5/31/2014

5月最終 その1

さて,イベントは風化しつつありますが・・・。

所属の研究科にできたセンターの設立シンポジウムに出席しました。率直に意見が出た方がよいんじゃないかと思って,少し辛口ですがコメントします。

いろんな人が出席してコメントして,ワークショップをしたのを横からみていたわけですが,見識の世代間ギャップが大きいのが一番の見どころでした。大学教員の頭の硬さも,役人の頭の硬さもよく見えたし,それを感じる学生が少しでもいたのなら,意味のあったシンポだったんじゃないかと思います。





松阪市の市長さんのコメントがもっとも光っていて,出席してもらった学生に後からアンケートをとっても同様の反応でした。三重県は県知事含めて同世代で,きっと面白いことがおきているんだろうな,と思います。

Future Earthの安成先生や,国連開発センターの高瀬さんが科学者と政治立案者のコミュニケーション不足を指摘したのに対して,そもそも政治家の理想に合致する科学的結論以外を無視するのが政治家だという松坂市長の発言は,そのとおりだと思います。
でも,それでも結局世の中は変わらなくて,役人の上からの理想論,あるべきだ論を振りかざしても現場が動かないのは,動かない理由があるからで,それを解釈する何かを,現場の意見から前に一歩すすめるための仕掛けをどうお膳立てるかが大事,という,もう,日本のどこにでもある普遍的現象を市長さんがわかり易く説明したのに,国のお役人さんが,旧来の立場の発言を繰り返していた,というのがすご~く象徴的でした。
方や,大学のもう退職間近の偉い先生が役人をヨイショする一方で,実際のプロジェクトを回している,そりゃあ,すごいご苦労をされている先生方がやんわりと,松坂市長さんの意見に肩入れするなど,いったいどこをみて,誰のための大学センターなのかというのの混乱がある程度,関係者と学生に見てもらえたというのが,たぶん,最大の成果と思います。

センターのプログラムの編みこみとか,全体のあたり口はすごく良く,そして,うまく回った時にはきっとすごく良いセンターになるだろうのに,なんだか,理解者が少なくて草の根運動になっちゃうんじゃないか,という危惧を少し受けました。
多分,お金の回し方は年長の先生の方がよく知っているわけです。でも,実施担当の方の思い入れとか,現場の状況はそれとずれているわけですね。うまく筋をとおして頑張るのが一番労がすくないんだろうけれども,それは,まあ,日本的な文脈でことごとく骨おれて散るという・・・。
このあたりは,山本一郎氏の考察「リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか? 」なんかが理解を助けてくれます。

結局,大学も省庁もそうなのかもしれませんが,現場で生じている自分にとって不都合な現象というものが届かないような構造になっているんでしょう。高校の校長までやってあの発言が出たというのは正直,脅威でした。僕はてっきり,その構造問題と文部科学省の立場の矛盾について言及してくれるんだと思っていたので。うまくいった事象で全部を正面突破したい,っていうアツいおじさんがいるのは良いですが,それで日本がかわるなら,みたいな具体論までいけるのなら良いと思うんですけども。

というわけで,いやあ,日本各地の問題の縮約が見れてよかったんじゃないか,と思いました。

でも,建築って,昔からそういうことをやっているんですよね。設計にしろ,施工にしろ,維持管理にしろ,不具合対応にしろ。落とし所を探してばっかりで,学問やっていないというのが大学内での立ち位置の気がします。
一方で,多数のステークホルダーがいるときにどういうマネジメントをするか,というのは学問になるもんなんでしょうかねえ。

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