今年は、学内関係のさまざまな委員会の役職を拝命している関係で、JCIは残念ながら参加できませんでした。CD-ROMで、タイトルを概観し、興味あるものは流し読みをしました。編集委員でもあったので、おおよそのものは理解できているのではと思います。議論に参加できなかったのは残念でした。
今回のJCI年次大会では、以下のような論文を発表しました。それぞれの要点についても記載しましたので、もし、ご興味があればご確認いただけたらと思います。
[1079]コンクリート中の粗骨材が拘束試験体のひび割れに及ぼす影響についての解析的検討、
篠野宏, 丸山一平, 中村光
7/12/2014
7/05/2014
OECD-RILEM Meeting 6/30 とか
6月30日にWashington D.C. で催された、OECD-RILEMのミーティングに出席しました。RILEMに新しいTC、”Technical committee on prognosis of deterioration
and loss of serviceability in structures affected by alkali-silica reaction”ができ、そこのメンバーになったからです。
そもそも、ASR研究はほどんとやってきてなくて、照射研究の膨張挙動のAnalogとして実験を少ししていたくらいで、十分な知見はありません。体積変化による構造挙動評価とか、ジェネラルな問題であればそれなりに知見はあるのと、建築ではASRを取り扱っている人間がいないことを考え、さらに原子力では重要な問題になってきているのでメンバーになることを、山田さんの推薦を経て決意しました。
そもそも、ASR研究はほどんとやってきてなくて、照射研究の膨張挙動のAnalogとして実験を少ししていたくらいで、十分な知見はありません。体積変化による構造挙動評価とか、ジェネラルな問題であればそれなりに知見はあるのと、建築ではASRを取り扱っている人間がいないことを考え、さらに原子力では重要な問題になってきているのでメンバーになることを、山田さんの推薦を経て決意しました。
6/30/2014
Call for a PhD position
The mechanism of concrete cracking mitigation by use of Shrinkage Reducing Agents (SRA)
6/29/2014
最近の公開された論文について
最近,いくつか,論文がパブリッシュされました。
英文の論文は,なかなかアクセスしにくい部分もあるので,ここでアピールさせていただこうと思います。
Microstructural and bulk property changes in hardened cement paste during the first drying process (Research Gate Link)
I. Maruyama, Y. Nishioka, G. Igarashi, K. Matsui
Cement and Concrete Research, 01/2014; 58:20–34.
この論文は,セメントペーストのC-S-Hが,多孔性とコロイド性の両方があるということを定量的に示したはじめての論文といえます。特に,セメントペーストの強度が,C-S-Hの変質にもとづき数倍(0.5~3倍)まで容易に変化することを示し,これを微細空隙から説明した点が新しいと考えています。また,収縮メカニズムを考える上で,いつも悩ましいのが,C-S-Hの長期的な変質と脱水による収縮量の分離ですが,世界で初めて,長期的な長さ変化等温線と短期的な長さ変化等温線を比較するという手法を提案し,収縮メカニズムを明らかにした,という形にもなっています。
英文の論文は,なかなかアクセスしにくい部分もあるので,ここでアピールさせていただこうと思います。
Microstructural and bulk property changes in hardened cement paste during the first drying process (Research Gate Link)
I. Maruyama, Y. Nishioka, G. Igarashi, K. Matsui
Cement and Concrete Research, 01/2014; 58:20–34.
この論文は,セメントペーストのC-S-Hが,多孔性とコロイド性の両方があるということを定量的に示したはじめての論文といえます。特に,セメントペーストの強度が,C-S-Hの変質にもとづき数倍(0.5~3倍)まで容易に変化することを示し,これを微細空隙から説明した点が新しいと考えています。また,収縮メカニズムを考える上で,いつも悩ましいのが,C-S-Hの長期的な変質と脱水による収縮量の分離ですが,世界で初めて,長期的な長さ変化等温線と短期的な長さ変化等温線を比較するという手法を提案し,収縮メカニズムを明らかにした,という形にもなっています。
6/28/2014
JCI 封じ込めシンポ
25日にJCIの放射性物質の封じ込めに関するシンポに参加しました。私は委員でもありました。
終了後の懇親会でも話題になったのですが,委員会立ち上げ当初,本当に2年後に報告書が役に立つのだろうか,という状態でしたが,福島は残念なことですが,あまり進展していないように見えます。多くの案が出されていても,プロジェクト全体の合理性,柔軟性,経済性などがうまく判断されていないように見えます。
これは,マスコミによる情報偏向,個別の感情の問題なのかもしれませんが,技術論としてだけでも,合理的にはみえないような判断が多くなされており,結果として,進展がゆっくりとしたものになっているように見受けられます。
終了後の懇親会でも話題になったのですが,委員会立ち上げ当初,本当に2年後に報告書が役に立つのだろうか,という状態でしたが,福島は残念なことですが,あまり進展していないように見えます。多くの案が出されていても,プロジェクト全体の合理性,柔軟性,経済性などがうまく判断されていないように見えます。
これは,マスコミによる情報偏向,個別の感情の問題なのかもしれませんが,技術論としてだけでも,合理的にはみえないような判断が多くなされており,結果として,進展がゆっくりとしたものになっているように見受けられます。
6/07/2014
JCIマスコン指針の改訂についての雑感
昨日,JCIマスコン指針の改訂に向けた調査結果についての報告会に委員として出席しました。私は解析WGの委員ですが,正直あまり貢献していないです。昨日の委員会に出席して感じたことを以下に示します。
・トゥールモンド博士が紹介したフランスのDEFの事例紹介とその取組は,大変素晴らしいものでした。組織として,フランスとして取り組んでいるというチームワークと,できるとこからとりくんでいくという工学的な取り組みは大変学ぶことが多いと思いました。
・JCIの指針として英文化していくということですが,そこまでちゃんとやろうとするのであれば,JCI内部での査読はもとより,パブリックコメントを募集する期間をつくるべきと思いました。また,そのことを考えると,土木よりに偏っている現状については,建築分野の問題にも目を振り向けてバランスの良いものにしていく必要があると思います。その観点からは,建築の委員が少ないように思いました。
・トゥールモンド博士が紹介したフランスのDEFの事例紹介とその取組は,大変素晴らしいものでした。組織として,フランスとして取り組んでいるというチームワークと,できるとこからとりくんでいくという工学的な取り組みは大変学ぶことが多いと思いました。
・JCIの指針として英文化していくということですが,そこまでちゃんとやろうとするのであれば,JCI内部での査読はもとより,パブリックコメントを募集する期間をつくるべきと思いました。また,そのことを考えると,土木よりに偏っている現状については,建築分野の問題にも目を振り向けてバランスの良いものにしていく必要があると思います。その観点からは,建築の委員が少ないように思いました。
5/31/2014
5月最終 その3
工学者とはこういうものだ,という感動を受ける本に出会いました。自分の矮小さが恥ずかしく,地道に科学技術力を磨いていこう,と決意をさせる本でした。
考証-福島原子力事故-炉心溶融・水素爆発はどう起こったか-石川迪夫
考証-福島原子力事故-炉心溶融・水素爆発はどう起こったか-石川迪夫
5月最終 その2
そういえば,今日は,真夏日でした。32度を超えるっていうのは,世の中そういうもんなんでしょうか。5月なのに。
一つ前のおもしろイベントでコメントしましたが,最近は管轄省庁ではグローバル化,みたいなことをしきりと言っています。助教のテニュア問題というのもありまして,世界的な優秀な人材を集めてこよう,とかいっている人たちもいるわけです。でもね,もう少し現場の状況を考えた予算の枠組みとか考えて欲しいわけです。
一つ前のおもしろイベントでコメントしましたが,最近は管轄省庁ではグローバル化,みたいなことをしきりと言っています。助教のテニュア問題というのもありまして,世界的な優秀な人材を集めてこよう,とかいっている人たちもいるわけです。でもね,もう少し現場の状況を考えた予算の枠組みとか考えて欲しいわけです。
5月最終 その1
さて,イベントは風化しつつありますが・・・。
所属の研究科にできたセンターの設立シンポジウムに出席しました。率直に意見が出た方がよいんじゃないかと思って,少し辛口ですがコメントします。
いろんな人が出席してコメントして,ワークショップをしたのを横からみていたわけですが,見識の世代間ギャップが大きいのが一番の見どころでした。大学教員の頭の硬さも,役人の頭の硬さもよく見えたし,それを感じる学生が少しでもいたのなら,意味のあったシンポだったんじゃないかと思います。
所属の研究科にできたセンターの設立シンポジウムに出席しました。率直に意見が出た方がよいんじゃないかと思って,少し辛口ですがコメントします。
いろんな人が出席してコメントして,ワークショップをしたのを横からみていたわけですが,見識の世代間ギャップが大きいのが一番の見どころでした。大学教員の頭の硬さも,役人の頭の硬さもよく見えたし,それを感じる学生が少しでもいたのなら,意味のあったシンポだったんじゃないかと思います。
5/01/2014
GW近況
GWになってしまった。研究室内もいろいろありまして,ごたごたもありまして。
SAXSについて,もういちど文献掘り起こして大分勉強しました。Allenらのやっていることと,最近のMITがやっていることを比較しました。MITチームのは,qレンジが狭くて,これで本当によかったんかなあ,とか,モデルのフィッティングの前提が壊れてて,これで良く査読とおったよなあ,とか,ちょっとずつ批判できるくらいには成りました。Allenのは,なんかI(q)がそのまま記載されていないので,自分で解析しにくいので困ります。データ,そのまま出してくれれば良いのに。でも,基本は,水和中も劣化中も,ってことで全部取って確認している,というのはデータ解釈として安定感がありますよね。我々も超音波でもリートベルトでも,結局とりまくってから発表してきましたが,そういうの無いと絶対感が無いので気をつけないといけません。セメギでは,SAXSで発表します。
4/26/2014
いまさらですが,新年度。
4月
新年度が始まりました。とっくに1ヶ月が過ぎました。新しい体制では,4月入る前からゼミを行い,今年度はかなり引き締めた研究室運営を心がけています。新4年生は,期待に答えるべく,実験,解析の両方でかなりのペースで習得をしており,はや,全員が,各分析装置の操作/維持管理マニュアルの作成とサンプル測定にとりかかり,有限要素法も温度解析が終わり,水分移動に移行しました。5月で力の釣り合いに関するFEMがわかるようになっていれば,過去の良い時代のペースなので,良いのではと。
一方で,学生さんがかなり気張っているので,途中で折れないようなサポートも考えていきたいと考えています。
新年度が始まりました。とっくに1ヶ月が過ぎました。新しい体制では,4月入る前からゼミを行い,今年度はかなり引き締めた研究室運営を心がけています。新4年生は,期待に答えるべく,実験,解析の両方でかなりのペースで習得をしており,はや,全員が,各分析装置の操作/維持管理マニュアルの作成とサンプル測定にとりかかり,有限要素法も温度解析が終わり,水分移動に移行しました。5月で力の釣り合いに関するFEMがわかるようになっていれば,過去の良い時代のペースなので,良いのではと。
一方で,学生さんがかなり気張っているので,途中で折れないようなサポートも考えていきたいと考えています。
3/30/2014
バルセロナ
3月12ー15日で,バルセロナに海外出張に行ってきました。国のお金でいってきましたので,いつも通りここに報告します。ただし,守秘義務もあるのですべては話せません。ORNL主催,現地ホストはAnderade教授とスペインの原子力規制当局,というような会合で,主題は放射線がコンクリートの及ぼす影響に関する知見交換会というものです。
卒業
今年は,D学生1名,M学生2名,B学生1名が卒業することになりました。コンクリート研として,私共は,学生が自分が成長できたと感じられる教育,研究プロジェクトをどれだけ提供できたか,をこのタイミングで振り返ることができます。幸いなことに,最近は,周りの協力をお申し出いただいている方々のおかげで,材料・構造に関わる,おそらくもっとも困難な研究のいくつかに携わらせていただくことができ,学生もそれに関わることができています。
また,研究設備ももっとも,(マニアックな方向ではありますが)整いつつあり,疑問に思った様々な事柄を明らかにすることができる環境もそろいつつあります。
ただ,こういったインフラは,結局中の人がどうなっているか,というのが大事なので,中の人が使いこなさなければただのゴミです。
今年卒業した各学生は,ツールとして環境を使いこなすこと以上に,人として周囲の人間にインパクトを与えられる人間でした。
また,研究設備ももっとも,(マニアックな方向ではありますが)整いつつあり,疑問に思った様々な事柄を明らかにすることができる環境もそろいつつあります。
ただ,こういったインフラは,結局中の人がどうなっているか,というのが大事なので,中の人が使いこなさなければただのゴミです。
今年卒業した各学生は,ツールとして環境を使いこなすこと以上に,人として周囲の人間にインパクトを与えられる人間でした。
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