9/16/2014

AIJ年次大会に参加しました。

AIJの大会に参加してきました。大分,参加のスタイルというものも変わってきました。

・打合せが会議中に全部で6回というめまぐるしさで,初日午前の収縮・クリープと最終日の建物調査の一部,以外材料系のセッションには出られませんでした。

・発表は,お祭りなので良いのかもしれませんが,もう少し過去の論文を見るとか,世界でどういう議論がおこなわれて,どのへんまでが常識になっているとか気にしてほしいと思いました。学会での発表なので宗教的なのはやだなあ,と思いました。


9/01/2014

オスロ

オスロに2泊して帰ってきました。実験打合せのためです。打合せで顔をみせないとなぜいけないか、というのは打合せしてみていつもわかりますが、実験のディテールは、会って、データをみて、突っ込んで話を聞かないと出てこない話というのがありまして。
メールでは、決して、出てきません。

やはり、会うべき人には会わないといけない、という話です。

実験はおおまかにいえば、順調です。細かくいうと、なんかしら問題はあるんですが、最終目標の最終ラインはクリアしていると思われます。

昔のロシアの人の実験で、そんなことおきるんかいな、と思って読んでいた論文で関係する事柄がこちらの実験でも起きていて、ああ、あの文章にはこんな意味があったんだな、というのがトレースしてみて初めてわかります。

数値解析の論文も、実験の論文も、基本的に無駄なことは書いてないんですよね。必要だから、なにげないようにみえていても、書いてあるわけで、その意味を理解するのはやっぱり経験だったりするわけです。
いや、本当に物理的な現象をイメージできるなら、あるいは感度が高ければ理解できるのかもしれませんが。凡人には難しいです。


8/24/2014

近況

・最近は、役所からも仕事の依頼が来るようになりまして、名大としての参加可能性を事務的に検討しています。全然知りませんでしたが、大学はもうけを出してはいけないんですね。なんとなく、そういう風に物事は動いているわけですが、間接経費、いくらでも積みまして大丈夫な場合でもあってもダメだというのは初めて知りました。その上、運営費交付金を減額されている現状では、いったいどうしろ、っていうんでしょうか・・・。結構愕然としました。

ルールを固定化して、自分たちの原理でしか頑張らせせく、別の方向での可能性を積むというのは、いかにもお役所的ですね。組織にルールが必要なのはわかりますが、イノベーションを求められている大学でこれなんだ、という点で大変に示唆的ですね。


・大学院入試が先週、無事に終わりました。今年は重責がかかっておりまして、そのために前半の半年、本当に気持ちが重かったです。これで、今年のプレッシャーのかかる仕事が半分減りました。あとひとつ残っていますが、これはまだつづきます。それでも、少し楽になったなあ。

・8月5日に、東大の石田先生のところの論文博士の方の発表会に副査の形で参加しました。収縮に関する面白い取り組みだと思いましたが、実験で出来る部分もかなりあったので、もう少し手を動かしてもよかったんじゃないかなあと、思いました。まあ、指導に関わったわけではないので、あくまでも外からの意見です。

・8月22日にJCIのマスコン指針の改訂に関する委員会に参加してきました。今後の方向性については、いろんな意見がでましたが、有益なフィードバックも多く、大変勉強になりました。つかってもらってるんだなあ、ということがよくわかりました。

・8月23日 RBSM研究会という土木の若手の先生方の勉強会に参加させてもらって好き放題しゃべってきました。RBSMもそうですが、解析をバリバリやっている先生方に、逆にかなりの刺激をいただきました。いっちょ、やったろう、と思いました。もう少し、実験成果を普遍的な形で利用するとか、あるいは解析を用いて、いろんな仮説の補足をするとか、実施していかなくては、と思いました。

・最近、収縮低減剤に関して、あらたな進展がありました。かなり基礎的な研究なんですが、なんでみな、メカニズムの話をしているのに、こういう実験やってなかったんだろう、というようなものをいくつか思いついたので、やってみたら、やっぱりそうだったよね、という話でした。年内にどこかに投稿したいと思います。別府君の修士論文です。

8/17/2014

7月24-25日 一宮市役所

一宮市役所は、昭和5年に建築された愛知県で最初のRC造です。残念ながら、改築ということになり、先月に解体が開始されました。清水建設さんのご厚意で、この建築物の分析をさせていただくチャンスをいただいたので、コア抜きをして強度分布や含水率分布を取らせていただくことにいたしました。

もちろん、これは、現在持っている予測コードの検証に使われるだけでなく、近い将来に実施されるであろう、某プロジェクトに関する布石でもあります。

併せて昭和38年の部材もコア抜きさせていただきましたが、こちらの方が完全に低強度コンクリートでした。

現在、修士の伊藤君が分析を実施しており、近々とりまとめができる予定です。チラっと見ましたが、含水率分布はすばらしい精度でとれています。本当ですか、っていうくらい。
強度のばらつきはそこそこありましたが、それでも、傾向があるので、高経年評価にも応用可能なデータになっています。
どこかで発表していこうかと思います。

近況など 7月18日 ASR-JCIシンポ

油断すると、すぐ1ヶ月です。やれやれ。
この間のことを少し書いてみます。

7月18日は、JCIのアルコツのシンポジウムがあったので参加してきました。先日の方向のように原子力分野では、コンクリートのアルカリシリカ反応がホットな話題となっており、特に、発症リスクの同定と、発症後の維持管理をどのようにしていくか、ということの手法論の構築が目下の課題点です。

原子力で特に日本の構造物を対象とした場合には、水分供給が塗装、室内条件といったことから限定的なので、急激な膨張は考えにくいことから、どのようなモニタリングでどのように性能検証をすすめていくかという議論が必要です。

伊方原発の事例は世界に類をみない手法であるので、世界に認知されるものであるとともに、引き続きの部材のデータについて、詳細な検討、手法論の検証などに展開されることが期待されます。

そういった観点でシンポジウムを拝見していましたが、どちらかというと新工事のための骨材選定のあり方、という従来的観点の視点のとりまとめに偏っていたので、残念でした。少し、構造的観点の評価がありましたが、時間軸をどう考えるのか、性能評価をどう考えるか、という観点のコメントは少なかったように思います。

原子力と言葉の使い方も違うので、Aging Managementとしてどう考えるか、ということが別途取り扱われるとよいかな、と思ったという次第です。

7/12/2014

JCIが終わりました。

今年は、学内関係のさまざまな委員会の役職を拝命している関係で、JCIは残念ながら参加できませんでした。CD-ROMで、タイトルを概観し、興味あるものは流し読みをしました。編集委員でもあったので、おおよそのものは理解できているのではと思います。議論に参加できなかったのは残念でした。

今回のJCI年次大会では、以下のような論文を発表しました。それぞれの要点についても記載しましたので、もし、ご興味があればご確認いただけたらと思います。

[1079]コンクリート中の粗骨材が拘束試験体のひび割れに及ぼす影響についての解析的検討、
篠野宏, 丸山一平, 中村光

7/05/2014

OECD-RILEM Meeting 6/30 とか

6月30日にWashington D.C. で催された、OECD-RILEMのミーティングに出席しました。RILEMに新しいTC、”Technical committee on prognosis of deterioration and loss of serviceability in structures affected by alkali-silica reaction”ができ、そこのメンバーになったからです。

そもそも、ASR研究はほどんとやってきてなくて、照射研究の膨張挙動のAnalogとして実験を少ししていたくらいで、十分な知見はありません。体積変化による構造挙動評価とか、ジェネラルな問題であればそれなりに知見はあるのと、建築ではASRを取り扱っている人間がいないことを考え、さらに原子力では重要な問題になってきているのでメンバーになることを、山田さんの推薦を経て決意しました。

6/29/2014

最近の公開された論文について

最近,いくつか,論文がパブリッシュされました。
英文の論文は,なかなかアクセスしにくい部分もあるので,ここでアピールさせていただこうと思います。

Microstructural and bulk property changes in hardened cement paste during the first drying process (Research Gate Link)
I. Maruyama, Y. Nishioka, G. Igarashi, K. Matsui
Cement and Concrete Research,  01/2014; 58:20–34.


この論文は,セメントペーストのC-S-Hが,多孔性とコロイド性の両方があるということを定量的に示したはじめての論文といえます。特に,セメントペーストの強度が,C-S-Hの変質にもとづき数倍(0.5~3倍)まで容易に変化することを示し,これを微細空隙から説明した点が新しいと考えています。また,収縮メカニズムを考える上で,いつも悩ましいのが,C-S-Hの長期的な変質と脱水による収縮量の分離ですが,世界で初めて,長期的な長さ変化等温線と短期的な長さ変化等温線を比較するという手法を提案し,収縮メカニズムを明らかにした,という形にもなっています。


6/28/2014

JCI 封じ込めシンポ

25日にJCIの放射性物質の封じ込めに関するシンポに参加しました。私は委員でもありました。
終了後の懇親会でも話題になったのですが,委員会立ち上げ当初,本当に2年後に報告書が役に立つのだろうか,という状態でしたが,福島は残念なことですが,あまり進展していないように見えます。多くの案が出されていても,プロジェクト全体の合理性,柔軟性,経済性などがうまく判断されていないように見えます。

これは,マスコミによる情報偏向,個別の感情の問題なのかもしれませんが,技術論としてだけでも,合理的にはみえないような判断が多くなされており,結果として,進展がゆっくりとしたものになっているように見受けられます。

6/07/2014

JCIマスコン指針の改訂についての雑感

昨日,JCIマスコン指針の改訂に向けた調査結果についての報告会に委員として出席しました。私は解析WGの委員ですが,正直あまり貢献していないです。昨日の委員会に出席して感じたことを以下に示します。

・トゥールモンド博士が紹介したフランスのDEFの事例紹介とその取組は,大変素晴らしいものでした。組織として,フランスとして取り組んでいるというチームワークと,できるとこからとりくんでいくという工学的な取り組みは大変学ぶことが多いと思いました。

・JCIの指針として英文化していくということですが,そこまでちゃんとやろうとするのであれば,JCI内部での査読はもとより,パブリックコメントを募集する期間をつくるべきと思いました。また,そのことを考えると,土木よりに偏っている現状については,建築分野の問題にも目を振り向けてバランスの良いものにしていく必要があると思います。その観点からは,建築の委員が少ないように思いました。


5/31/2014

5月最終 その3

工学者とはこういうものだ,という感動を受ける本に出会いました。自分の矮小さが恥ずかしく,地道に科学技術力を磨いていこう,と決意をさせる本でした。

考証-福島原子力事故-炉心溶融・水素爆発はどう起こったか-石川迪夫


5月最終 その2

そういえば,今日は,真夏日でした。32度を超えるっていうのは,世の中そういうもんなんでしょうか。5月なのに。

一つ前のおもしろイベントでコメントしましたが,最近は管轄省庁ではグローバル化,みたいなことをしきりと言っています。助教のテニュア問題というのもありまして,世界的な優秀な人材を集めてこよう,とかいっている人たちもいるわけです。でもね,もう少し現場の状況を考えた予算の枠組みとか考えて欲しいわけです。