな成果でないよ,ってなんとなく思ってても全然止まらない。

なんで,こんな話をしてるかっていうと,大半の日本人って満足を知れっておそわってると思うんだよね。たぶん,そういうの道徳の教科書にあると思う。でも,経済成長を望む限り,満足しちゃいけないんだとおもう。Ecoでもなさそうなはなしだけど。で,愛知の企業みているとトヨタ以外は,本当に,トヨタのためにあるだけで,それ以外しない。(実際はそんなことないんだけど・・・)車産業は転換期にあるとか,全然そんなの気にしてない。


たとえば,車の油圧系統って,規模の大きさは違っても風力発電に使える技術って山ほどあるんだけど,トヨタと取引している準大手にそういう話をもちかけたとしても,全然とりあわない。全くびびる。大型のもの,つくりましょうよっていっても全然やる気ない。この話,たぶん,アジアにもっていったら絶対やる。日本の企業は,きっと現状で社員も養えているし,当分は大丈夫って思ってる。だから何もしない。

海外の風力発電は小型発電から成長しているので,最初は農業機械系の会社だったところとか結構ある。そういう移行の方法もあるのかもしれないけど,日本は残念ながらそうではない。
今,やった方がよいことの最大のオプションをやるための枠組みが,ナショナルプロジェクトとして上がったとしてもついてこない部分がある。これは,原子力のナショナルプロジェクトの場合と違う側面ではないかと。

はなしがずれたな。日本の現状は,「足るを知」りすぎてるんだとおもう。たぶん,小学校の道徳的にはよいことなんだけど,それが停滞を生んでいる側面はあると思う。
アングロサクソン系のどん欲さは,我々にはない。
島国で,競争とは無縁であった我々も,グローバリズムの中でもがくには,いやがおうでも戦う土壌に引きずりこまれている現状に気づかず,昔の道徳の教科書を金科玉条に拝している。

似た話でTPPがある。
TPPなんて,やらないに超したことはない。そもそも,欧米の人間がやった方が良い,なんて日本のためにいうわけがない。ということはやらない方が良いにきまってる。みな,自分のことしかかんがえてないから。
お人好しの日本くらいだよ。本当にアジアのために,こうした方がよいんだよ,なんて教えているのは。

個人的には,そういう日本人を誇りに思うけどね。

というわけで,この話には結論がない。個人個人が考えてどうすればよいかを考えることに意味がある。僕はどっちかっていうと建築材料の話よりは,こっちの方が大事だと思う。どうやっていこうかな,と。

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