5/20/2017

もう,5月だった。(4月の話)

4月がすぎて,すでに5月でした。これでは,全然情報公開になってない・・・。

3月後半ですが,最終週は次年度からの研究開始を踏まえた打合せが多くて,ほとんど研究について考える時間(正確には,データを評価したり考察したりする時間)がありませんでした。予定表を見てみると,卒業式の日以外には,2件以上の打合せが全て入っています。

4月4日には,E. Gartner博士が名大に来られて講演を行いました。CO2低減を前提とした次世代のセメント系材料のあり方など,EUの動向等を詳しく話題提供いただきました。


Ellisとは,論文も共同で書いており,この間に査読修正を行っていました。無事,論文が公開されました。
この論文は,C-S-Hがなぜ,C1.7SH4.0の組成をもつのか,そこで水和がとまるのか,そして非回復の変質とはなにか,を示したものです。今までのデータをすべて同一のモデルで解釈できる点が画期的です。

4月・5月で新しく仕事が増えました。一つは,SIPの土木関係で,セメント解析研究会というものが立ち上がり,その副主査になりました。もう一つ,福島第一の問題に関連して,コンクリートに関わる研究として,NDF(原子力損害賠償・廃炉等支援機構)における検討委員会の主査を務める事になりました。いずれも,かなり大事な仕事ですので,出来る限りのことをしていこうと思います。
4月の最終週には,ConCrack5の国際会議が東大でありました。学生のJangくんが若材齢の時間依存性を考慮したRCのひび割れ構成則を提案して,マスコンひび割れの予測方法を提案しました。画期的とは言いませんが,今まで明示的に考慮されなかった時間依存性の問題をちゃんと取り扱ってみたという点には価値があると思います。会からは,論文化の推薦をいただきました。Jangくんが対応できるようなら,ぜひ,論文化したいと思います。




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