12/18/2012

理系の子

理系の子


理系の子、一緒に研究をされている方のFBに載っていたので読みました。理論的思考や実験的検討の良し悪しをスタープレーヤーにするという、サイエンスフェアという取り組みについて、改めてそのすばらしさを認識しました。スポーツ優秀な子は日本の小学校でもクラスの人気者でしょう。でも、科学については?

サイエンスフェアで勝ち抜くには、優秀な頭脳であるということだけでなく、優秀な人が理解者に出会える、ということが大きな要因である。もう、このよき理解者に出会えるということが子供にとっていかに大事か、子供の良いところを伸ばしてあげる環境というのが、いかにして世の中を明るくしていくかということがよくわかります。そういう観点で、偉大な才能(努力をする才能を含む)を見ると涙してしまう私には本書は、涙だらけでした。

私は、1年生のセミナー講義で出会った時には優秀で目が輝いていたのに、4年生のときには本当に活力の無い学生になっていたということが私にはショッキングすぎて、日々、講義や大学の授業について考えていましたが、改めて考えさせられました。

一方で、学生が活躍する、すなわち外で評価されるには基礎力がなければダメです。どのような形で、基礎力の習得できる成功体験を積み重ねていけるか、ということが日本の教育の大事なポイントだと思います。
読めばわかりますが、くもんのくだりは笑えました。


訳者あとがきに記載されている名古屋市科学館の方は、今、地質系の人と一緒にやっている化石生成メカニズム解明プロジェクトでご一緒させていただいてる方でした。
アナログとしてコンクリートの中性化の研究もやっているのですが、旧名古屋市科学館のコア抜きも許可いただいて、いろいろ好きにやらせていただきました。
ときどき、科学館のイベントも教えてもらって、子供と一緒に行っています。

今度、サイエンスフェアについていろいろ聞いてみたいとおもいます。

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