7/01/2007

7月1日までの本 

Newsweek 6/27 快眠できる100の方法
夏に向かって睡眠確保のために買った。最近は,寝るために走ったりもしているが,昨年よりは睡眠が深くとれるようになった。それでも,ちょっとした音などでおきたりはしてしまうのだが。
あまり,特別な手法については書いてなかったが,睡眠空間が商売になる,というのは東京ではありうるな,と思った。大学内にもそういう施設を作って欲しい。

Newsweek 7/4 世界企業ランキング
以前から,この世界企業ランキングをみているのだけれども,この世界企業ランキングは,利益率,ブランド名だけでなく,環境対策を含めたCSR評価が入っている点で注目していた。日東電工のような企業はあたりまえとしても,東芝のように確たる環境関連製品を出していない企業でもCSRが適切に評価されている点は興味深い。

日経ビジネス 6/25 崖っぷち親子家計
今年前半の私の興味は,今後の人生(靱性)設計についてである。プライベートな部分の問題ももちろん興味がある(大学の先生の給料というのは,それはそれは哀しいのです。)。しかし,どちらかというと,今後の建築業界を考える上での興味の方が大きい。建築物というのは,大部分の日本人にとって,もっとも大きな財産であり,買い物である。これが,今後,日本人の懐具合に影響を受けるのであるから,こういったことはちゃんと考えておかないといけない。当然,ハウスメーカー各社やゼネコンは考えていることであろうけれども,大学人として今後の建築と日本人の関わり方,その時の建築物のあり方は考えておかないといけないだろう。

最近考えたこと
ミートホープ、NOVA、コムスン 3つの企業の挫折が物語ること
CSRもそうなんだけども,そもそも企業がグローバル化してしまうと,信用というもののメリットが少なく成ってしまう点に問題があるので,今後はそれは期待できないと思う。
木村建設(姉歯事件)の件でも考えたのだが,まず,一つに企業のあり方に2通りの存在理由ができてしまった。古くからの企業というのは,そもそも長期存続が第一義の目的であった。利益を上げるのはその次である。長期存続を考えるから,市場の飽和による利益低減・飽き等によるリスクを避ける目的で,利益を開発投資に回すようになる。企業が大企業,市場を拡大していく理由はここにあるといえる。ユニクロの利益率が最大だったころというのは,おそらく2000年前後だったろうが,しかし,日本市場における飽きやその後の利益を追求し,事業を継続する目的で,新しい方向性,新しい市場をもとめて商品開発,ブランドイメージ確立のためのCM,海外展開を行ったわけである。利益率至上主義ではこうならない。こうしたことは,市場との間で信頼が有効に機能する。信頼が損なわれ,ブランドイメージが傷つくと長期存続が出来なくなる。

最近のベンチャーに見られるように,この利益率至上主義が企業の第一義の目的になりうることがある。
これは,短期の利益であっても経営者が一生を過ごすだけの金銭を手に入れられるような市場規模が簡単に見つかるようになった(市場がグローバル化,単一化)したからだと考えられる。
建設会社というのは,往々にして地場の企業で信用が大事なはずであるが,日本全国に市場を持つようになり,いくつかの大型物件で(不正な)利益を上げれば一生を食っていけるだけの金が手に入れることが可能になった。
ベンチャーの,買収による短期利益を目的にすることに似ている。

経営者の目的が利益第一主義になっても,不都合が生じなくなった。これは既存の企業モデルを統制するための法律では統制できないと思う。

モラルを期待するには,モラルによる利益が無いといけないだろう。倫理性だけで議論するのは,そろそろ厳しいのではないか。

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