11/16/2010

等温吸着線装置のメンテナンス

現在,研究室には,定容法と質量法の水蒸気吸着装置があって稼働している。質量法は,おもに処女脱着線用のデータをとるために活躍している。定容法は,測定が早いので水和の影響が少ないことなども含めて,おもに,C-S-Hの性状を評価する目的で実験を行っている。

定容法の装置は,とくにリークと低圧環境下における試料の巻き上げが,測定に影響を及ぼす。いずれも配管を掃除した後で,再調整するので,データをとるのに1日,それを調整するのに1日かかるので,2,3往復するとそれだけで,人員代だけでも相当な額になってしまう。初期費用が少ない点が有利ではあるが,年1回のメンテナンスで3,40万はみこんでおかないと少し怖い。あと,真空ポンプのオイルの交換,および窒素代金が主なメンテナンスコストである。

真空ポンプのオイルは,メンテナンス前に交換しておかないと,蒸気圧のキャリブレーションに影響を及ぼすので注意が必要。これは,自分達で配慮しておかないと,メンテナンス期間がそれだけ伸びてしまう。
また,窒素ポンプのレギュレーターについても,窒素量が少なくなってきたときには,メンテナンスをしない方が良いらしい。どうも,キャリブレーションに影響を及ぼしてしまうようだ。

また,メンテナンスをするのであれば,交換可能な部品は極力新しくしておいた方が無難である。車検と同じで。Oリングなどは,すべて交換する。劣化してなにかの拍子にずれるだけで,いきなり,値がとんでしまって,わけがわからなくなる。

すでにうちの装置は,3年が経過しているが,なかなか愛着がわくというか,手間のかかりようがある。
測定量だけでいえば,すでに500検体以上のデータがあるので,もとではとったといえるかもしれないけれど,まだ,ほとんどが論文化できていないので,完全な元を取った状態ではない。


質量法は,今年入ったものだが,いくつか試行をくりかえした。すでに30サンプルくらいはとってみたと思うが,いくつかの条件で想定通りの挙動をしていない。国内第一号の製品なので,なかなか,販売側もノウハウがたまっていないので,一緒に検討するような状況である。
ただ,消耗品は,窒素と水だけなので,それほど大変ではない。キャリブレーションも基本的には質量計のみに依存しているので,原理もわかりやすい。
あとは,機器の癖とか限界を理解して,そのぎりぎりで我々のやりたいことをやるしかないかな。こちらは,まだ,性能の限界を見極めていないので,おってまた,記載できればと思っている。

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