4/26/2014

いまさらですが,新年度。

4月

新年度が始まりました。とっくに1ヶ月が過ぎました。新しい体制では,4月入る前からゼミを行い,今年度はかなり引き締めた研究室運営を心がけています。新4年生は,期待に答えるべく,実験,解析の両方でかなりのペースで習得をしており,はや,全員が,各分析装置の操作/維持管理マニュアルの作成とサンプル測定にとりかかり,有限要素法も温度解析が終わり,水分移動に移行しました。5月で力の釣り合いに関するFEMがわかるようになっていれば,過去の良い時代のペースなので,良いのではと。
一方で,学生さんがかなり気張っているので,途中で折れないようなサポートも考えていきたいと考えています。





今年度は,例年のプロジェクトに加え,国から受託するプロジェクトがさらに2つ,ないし3つ増えそうな感じです。国立環境研のプロジェクトが継続すると5つで,なかなかの分量です。その他,民間からの共同研究が6つ,科研が自分のものが1つとお手伝いさせていただくものが3つです。それ以外に研究のアドバイスを行っているものを含めると,現在,頭の中に18ほどのプロジェクトが同時平行で走っています。
いずれも私が厳選して引き受けさせて頂いているテーマであり,どれで遊んでも学生さんとしては存分に知的満足が得られるのではないかと思います。

いま,明らかに足りていない勉強がRCの設計に関するものと,ASRのものです,JNESのASRレポートが出ましたが,それを受けた場合,建築分野におけるASRの対応はまったく選手のいない状態ですので,ひろい観点から世界の動向を理解したいと考えており,RILEMのTCにも参加しようと考えています。
将来予測は,マネジメントの予測ですが,現状のASRの状態把握から将来予測するという観点での検討に着手しました。

最近,いろいろディスカッションして自分を振り返ることも多いし,大分,私の同年代の研究者は,なんとなく自分の将来像みたいなものが薄ぼんやり見えてきた状態で,どのあたりが問題だったんだろうか,というようなことも話をして,インパクトがあるんだけど,どうも筆をとろうという感じにならない。話が個別すぎることもあるんだけど,なんというか30台前半の生き様っていうのは,想像していたよりもずっと重かったという話で,それで枠とかスタイロがきまっちゃう部分がありましたね。

私の場合,人とモノでいうと,多分,モノが好きなわけです。人と向き合ってできる知というのは,華やかでマスコミ好きがして,学内でもわりと華々しい形で評価されているように思うのですが,私はそういうのが好みとして好きじゃない。大事だということはわかっているけど。
その結果として,私はモノについての相談はたくさん受けるようになったけど,たとえば,なにか新しいこういうことやりたいんだけど,みんなでわいわいやりませんか,みたいなところには,結果として行かなかったし,誘われなくなった。
それが良いのかどうか,という議論はあまり意味がなく,将来的にこういう立場になったら困るんだろうな,というのはわかるんだけど,ああ,こうやって自分の枠っていうのは自分のスタイルから,思った以上に狭まっていくんだなということが理解できた。
こいうのがここ数年すごくわかってきたんだけど,これって自分でどの程度制御できたんかな,っていうふうに振り返るとよくわからない。ものすごい慣性力が強いものだっていうことはたしかだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿