9/08/2012

9月3日 ゼミ,最近の研究室の動向

研究室では,院試のために4年生の研究が一部中断。

・超高強度コンクリートの水和解析については,リートベルト解析,選択溶解などを実施して,多数のデータが整理されつつある。これらと物性値との比較も実施され,自己収縮,水和収縮,その他の点との整合性を評価すると,いくつかの観点で今後の評価すべき点が見えてきた。
これらを実施することが今後の方向性になるかと思う。



・流体-固体遷移域の物性評価を現在実施している。水和反応率,超音波伝搬特性(S,P),AE派,凝結試験,水和収縮-体積自己収縮などをパラレルにやる実験。現状,体積収縮の再現性があまり高くないので,それっぽいデータが取れつつも,いま一歩先に進められないでいる。
実験再現性をばらつかせる要因がいくつかあって,もう少し投資すべきかどうかも含めて,研究の方向性についての悩みはつづく。

・画像相関法関係,骨材寸法依存性,骨材種類の影響,乾燥温度の影響などのデータが蓄積されつつある。また,拘束試験条件下の検討も進めており,今年度末までにはなんらかのとりまとめができるだろう。骨材の影響は収縮だけでなくて,やはり総合的に判断すべき。良いコンクリートとはなにか,という本質的問題,調合設計のあるべき姿,などがそのまま課題になってきている。一部,海外ジャーナルに投稿したので,ディスカッションが楽しみ。

・セメントペーストの物性変化(乾燥収縮,強度,その他) おおよそのメカニズムの分析がすんだ。たぶん,乾燥プロセス中のこのデータは世界初だろうという結果がついに出そろう。今後はこの物性変化がなぜ生じるのかという本質的課題にアタックすべき段階になってきている。最近NMRの文献(アトミックスケール),SAXS,SANS(ナノスケール)の評価を主軸に検討していきたいと思っている。現象論的論文に終始してしまうかもしれないが,はやめにジャーナルに投稿したい。


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