http://jp.techcrunch.com/archives/20100919the-global-education-race/
だいぶん,こういうのが常識として普及しはじめましたねえ。
断固として,耳をふさいでいる教員も多くいますが。
9/16/2010
AIJ大会 質疑補足
AIJ大会の最終日、丸山セッションと揶揄されるセッションがありました。私は参加できなかったのですが、うちの研究がなぜかそこに集約されていた・・・。
学生からあげられた質疑の結果に対して、私がコメントを追加しました。
○爆裂に関する研究
質問1
実際のコンクリート部材にどのように応用していくか。
回答1
最終的には爆裂の解析モデルを構築することを目標としていす。
補足
今回の実験は、たとえばFEMの一要素の破壊基準に相当するものと考えており、水熱連成移動と爆裂のクライテリアから、部材中の爆裂挙動の予測ができないかどかを検討する予定。モデルとしては、空隙構造(我々の場合は水分吸着曲線)と水分移動、熱移動を考慮して、内部の化学ポテンシャルがある一定の状態になったときに破壊点が定まるというものになる。
質問2
骨材を入れた場合、今回の実験結果がどのように変わると予想されるか。
回答2
現状確かな見解を持っておりませんので、今後の課題とさせていただきます。
補足
骨材周囲に損傷ができ、そこか水蒸気が逃げる場所になる。実際のコンクリート部材の場合には体積変化、力の釣り合い、ひび割れ-水分移動モデルの複合、という観点の考慮が必要である。
一方、爆裂は内部に水分が押し込まれる現象になるので、この損傷がどちらに重要なやくわりを果たすかは、今後、解析的に明らかになるものと思われる。
○ヤング率の含水率依存性について
質問1
引張強度はどのようになっているか。
回答1
引張強度には特に傾向が見られなかったため,今回の発表には載せませんでした。
圧縮では乾燥により強度が増加するという報告があります。
補足
今回の実験では、ユニバーサルジョイントを用いていても、破壊近傍の応力度では適切に引っ張ることができておらず、強度に多きなばらつきが見られ評価ができなかった。今後、曲げ試験を行い、評価を検討する予定である。
質問2
概念図はこれで正確か?本来の吸着水を表していないのではないか。
回答2
あくまで簡略化したものなのでこのような図としました。今後検討したいと思います。
質問3
セメント硬化体でこのようにヤング率が変化したのは引張特有のものか。圧縮ではどうなるのか。
回答3
コンクリートでは圧縮でもヤング率は低下する傾向となっています。またSeredaらのデータでも高湿度領域ではヤング率は低下する傾向が出ています。
補足
コンクリートの場合は、骨材周囲の損傷(ペーストの乾燥収縮による)が原因と考えられ、さらにヤング率の低下が認められる。
○モルタル用温度応力型枠に関する研究
質問1
試験体は、それぞれのセメントに対して1本ずつしかないのか?
回答1
それぞれのパラメータに対して試験体が2つずつあり、示したデータは2本の試験体の平均を用いている。
質問2
結局、この研究の目玉は、高炉セメントの品質を比較して、それぞれ異なると言うことが判明した、と言うことで良いか?
回答2
研究の根本的な目的としては、セメント品質を簡易評価可能な拘束型枠(拘束試験法)を提案した、と言うことになる。その上で、今回の実験では、市販とサンプル品の高炉セメントの品質を相互比較している。
補足
今回の結果は、そういうことを示している。判明というべきかどうかはわからないが、JISのセメント規格内でも相当のばらつきがあるということは、知る人にとっては認識されていた問題であると思う。高炉の混和率の違いはB種といってもかなり大きな違いが以前はあったという報告もある。
本試験はスクリーニングとか、ひび割れしにくいセメントというの簡易にチェックするような目的で開発したもので、研究の目玉としては、あくまでもそういう手法を提案したという点にあると考えている。
○セメント硬化体の水和反応と各種物性との関係に関する研究
質問1:
C-S-Hの封緘状態の結合水量は4.0ではなく2.0とした理由
回答1:
11%RH以上の結合水は水の体積と同様に扱われることが多いため,11%RHと同じ値を用い,C-S-Hに弱い拘束を受けているものの,ふるまいとしては,C-S-Hではなく,自由水として取り扱っている。
補足:
異論はあるとおもうが、これより大きな水はかなり用意に脱水し、自由水との区分は明確ではない。そのため、暫定的に11%をクライテリアとして用いている。ヒステリシスの性状や乾燥プロセス中の比表面積の研究などを追加していけば、今後あきらかになるものと考えられる。
質問2:
強度や剛性の評価として,ゲル/スペース比ではなくセメントの水和率では評価できないのですか?
回答2:
今回の検討におけるパラメータの範囲では,おおむね評価できるものと考えられますが,
今後,様々な鉱物組成のセメントで統一的な評価をする際には,セメント硬化体中の相組成に基づいたゲル/スペース比で評価を行ったほうが適当と考えております。
補足
水セメント比の違いは乗り越えられない。温度履歴の違いはおそらく無視できると考えられるが、水セメント比の違いは水和率ではうまくいかない。あくまでも単位空間あたりの水和物量という指標が重要であるという認識。ヤング率は、相組成でも評価できないという点は興味深い。他の研究者で評価できるとしているものもあるが、なぜ、うまく評価できているかに注目している。
学生からあげられた質疑の結果に対して、私がコメントを追加しました。
○爆裂に関する研究
質問1
実際のコンクリート部材にどのように応用していくか。
回答1
最終的には爆裂の解析モデルを構築することを目標としていす。
補足
今回の実験は、たとえばFEMの一要素の破壊基準に相当するものと考えており、水熱連成移動と爆裂のクライテリアから、部材中の爆裂挙動の予測ができないかどかを検討する予定。モデルとしては、空隙構造(我々の場合は水分吸着曲線)と水分移動、熱移動を考慮して、内部の化学ポテンシャルがある一定の状態になったときに破壊点が定まるというものになる。
質問2
骨材を入れた場合、今回の実験結果がどのように変わると予想されるか。
回答2
現状確かな見解を持っておりませんので、今後の課題とさせていただきます。
補足
骨材周囲に損傷ができ、そこか水蒸気が逃げる場所になる。実際のコンクリート部材の場合には体積変化、力の釣り合い、ひび割れ-水分移動モデルの複合、という観点の考慮が必要である。
一方、爆裂は内部に水分が押し込まれる現象になるので、この損傷がどちらに重要なやくわりを果たすかは、今後、解析的に明らかになるものと思われる。
○ヤング率の含水率依存性について
質問1
引張強度はどのようになっているか。
回答1
引張強度には特に傾向が見られなかったため,今回の発表には載せませんでした。
圧縮では乾燥により強度が増加するという報告があります。
補足
今回の実験では、ユニバーサルジョイントを用いていても、破壊近傍の応力度では適切に引っ張ることができておらず、強度に多きなばらつきが見られ評価ができなかった。今後、曲げ試験を行い、評価を検討する予定である。
質問2
概念図はこれで正確か?本来の吸着水を表していないのではないか。
回答2
あくまで簡略化したものなのでこのような図としました。今後検討したいと思います。
質問3
セメント硬化体でこのようにヤング率が変化したのは引張特有のものか。圧縮ではどうなるのか。
回答3
コンクリートでは圧縮でもヤング率は低下する傾向となっています。またSeredaらのデータでも高湿度領域ではヤング率は低下する傾向が出ています。
補足
コンクリートの場合は、骨材周囲の損傷(ペーストの乾燥収縮による)が原因と考えられ、さらにヤング率の低下が認められる。
○モルタル用温度応力型枠に関する研究
質問1
試験体は、それぞれのセメントに対して1本ずつしかないのか?
回答1
それぞれのパラメータに対して試験体が2つずつあり、示したデータは2本の試験体の平均を用いている。
質問2
結局、この研究の目玉は、高炉セメントの品質を比較して、それぞれ異なると言うことが判明した、と言うことで良いか?
回答2
研究の根本的な目的としては、セメント品質を簡易評価可能な拘束型枠(拘束試験法)を提案した、と言うことになる。その上で、今回の実験では、市販とサンプル品の高炉セメントの品質を相互比較している。
補足
今回の結果は、そういうことを示している。判明というべきかどうかはわからないが、JISのセメント規格内でも相当のばらつきがあるということは、知る人にとっては認識されていた問題であると思う。高炉の混和率の違いはB種といってもかなり大きな違いが以前はあったという報告もある。
本試験はスクリーニングとか、ひび割れしにくいセメントというの簡易にチェックするような目的で開発したもので、研究の目玉としては、あくまでもそういう手法を提案したという点にあると考えている。
○セメント硬化体の水和反応と各種物性との関係に関する研究
質問1:
C-S-Hの封緘状態の結合水量は4.0ではなく2.0とした理由
回答1:
11%RH以上の結合水は水の体積と同様に扱われることが多いため,11%RHと同じ値を用い,C-S-Hに弱い拘束を受けているものの,ふるまいとしては,C-S-Hではなく,自由水として取り扱っている。
補足:
異論はあるとおもうが、これより大きな水はかなり用意に脱水し、自由水との区分は明確ではない。そのため、暫定的に11%をクライテリアとして用いている。ヒステリシスの性状や乾燥プロセス中の比表面積の研究などを追加していけば、今後あきらかになるものと考えられる。
質問2:
強度や剛性の評価として,ゲル/スペース比ではなくセメントの水和率では評価できないのですか?
回答2:
今回の検討におけるパラメータの範囲では,おおむね評価できるものと考えられますが,
今後,様々な鉱物組成のセメントで統一的な評価をする際には,セメント硬化体中の相組成に基づいたゲル/スペース比で評価を行ったほうが適当と考えております。
補足
水セメント比の違いは乗り越えられない。温度履歴の違いはおそらく無視できると考えられるが、水セメント比の違いは水和率ではうまくいかない。あくまでも単位空間あたりの水和物量という指標が重要であるという認識。ヤング率は、相組成でも評価できないという点は興味深い。他の研究者で評価できるとしているものもあるが、なぜ、うまく評価できているかに注目している。
9/11/2010
AIJ後
AIJでは,収縮・クリープのセッションを聞けるときには聞いた。9日のこと。
おそらく意図していないのだろうけど,やっぱりそうなるよね,といういいデータが2,3編でていた。
北方建築総合研究所さんの研究で,細骨材率の件は,当方も骨材寸法によって収縮に対する抵抗性が変化することのひとつの裏付けを行っていた。発表者さんの方では,別の要因に影響を求めていたけれども,たぶん,骨材寸法の影響の方が大きいと思う。
建築研究所,ベターリブングなどの実験結果が水セメント比の影響が乾燥収縮にほとんど影響が無いという点も非常に面白い点である。エーライトの反応の観点からみると良いんじゃないかな,と思っている。発表者の方もいっていたように,脱水量は異なっているのとヤング率等も違っているので,全体的なバランスの問題でもあるわけなんだけれども。
V/Sの検討もいくつかあったけれども,水分移動の観点から考えれば,寸法の絶対的な大きさの議論がかならず必要になるので,小さいところで議論しても意味がないだろう。
膨張材関係では,膨張材の収縮ひずみ換算の話が出ていた。これは厳密に議論することもできないし,膨張材の温度依存性の話もわからないので,初期に蓄えられる圧縮ひずみをその後の収縮に換算するモデルをつくって,評価する,というのがおとしどころだろう。建築ではエネルギー一定則もなりたたない部位が多いので,適当のクリープで有効ヤング率法で応力の蓄え具合を予測する方のモデル化も必要。その場合の有効ヤング率に関する係数は,鹿島の法から出ているデータで整理するか,あるいはいろんな拘束度試験の条件から逆解析して合意をとる方法があるかな。
2日目は,原子力の再生骨材の方に顔を出した。再生骨材Hのクオリティというものに興味があったので。砂利ということも考えると,かなりのメリットがあるけれども,凍結融解抵抗性が良くないというのは興味がわいた。後で聞くと,別の産地の骨材だと凍結融解抵抗性も良いらしいので,骨材由来らしいのだけれども,そもそも,凍結融解に対する骨材のクライテリアってなにかあるのかしらん,と思って調べているところ。勉強不足でした。
あとは,なんかもう,それそもそも目的がまちがっているんじゃないか,とか,目的に対してアプローチとか実験水準がまちがっているのでは?というものが多数あったけど,初っぱなで脱力して,それ以後,なにもいえなかった。でも,こういうのいってかないと,学会としてのレベルはあがっていかないよな。
特に学生さんは,自分で考えてこうなったのか,教員がそもそもまちがったのかもわからないけれども,本人には教えてあげた方がよいよなあ,と思うことがしばしば。
一方,AIJ中は,実験・研究の打ち合わせが4件程度あり,聞けないセッションも多数あったのは残念だった。もう少しディスカッションしたいような話もあったのだけれども。
帰りは,特急で一本で帰ってきました。
おそらく意図していないのだろうけど,やっぱりそうなるよね,といういいデータが2,3編でていた。
北方建築総合研究所さんの研究で,細骨材率の件は,当方も骨材寸法によって収縮に対する抵抗性が変化することのひとつの裏付けを行っていた。発表者さんの方では,別の要因に影響を求めていたけれども,たぶん,骨材寸法の影響の方が大きいと思う。
建築研究所,ベターリブングなどの実験結果が水セメント比の影響が乾燥収縮にほとんど影響が無いという点も非常に面白い点である。エーライトの反応の観点からみると良いんじゃないかな,と思っている。発表者の方もいっていたように,脱水量は異なっているのとヤング率等も違っているので,全体的なバランスの問題でもあるわけなんだけれども。
V/Sの検討もいくつかあったけれども,水分移動の観点から考えれば,寸法の絶対的な大きさの議論がかならず必要になるので,小さいところで議論しても意味がないだろう。
膨張材関係では,膨張材の収縮ひずみ換算の話が出ていた。これは厳密に議論することもできないし,膨張材の温度依存性の話もわからないので,初期に蓄えられる圧縮ひずみをその後の収縮に換算するモデルをつくって,評価する,というのがおとしどころだろう。建築ではエネルギー一定則もなりたたない部位が多いので,適当のクリープで有効ヤング率法で応力の蓄え具合を予測する方のモデル化も必要。その場合の有効ヤング率に関する係数は,鹿島の法から出ているデータで整理するか,あるいはいろんな拘束度試験の条件から逆解析して合意をとる方法があるかな。
2日目は,原子力の再生骨材の方に顔を出した。再生骨材Hのクオリティというものに興味があったので。砂利ということも考えると,かなりのメリットがあるけれども,凍結融解抵抗性が良くないというのは興味がわいた。後で聞くと,別の産地の骨材だと凍結融解抵抗性も良いらしいので,骨材由来らしいのだけれども,そもそも,凍結融解に対する骨材のクライテリアってなにかあるのかしらん,と思って調べているところ。勉強不足でした。
あとは,なんかもう,それそもそも目的がまちがっているんじゃないか,とか,目的に対してアプローチとか実験水準がまちがっているのでは?というものが多数あったけど,初っぱなで脱力して,それ以後,なにもいえなかった。でも,こういうのいってかないと,学会としてのレベルはあがっていかないよな。
特に学生さんは,自分で考えてこうなったのか,教員がそもそもまちがったのかもわからないけれども,本人には教えてあげた方がよいよなあ,と思うことがしばしば。
一方,AIJ中は,実験・研究の打ち合わせが4件程度あり,聞けないセッションも多数あったのは残念だった。もう少しディスカッションしたいような話もあったのだけれども。
帰りは,特急で一本で帰ってきました。
9/09/2010
AIJ
8日に富山入りしました。しらさぎで、延々電車にのって。
台風の心配もあったのですが、どちらかというと、社内の冷房の尋常でない効きが驚きました。こんなに冷やさなくても・・・。
富山は先月、出張で通りましたが、降りるのは初です。昔、車でも通ったことがあったっけなあ。
台風の心配もあったのですが、どちらかというと、社内の冷房の尋常でない効きが驚きました。こんなに冷やさなくても・・・。
富山は先月、出張で通りましたが、降りるのは初です。昔、車でも通ったことがあったっけなあ。
9/08/2010
9月初旬
気づいたら,9月になっていました・・・。
8月30日 JCI膨張委員会で,共同実験に関するうち合わせ,今後の指針の方向性などのディスカッション。共同実験ができれば,本委員会の目玉はできるんじゃないか,と思うのだが。予算の中でも落とし込みのプロセスで各位の思い込みがあるので,なかなか調整が難航。
昼に半井先生と収縮耐久性力学委員会の下うち合わせを行い,その後,蕨へ。
佐藤先生に紹介いただいた企業で,圧力系のマニアックな装置を作成できる企業で,広大のTSTMというか横型クリープ試験機も作製いただいたところであります。新しい試験装置の開発の下うち合わせに行く。
この企業の会長さんは,ポンチ絵と我々がやりたいことを伝えると図面を作ってくれるところがすばらしい。ここには書けないですが,本当にすごい技術力で,ノーベル賞級の研究の裏で,かなり,活躍していたりします。会長さんは,企業の工場などの機械を入れるときなどにも,名古屋によっていただく時に声をかけてくれたりします。飲みの場で,話せる範囲でいろんなことを教えてもらいます。
8月31日 東大で今後の研究方向性に関するディスカッションを野口先生と行う。そろそろ,次の10年から15年くらいの研究のための種まきをしていこうと思うのだけれど,全体との兼ね合いから,相談をした。ちょっと脱線気味だったけれども,いろいろインスパイアされる部分があった。
午後は,K社で某共同研究のうち合わせ。こちらも予算のタイトさから,理想的な実験ができないのだけど,なるべく,目的を網羅するパラメータの抽出作業が今後も残る。
9月1日 G-COEうち合わせ。最近,G-COEでは,理学系が主体となって活躍している部分が大きい。どうも,工学系がうまく入れていない。コーディネータや特任教員が自分の領域外に目を向けることをちょっと怠っているようにも思う。このままでは,中間評価は結構厳しいと思う。内部から見ても。
9月2日は,アルコツ関係の実験で,某さんが大学にきて,作業をする。骨材の特性がわかって非常に面白い結果が得られた。たぶん,わかる人はわかっているので,常識の範囲のデータなんだけれども,やはり,実際にそのデータを見てみると,いろんな可能性を感じる。
夜は,皆で飲む。理科大のK松先生と,名古屋の重鎮T川先生とが合流。名古屋のリーサルウェポンぶりは健在で,飲み過ぎました。自分の限界をよく知る,苦しい日になりました。やりすぎです。
9月3日 祖母が急逝。通夜,葬式の準備など。最近は火葬場がこんでいるので,結局,6日通夜,7日葬儀になる。両親と連絡をとりながら,調整。
なんというか,いろいろ胸にこみ上げるものがあるが,言葉にするのは難しい。
9月4日 一方で,最近,楽しい家族計画が大幅に変更になったので,引っ越し先の下見,車の買い換え,引っ越し手段などが目白押し。車の買い換えのために,各社を見て回ると,補助金締め切り,決算期などがかさなって,相当強引な勧誘があるが,営業でだめな人はだめだ,という見本を数名目撃し,こちらもつかれてしまった。こちらの時間,予算,パフォーマンスを考えて,最適な説明をしてほしい,というのにもかかわらず,だらだらすすめるのはいかがものか。こちらの購買意欲はみるみる減退していった。
9月5日も同様な一日。
9月6日,7日は千葉に移動。いろいろ思うところあり。両親の体調や,家族のことを考えると今後も時間をとって考える必要がある。
8月30日 JCI膨張委員会で,共同実験に関するうち合わせ,今後の指針の方向性などのディスカッション。共同実験ができれば,本委員会の目玉はできるんじゃないか,と思うのだが。予算の中でも落とし込みのプロセスで各位の思い込みがあるので,なかなか調整が難航。
昼に半井先生と収縮耐久性力学委員会の下うち合わせを行い,その後,蕨へ。
佐藤先生に紹介いただいた企業で,圧力系のマニアックな装置を作成できる企業で,広大のTSTMというか横型クリープ試験機も作製いただいたところであります。新しい試験装置の開発の下うち合わせに行く。
この企業の会長さんは,ポンチ絵と我々がやりたいことを伝えると図面を作ってくれるところがすばらしい。ここには書けないですが,本当にすごい技術力で,ノーベル賞級の研究の裏で,かなり,活躍していたりします。会長さんは,企業の工場などの機械を入れるときなどにも,名古屋によっていただく時に声をかけてくれたりします。飲みの場で,話せる範囲でいろんなことを教えてもらいます。
8月31日 東大で今後の研究方向性に関するディスカッションを野口先生と行う。そろそろ,次の10年から15年くらいの研究のための種まきをしていこうと思うのだけれど,全体との兼ね合いから,相談をした。ちょっと脱線気味だったけれども,いろいろインスパイアされる部分があった。
午後は,K社で某共同研究のうち合わせ。こちらも予算のタイトさから,理想的な実験ができないのだけど,なるべく,目的を網羅するパラメータの抽出作業が今後も残る。
9月1日 G-COEうち合わせ。最近,G-COEでは,理学系が主体となって活躍している部分が大きい。どうも,工学系がうまく入れていない。コーディネータや特任教員が自分の領域外に目を向けることをちょっと怠っているようにも思う。このままでは,中間評価は結構厳しいと思う。内部から見ても。
9月2日は,アルコツ関係の実験で,某さんが大学にきて,作業をする。骨材の特性がわかって非常に面白い結果が得られた。たぶん,わかる人はわかっているので,常識の範囲のデータなんだけれども,やはり,実際にそのデータを見てみると,いろんな可能性を感じる。
夜は,皆で飲む。理科大のK松先生と,名古屋の重鎮T川先生とが合流。名古屋のリーサルウェポンぶりは健在で,飲み過ぎました。自分の限界をよく知る,苦しい日になりました。やりすぎです。
9月3日 祖母が急逝。通夜,葬式の準備など。最近は火葬場がこんでいるので,結局,6日通夜,7日葬儀になる。両親と連絡をとりながら,調整。
なんというか,いろいろ胸にこみ上げるものがあるが,言葉にするのは難しい。
9月4日 一方で,最近,楽しい家族計画が大幅に変更になったので,引っ越し先の下見,車の買い換え,引っ越し手段などが目白押し。車の買い換えのために,各社を見て回ると,補助金締め切り,決算期などがかさなって,相当強引な勧誘があるが,営業でだめな人はだめだ,という見本を数名目撃し,こちらもつかれてしまった。こちらの時間,予算,パフォーマンスを考えて,最適な説明をしてほしい,というのにもかかわらず,だらだらすすめるのはいかがものか。こちらの購買意欲はみるみる減退していった。
9月5日も同様な一日。
9月6日,7日は千葉に移動。いろいろ思うところあり。両親の体調や,家族のことを考えると今後も時間をとって考える必要がある。
8/28/2010
理系文系
少し前の読売でもでていたかとおもうが,
http://scienceportal.jp/news/daily/1008/1008271.html
理系・文系での給与の差
いまもって企業の中で,あるいは企業ごとに文系理系に区分けがあるのかどうかわかりませんが・・・,少なくとも,私は文系の方が給料が高いと習ったクチです。
高校の時の担任が東大の文学部出で,高校の時の同級生に文系いった方がよいよといって勧めたら,東大の材料かどっかの先生であるその親がどなりつけたということがあったような,なかったような。
結局彼は,文系にいったわけですが,その後ハッピーなのかどうかはわかりません。
ハッピーさからいえば,家庭の教育で何に心理的に飢えてしまい,それが満たされるかという構図で決まるような気がします。
研究者にもいろんなハングリーさで,すごさが出る人がいますね。アイデアがあふれてしまって,それをまとめずにはいられない人とか,この業界だと社会的権力が目標である人とか,ご本人の口からも伺ったことがあります。こういうのって,やっぱり,後天的なんじゃないかな,と思います。理由は無いけど。
http://scienceportal.jp/news/daily/1008/1008271.html
理系・文系での給与の差
いまもって企業の中で,あるいは企業ごとに文系理系に区分けがあるのかどうかわかりませんが・・・,少なくとも,私は文系の方が給料が高いと習ったクチです。
高校の時の担任が東大の文学部出で,高校の時の同級生に文系いった方がよいよといって勧めたら,東大の材料かどっかの先生であるその親がどなりつけたということがあったような,なかったような。
結局彼は,文系にいったわけですが,その後ハッピーなのかどうかはわかりません。
ハッピーさからいえば,家庭の教育で何に心理的に飢えてしまい,それが満たされるかという構図で決まるような気がします。
研究者にもいろんなハングリーさで,すごさが出る人がいますね。アイデアがあふれてしまって,それをまとめずにはいられない人とか,この業界だと社会的権力が目標である人とか,ご本人の口からも伺ったことがあります。こういうのって,やっぱり,後天的なんじゃないかな,と思います。理由は無いけど。
8/24/2010
下の投稿について
下の最後の部分ですが,実験しない以外は,耐震診断業務と同じ内容ですね。
でも,ぜんぶ部材拾って,解いてみないとどういう考えてやったかはわからないだろうしなあ。
もっと工夫がいりますね。
弱い構造体を補強するのは,かなり難しいです。バランスを考えるというのは,重要のような。
特に曲げが弱いとか材料自体が弱い場合は,どうしようも無いというか,力を流す場所が無いんで。
でも,ぜんぶ部材拾って,解いてみないとどういう考えてやったかはわからないだろうしなあ。
もっと工夫がいりますね。
弱い構造体を補強するのは,かなり難しいです。バランスを考えるというのは,重要のような。
特に曲げが弱いとか材料自体が弱い場合は,どうしようも無いというか,力を流す場所が無いんで。
50年後

元図引用 国立社会保障・人口問題研究所 金子隆一氏
先日,50年後の話をしましたが,今後を考える気になるいくつかの点と建築・建設業について。
上の図は,2055年,45年後くらいの日本の人口分布予測図です。超高齢化社会であることが見て取れますが,その中心付近にいるのが私,ということになります。生きていれば,という前提ですが。
80才ですね。
今後考えられるビッグプロジェクトとは,何でしょうか。今,ここでいっているのは,若い世代が考えて設計して,実施するという,技術を残すため,あるいは技術を前進させるためのそういう事案です。
今後,日本で大きなプロジェクトというと,建築では現在のスカイツリーくらいでしょうか。あとは原発が数個は作られるでしょう。これのメンテナンス,解体というのはある意味ビックプロジェクトではありますが,まったく新しいということでもないでしょう。
今後,都市を新しく開拓することはないでしょうが,縮約するためのリアレンジはするかもしれません。でも,政策的なのか,民間のディベロッパー主体なのか,地方でやるかもわかりませんが,多くみつもっても現在の建設規模程度のものでしょう。設計,施工,それらに新しい技術はないかもしれない。
個別事案で奇っ怪な形態をつくるという点で,建築には小さいながらの新陳代謝はあるでしょう。それは人間の本能にもとづくものですから。でも,こういう新築物件があるということは,70,80年代にくらべて,せいぜい25%程度の人間に対して,新しい成長の場を供給することができるものと思われます。
土木でいうと,リニア新幹線は大きそうです。チャレンジも多いし。技術的課題が大きい。残りの高速道路,新幹線はおおよそ設計ができているので,これはビッグプロジェクトとはいえないかも。港湾は新しい場はあるでしょうか。地下構造物は,今後も少し新しいことが行われそうです。CO2埋蔵,廃棄物の貯蔵,資源のストック,地下構造物は土木の今後のフロンティアの一面かもしれない。風力発電なんかも,フロンティアですね。
スマートグリッドは,土木・建築にインパクトを与えるでしょうか。建築の構造には与えないでしょうが,都市設計にはインパクトがあるでしょう。小学校を中心とした街区設計ではなくて,エネルギー主体になるでしょう。今後はお年寄りのコミュニティが中心となるような街の設計になるでしょう。少しづつの変化はあります。
こういった場の提供で,上の図のビッグプロジェクトの無い世代というのが育ちます。50年は大きいと思いますよ。こう考えると,その後の世代において,新しいことはできないでしょう。技術の継承もままならないし。そう考えると,日本の50年以降のビッグプロジェクトがもしあったとしても,あるいはビッグでないとしても,日本の技術者がその任を担えるでしょうか。
これは難しい問題だと思います。
容易に思いつくのは,中国のゼネコンが日本の公共事業を受注するという姿です。中国の国土から考えれば,土木技術者は向こう100年くらいは,技術の継承がなされるでしょう。すべて新築という形で。これは大きなことです。
もし,地方の公共事業が無くなったら,将来の新築の備え,災害時の復旧などについて対応ができなくなるものと思います。こういう土木事業が潜在的にあるというのは,一種の安全対策,福祉政策の一つにもなるべきものです。(この意見は昨日,ディスカッションさせていただいた企業の方に教えてもらったものです。)
技術継承というのは,先のトピックで鉱床学の話をしましたが,建築・土木でもそろそろ政策として,どの程度の人員をどの程度の規模で,どこに,どのように温存していくかという議論が必要です。
これは,国交省,土木研究所,建築研究所,大学の教員,地方と併せて議論が必要だと思います。若手でこういうディスカッションをしたいと思いますが,いかがでしょうか。
ちなみにですね,近々の大学を対象として考えると2022年には,13.4万人の定員割れが予測されていて,300名規模の学部が400ほどなくなる勘定になっています。
(参考資料リンク)
最近,建築,土木の人気は落ちつつありますが,そういう中でどういったやりくり,ビジョンを描くというのは我々教員としても重要ではないかと思う次第。
今後,大学はメンテナンス学やランニング・解体時の話が主役になるでしょう。新築の学問も大事なんですが,市場は,建物の延命,リユースの方向に向かうモノと思われます。ただ,大事なことはその時代の設計や思想を理解した上で改良することなので,新築ができなければ,構造的延命もできないんじゃないか,というのが私の持論です。その新築の場をどういう形で提供して,人の血肉にしていくか,向こう50年の教育体系は,今考えるべきではないかと思います。
私の腹案は,比較的大きな建物の解体時には,政策として複数の技術者に対して研修という形で,鉄筋と断面を拾わせて,構造計算させ,振動実験やプッシュプルで壊すような実験をして,破壊プロセスを見ながら設計がどこに効いているか,ということを理解させるというものです。
どうせ壊すのであれば,そのコストを大きくさせる目的が一つ,そのコストを有益に利用するために,そういった施策を強制介入させて,技術者の知見にするというのはあっても良いかなあと。
コストを増大させると,経済的回転はさらに停滞してしまうかもしれないので,ある意味では諸刃の剣かもしれないです。いまの電化製品のように。でも,それで建物が延命の方向に行くのであれば,それもまたよしではないかと。
施工技術の方が実は難しいです。こればっかりは新築しないといけないので。この点については,もう少し考えて見ます。本当は,施工が一番チャレンジングで難しいんですよね。
あかん
日経が9000円割った。秋の二番底は,結構インパクトが大きいかもしれんなあ。アメリカも対策つづかなかったし,EUも決め手がなくて,ギリシアは離脱しそうだし。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/994
この記事は,最近,いろんな人にすすめているけど,わかりやすく,ポイントが絞られていているインタビューだと思いました。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/994
この記事は,最近,いろんな人にすすめているけど,わかりやすく,ポイントが絞られていているインタビューだと思いました。
8/18/2010
近況 その2
・英語での対外発表について,もう少し精力的に行おうと決意した。いろいろ原因があるが,やはり,技術は対外的にも出していかないと,日本のプレゼンスとして問題だと思うからである。
英語の能力は上がらないのがだが,最近はいろいろ便利なツールが開発されている。英字郎なんかもすごいツールだが,今回は対訳くんというアプリケーションを購入した。
例文の中から,正しい使い方をセレクトしていくというコンセプトのアプリケーションで,英訳例をたくさん登録していくと,自分なりの独立したツールになる。これは,論文という特殊用途においては,かなり良い手法のツールではないかと思う。ちょっと高いが,購入したので,しばらく使いこなしてみようと思う。また,報告する。
・お盆中に新しい試験装置が導入された。質量式の吸着等温線測定装置である。こういった装置はBell社が有名だが,定容法でカンタクローム社を選んだので,同一の会社のものにした。日本第一号ということで,立ち上げに時間がかかるということで,とりあえず,試しの1回目を行っている。シンプルな測定なので壊れることはあまりないだろう。湿度調節だけは,気にかけたいところだが。水も窒素バブリングの必要はあるかもしれない。
湿度一定の温度変化ができるとか,温度一定で処女脱着線からデータがとれるなど,いろいろ良いところが多い。欠点は時間がかかること。脱着線だけでも,1週間くらいは覚悟しなくてはいけないかもしれない。
本格的な運用は3ヶ月後くらいを目標にしたい。
英語の能力は上がらないのがだが,最近はいろいろ便利なツールが開発されている。英字郎なんかもすごいツールだが,今回は対訳くんというアプリケーションを購入した。
例文の中から,正しい使い方をセレクトしていくというコンセプトのアプリケーションで,英訳例をたくさん登録していくと,自分なりの独立したツールになる。これは,論文という特殊用途においては,かなり良い手法のツールではないかと思う。ちょっと高いが,購入したので,しばらく使いこなしてみようと思う。また,報告する。
・お盆中に新しい試験装置が導入された。質量式の吸着等温線測定装置である。こういった装置はBell社が有名だが,定容法でカンタクローム社を選んだので,同一の会社のものにした。日本第一号ということで,立ち上げに時間がかかるということで,とりあえず,試しの1回目を行っている。シンプルな測定なので壊れることはあまりないだろう。湿度調節だけは,気にかけたいところだが。水も窒素バブリングの必要はあるかもしれない。
湿度一定の温度変化ができるとか,温度一定で処女脱着線からデータがとれるなど,いろいろ良いところが多い。欠点は時間がかかること。脱着線だけでも,1週間くらいは覚悟しなくてはいけないかもしれない。
本格的な運用は3ヶ月後くらいを目標にしたい。
近況
・新素材開発の依頼がもう一件きた。セラミック系のものよりもさらにビッグプロジェクトになりそう。さすがにこのプロジェクトは,当研究室だけでやるものではないものと判断して,周りの方々に協力をお願いしようと考えている。私が基礎研究よりのことをここ5年くらいやっていたせいもあるのかもしれないが,建設業をはずれると材料開発のスピードというか,その要求はめちゃくちゃ高いですね。私は,ちょっと耐用年数とかそういった点でどうも慎重に考えてしまうきらいがあります。
・盆で実家に帰ったら,子供の時につかっていたベニヤ板の層が崩壊していた。集成材の耐久性というのはどんなものなんだろうか。最近,木が環境関連で着目されていて,集成材による高層とか大空間などがもてはやされているが,接着剤というのはどういう位置づけで議論されているのか気になった。ちょっと一回しらべてみるか。建築というのは,結局,材料とかではなくて,おさまり,ディテールの研究なんだよな。鉄筋コンクリートだって,結局,付着・定着の話になってしまうわけだし。コンクリート自体だって,結局,界面がものごとを律速している。
木材こそ,ジョイントと接着面の集合体だろう。
・細田先生のブログにあったように,新潟方面で講演をさせていただきに出張しました。いやあ,無機材料はおもしろいですね。やっぱり。
・査読がたまりまくり。里帰りの新幹線で,とおもっていたが終わらなかった。時々苦言をここに書いているけど,参考文献などは,適切に引用していないというだけで,本当に落とされるんだということをわかってもらった方がよいかなあ,という論文が2本ほどきている。
恣意的に引用していないことが見て取れるので問題。
・ASCOTで座談会を行った。50年後の話を議論するわけだけど・・・。私がぼんやり考えたことは,以下のとおり。
経産省が示したように2030年には,再生可能エネルギーの割合は10%くらいにはなっているだろう。この調子でいけば,再生利用エネルギーの割合は,50年後には半分くらいになるかもしれない。
そうなると,エネルギーを使うこととCO2排出量とは独立した問題になる。
コンクリート業界はCO2排出を嫌っているわけだけど,そのほとんどは脱炭の問題。
ところが,コンクリートの解体・粉砕もエネルギー的に大きいが,CO2の問題を別にすれば,大してハードルがなくなる。コストの問題だけになる。
コンクリートの微粉を焼成してクリンカを作れるようになれば,CO2はほとんど出てこないセメントができる。
また,資源的にはクローズドロープが完成するので,これはこれであるべき姿ではないか。
このことから,今,コンクリート業界,セメント業界がやらなくてはいけないことは:
・再生可能エネルギープラントを各工場で持つようにする。特にコンクリート構造体の解体,分解,破砕プロセスについて,また,クリンカを焼成,粉砕するプロセスについて。
・コンクリートガラからセメントを再生するための技術の確立。重金属,塩素,その他の問題。エコセメントができているので,ほとんど問題無いとは思うんだけど。
・一部は,低温焼成+副産物という方向もある。(吉兼さんの案)
・ガラを運搬・ストックするための場所の確保,流通に関する研究
・再生骨材に関連する諸処の耐久性に関する研究,品質評価に関する研究(構造的にはもはや解決ずみ。)
て感じではないかな。
・破壊時にコストをかけるというやり方は,啓蒙活動として正しいかもしれないが,経済活動はシュリンクする。マイナス方向への投資というのは,特に気が向かないものだ。ということは新築時にその分をとる方向にすべきだけど,値段はその分割高になる。でも,当たり前ですね。
良い建物を作るというところにお金をかけるか,完全に再生できるようにお金をかけるかの2択になるように方向をすすめれば,世の中よくなるんじゃないだろうか。(8月18日午後追記)
なお,恩師の完全リサイクルコンクリートは,逆に脱炭をしてしまうので,避けた方がよいかもしれない。
破砕・分解のエネルギーと焼成のエネルギー,CO2排出に関するコスト・影響,のバランスで決定すればよいかも。
なんにしても,再生エネルギープラントを業界的にも実用化するのだから,エネルギーをつかっても問題が無い世界がくることを前提として話をする研究もあって良いと思う。
・盆で実家に帰ったら,子供の時につかっていたベニヤ板の層が崩壊していた。集成材の耐久性というのはどんなものなんだろうか。最近,木が環境関連で着目されていて,集成材による高層とか大空間などがもてはやされているが,接着剤というのはどういう位置づけで議論されているのか気になった。ちょっと一回しらべてみるか。建築というのは,結局,材料とかではなくて,おさまり,ディテールの研究なんだよな。鉄筋コンクリートだって,結局,付着・定着の話になってしまうわけだし。コンクリート自体だって,結局,界面がものごとを律速している。
木材こそ,ジョイントと接着面の集合体だろう。
・細田先生のブログにあったように,新潟方面で講演をさせていただきに出張しました。いやあ,無機材料はおもしろいですね。やっぱり。
・査読がたまりまくり。里帰りの新幹線で,とおもっていたが終わらなかった。時々苦言をここに書いているけど,参考文献などは,適切に引用していないというだけで,本当に落とされるんだということをわかってもらった方がよいかなあ,という論文が2本ほどきている。
恣意的に引用していないことが見て取れるので問題。
・ASCOTで座談会を行った。50年後の話を議論するわけだけど・・・。私がぼんやり考えたことは,以下のとおり。
経産省が示したように2030年には,再生可能エネルギーの割合は10%くらいにはなっているだろう。この調子でいけば,再生利用エネルギーの割合は,50年後には半分くらいになるかもしれない。
そうなると,エネルギーを使うこととCO2排出量とは独立した問題になる。
コンクリート業界はCO2排出を嫌っているわけだけど,そのほとんどは脱炭の問題。
ところが,コンクリートの解体・粉砕もエネルギー的に大きいが,CO2の問題を別にすれば,大してハードルがなくなる。コストの問題だけになる。
コンクリートの微粉を焼成してクリンカを作れるようになれば,CO2はほとんど出てこないセメントができる。
また,資源的にはクローズドロープが完成するので,これはこれであるべき姿ではないか。
このことから,今,コンクリート業界,セメント業界がやらなくてはいけないことは:
・再生可能エネルギープラントを各工場で持つようにする。特にコンクリート構造体の解体,分解,破砕プロセスについて,また,クリンカを焼成,粉砕するプロセスについて。
・コンクリートガラからセメントを再生するための技術の確立。重金属,塩素,その他の問題。エコセメントができているので,ほとんど問題無いとは思うんだけど。
・一部は,低温焼成+副産物という方向もある。(吉兼さんの案)
・ガラを運搬・ストックするための場所の確保,流通に関する研究
・再生骨材に関連する諸処の耐久性に関する研究,品質評価に関する研究(構造的にはもはや解決ずみ。)
て感じではないかな。
・破壊時にコストをかけるというやり方は,啓蒙活動として正しいかもしれないが,経済活動はシュリンクする。マイナス方向への投資というのは,特に気が向かないものだ。ということは新築時にその分をとる方向にすべきだけど,値段はその分割高になる。でも,当たり前ですね。
良い建物を作るというところにお金をかけるか,完全に再生できるようにお金をかけるかの2択になるように方向をすすめれば,世の中よくなるんじゃないだろうか。(8月18日午後追記)
なお,恩師の完全リサイクルコンクリートは,逆に脱炭をしてしまうので,避けた方がよいかもしれない。
破砕・分解のエネルギーと焼成のエネルギー,CO2排出に関するコスト・影響,のバランスで決定すればよいかも。
なんにしても,再生エネルギープラントを業界的にも実用化するのだから,エネルギーをつかっても問題が無い世界がくることを前提として話をする研究もあって良いと思う。
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