1/14/2018

2018年

すいません。フェースブックに関心事を書いていたら、こちらがおろそかになってしまいました。本年もよろしくお願いします。

JCI年次論文が佳境ですね。今年は、博士学生がジャーナル投稿を目指しているのであまり、本数は多くありません。最大で4本かな。いろいろ、議論を生むようなデータはあるんで、今後に繋がる検討になりました。やっぱり、論文を書かないと学生も頭が整理されないし、実験として気づいた新しい発見と実験の当初の目的がずれた場合の整理が大事になることもあって、学生が論文を書いているときはワクワクします。

一方、セメント協会の委員会で取りまとめてきたC-S-H研究会の報告書の見通しが断ってきました。3月に報告会も実施するので興味のある方は是非出席ください。
セメント協会にもありますので、ぜひ、御覧ください。なかなか、大部な報告会です。
この教科書は、すごく良いです。本当に若手のみなさんを中心に我々の知見、留意しなくてはいけないこと、日本で全然チェックされていなかったことなどが、ふんだんに、網羅的に入ってます。もう、各種の査読で、変なことが書いてあったら、こちらをみて勉強してくださいって、かけるくらい。
耐久性研究とか、維持保全関係の研究は、設計フェーズから科学にもとづく将来予測フェーズになるんで、その観点で科学的事実から目をそむけちゃいけないし、宗教的・悪魔観的因習にとらわれてもいけないのです。
日本にセメント化学の研究室が、なくなりつつある今、ぜひ、若い人たちには目を通して欲しいです。

さて、すでに次年度に向けての動きが活発化してきています。名大の建築の中にも新しい風が吹きます。4月からの建築教室には期待です。

研究室的には、日本の学生には国際的な刺激を、また、海外に向けては日本でのアクティビティの高さをアピールする場になるように研究室運営を抜本的に見直しています。
現在、博士学生は7名(うち、留学生4名(中国、チェコ、フランス、タイ))、次年度はこれに海外からポスドク(いずれもフランスの大学出)を2名雇用する予定です。その他にも、名大で研究する社会人が数名検討されています。
卒論、修論の学生は、これらの国際的なアクティビティに大いに影響を受けてもらいたいし、国際感覚をもって卒業してほしいです。

実際の研究では我々が貢献できるところを増やし、建築学がいかに幅広い学問なのかを認識してもらいたいと思っています。
一つは、福島第一の廃炉のためのコンクリート汚染の研究、もう一つは、放射線で変質するコンクリートの研究について、あらたなプロジェクトが開始されました。2017年広範からスタートなので、2018年から本格化します。
後者は、米国のORNL、ノルウェーのIFE、チェコのREZとコラボをします。日本国内でも、いろいろな大学、国の研究機関とコラボの議論を開始しました。

建築のわくを超えた論文が出ると面白いですね。




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