2月4日 午前中は,JCI膨張委員会WG2の予定だったが,学内業務でいけなくなってしまった。この時期,大学は概算要求をはじめとして,各種対応が多い。
昼時に慌てて,新幹線に飛び乗って,檀さんの博士論文公聴会へ。
高炉・若材齢・脱型・養生・耐久性というキーワードを網羅した,目もくらむように多い実験データが示されていた。
定量的に示す,ということは,実用にも学術にも重要である。
乾燥収縮試験の乾燥開始材齢は,到達する最終収縮ひずみに影響しないという実験データが示された。この点,別の論文でも最近だされている。
これは,既存の乾燥収縮の式,たとえば,AIJの収縮予測式では,乾燥開始材齢が早くなると収縮が大きくなるという形になっている。だいたい,材齢1日の物に対して,材齢7日では15%くらい収縮が小さい,ということになっている。
しかしながら,乾燥収縮のメカニズムから考えると,そういったこともあり得るのではないか,と思われる。その点,ディスカッションとして,こういう実験事実とこういうメカニズムに立脚して考えると,かならずしも乾燥収縮の最終到達ひずみは,乾燥開始材齢に影響を受けないと言うことになるのではないか,という原稿をセメギに投稿した。
過去,乾燥開始材齢というキーワードの論文はそんなに無いのだけれども,ばらつきと,傾向についてもう一度確認できると面白いと思う。
その他にも水和を含めて,面白いデータはたくさん出ていて,もっと細かくやったらいろいろひもとけそうだなあ,というものが示されていた。
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