実験室は,引越後,材料分が少し小さくなったので,かなりのものを廃棄処分することになった。すでに昔の建屋から出るときにも周囲の方々に連絡して,利用可能なものは引き取っていただいたのだが,戻ってきて,さらに,というのは困惑した。ミキサーも,案外面積を食うので,3台あったものから,1台は屋外保管になってしまった。
その他,流動性関係の実験機器などもいくつか,廃棄処分になった。もったいない・・・。
その他,移動によって動かなくなったものもあったりで,かなりメンテナンスが必要だ。今月末までには,なんとか,コンクリート練りができるような状況にもっていきたいところだ。
一方,この5年ほど,データをとりまくってきたので,そろそろ解析関係を本腰を入れようと考えている。設計にまで反映させないと,その重要性を理解してもらえないからだ。
4年生には,90年代以降の,比較的有名な論文を渡して,論文に記載されているモデルを実際にプログラム化して評価するような課題を与えている。論文を読んでコードまで落とすと,何が記載されていて,何が記載されていないか,その論文は本当に正しいかが,よくわかるからである。
中性化関係では,某有名論文が明らかに解が出てこない手法を示していて,私は広大の時にそれを知ったのだけれども,4年生はちゃんとそれを指摘しできた。その他,力学関係については,プレストレスに関するクリープ解析上の問題も,どうにか気づいたようだ。なんとなく,上の学生が最新のデータを,下の学生が解析の厚みを増してくれている現状の研究室は,少しづつではあるが,レベルが上がっているような気がしてうれしい限りである。
全員が全力疾走できる環境づくりを今年もがんばっていきたいと,あらためて思った。
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