3/16/2010

ディスカッションとか

11日は,午後から太平洋セメントのY田さん,H川さんに来ていただきディスカッションを行った。当方からは収縮関係,最近のC-S-Hの分析,中性化に関する研究の成果を見ていただいた。NMRの分析が必要とのご指摘をいただいたので,早速,次の日に学内の固体NMRを所有されているかたに話を聞いて,4月以降に試し実験をさせていただけることになった。すでに多くの人が研究をされている。ACTの青野さんの高温の影響の論文,ICCCのNonat先生の材齢の関連の論文など,かなり多方面に利用されているので,うまくいけば当方の所有しているデータのバックデータになりそう。シリカゲルやその他のシリカ化合物の研究でも多く利用されているので,現在,データを収集中。H川さんの熱力学平衡モデルの最新の成果について,ご教示いただき,やはり気になっているC-S-Hの考え方などをわかりやすく教えていただいたのは,本当にありがたかった。
本当は,すべてがリンクしてこその研究なんだが,まずは,収縮を通じた分離圧の立場から攻めたい思う。イオンの移動,吸着・固定化挙動,等々の方面も統合されるような普遍的な理論体系をつくってみたい,という欲望がふつふつと湧く。

12日は,午前中は共同研究をさせていただいている某ゼネコンさんのオフィスへ。進捗状況の確認と今後の展望についてのディスカッション。実験が少しルーズだったので,来年度の本番では,きっちりやっていきたいところ。また,分析技術や実験手法のバックデータが不十分だったので,このあたりは相互の知見を持ち合って,定量精度,不確定性についての考察をしましょう,ということに。なんでもそうですが,実験は多角的に攻めておかないと変なデータが突出していることに気づかない。実験方法が間違っていることもあるし,新しい発見の場合もある。でも,いずれにせよ,相互チェックができるような実験データをどれだけ取っておくかで,研究の厚みが異なるので,あまり手を抜くことはできない。
十分,実績のある手法なら,単体でも良いのだろうけども・・・。

午後は,JCIの膨張委員会のWGへ出席。大型の壁試験体の実験要領について大まかなところが決定。この大きな実験は,前の詰め・段取りがすべて。ルーチンには決してならないので,やや不安。まあ,やっぱりNから試験体をつくっておいて,膨張は2回目だろうか。せめて2週間くらい間をおきたいが,温度条件をそろえるということを考えると同日打ち込みになるんだろうか。でも,付属試験が多いから,やっぱり無理だろうな。
大事な部分のデータのバックアップも含めて最少予算で組み上げるには,もう少し検討が必要だろう。

13日は,終日家にいて,論文の査読や大学のシラバスをはじめとした資料の作成など。GCOEのニュースレターの推敲もやったな,そういえば。

14日は,東工大にいったH野助教の結婚式でした。雨がちな日々が続く中で,きっちり晴れたあたりはさすがです。熱田神宮の結婚式に初めて参加させてもらいましたが,初春の美しい緑が映えて,本当に素晴らしい結婚式でした。でも,おわりごろには,へべれげで,終わっても居酒屋で飲んだくれてしまいましたが。

15日,本日からは,GCOEの国際会議です。ハンスペーターデュール先生,エルンスト・ウルリッヒ フォン・ワイツゼッカー先生,真鍋淑郎先生等々,ゴージャスメンバーによる国際会議になっております。明日もやりますので,興味がある人はぜひ,来てください。名大に来れば,わかるようになっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿