11/09/2010

病院

最近,家族のものが重大な症例で病院に通うことになったのだが,気づいた点,経験した点など。誰かの今後に役に立てば幸い。

1.セカンドオピニオン制度
日本のセカンドオピニオン制度は,第3者が意見を述べるだけであるが,そこに最初の診断で得られた診療結果の内容すべては伝達されない。加えて,セカンドオピニオンが最初の医者の先生と意見が対立した場合があっても,セカンドオピニオンの先生のところにかかることはできない。患者の横取りという形で見なされるので,日本の医療界では認められていない。
この場合,患者としてどうすればよいか,というとセカンドオピニオンとしてふさわしい人を自分で調べて見つけたならば,この先生に初診から受けるしかない。つまり,同時に複数箇所で診療を受けるしかない。
お金がかかって,(国の税金も!)しょうがないが,この方法でしか自衛できない。

注意しなくてはいけないのは,初診の先生のところにセカンドオピニオンの先生を推薦してもらってしまった場合,セカンドオピニオンの先生のところの診療を受けるということは難しくなる,という点である。つまり,横取りがすぐにわかってしまうので,なかなかやりにくいらしい。
むしろ推薦を受けない方が良いときがあるので,制度の利用には注意が必要である。

2.派閥の問題
セカンドオピニオンを受ける場合に,診療する先生の経歴,学閥は十分に注意が必要。特に同一の医師会に所属していて,かつ学閥が一緒であった場合,診断に第3者意見はもらえないと考えて良さそうだ。特に初診の先生が重鎮(50以上であれば,配慮が必要そうだ。)の場合,こういう傾向が見られるように思う。(あくまでも思う,です。)私の実家のY市において,特に脳関係は,非常にこのヒエラルキができいる。クリニック(人間ドックを受けるような場所)でさえもこの支配下にあって,客観的な意見をいわず,お金稼ぎのためのコメントが出ることがあることがわかった。非常に憤ったが,どうも,これは医師業界の全般の書物やエッセイを読むと,さまざまにあるので,憤ってもしょうがないらしい。

3.脳みそ
脳ドックを行っているのは日本だけらしい。(伝聞なのでデータなし。ただし,医師の人のコメントである。)人間だれしも欠陥はあるので,それといかに同居するべきか,というのが老後であるという意見がある。一方,出てきた欠陥は安心のためにも,すべて直さなくてはいけない,という意見もある。どちらにくみするかは,人それぞれではあるが,私は前者が正論ではないかと考えている。無理に直すコストも含めると,手を触れなくてもよい部分というのがあるのではないかと。
コンクリートも同じで,補修したら余計に錆が進行したなんてことは,よくあることだ。
ま,そういうわけで,脳みそを弄るのは,相当にいろんな人を意見を聞いてからの方が良いと,私は思う。

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