10/24/2015

その他の近況

大体,更新できない時というのは,もう,自分を反省する時間もなく延々と日々をなんとかやりくりしている状態です。
最近は,来週に控えた米国出張先でのプレゼン用の研究が全然すすんでいなくて,ひたすら解析コードを書いていました。集中して時間が取れればなんということもない作業もぶつぶつ時間が切れてしまった中でやりくりすると,それはそれで時間がすぎていってしまいます。





毎年,大学院の授業も内容を変化させているので,そのための準備時間も考えると,どうやっても時間がなくて,ほとんど3時間睡眠が続いていました。私は,ロングスリーパーなので本当に困った事態です。

最近は,将来を考える会系のものに,大学,研究科,学会などで呼ばれることが多くなってきました。私なりに考えるのですが,よくよく考えると自分の将来がもっとも不安であるということに気付かされます。まあ,自分の将来も考えて,周りのことも考えて,っていうことなんですが10年前から今の自分はまったく予想もできていないので,これまた将来のことってどうすんだ,ということは確かに意味が無いという批判は半分は正しいと思います。
しかしながら,撤退戦の日本のこの時代では,今ある課題を認識し,その課題が解決できない社会的構造や問題点を理解したうえで,慣性力のある緩やかな流れをどのようにしてつくっていくか,というのは大変重要な作業であると認識しています。いろんなところにボールを投げながら,考えを共有し,ムーブメントにするというのは研究とはまったく別次元の社会的活動で,それに対して備えておく,あるいは将来を考える会を通じて自分の意見をぶつけ,それとなく皆の意識下において共有すること事態が,ある種の将来への備えになるものと考えます。決してそこで議論されたことがその通りにならなかったとしても,その場で考えを共有することが価値があるのでは,と。


名大では,最近ナノテク系の活動が多数行われており,その中に顔を出すことによって,実はいままですごく苦労したデータが案外簡単に取得できてしまうかもしれない,ということに気付きました。
固体NMRについては,すでに十分な環境があることが確認でき,測定が着々とすすんでいます。また,FE-SEMも利用可能となって,今まで見えなかったセメントの中を10nmスケールくらいでは簡単に観察できるようになりました。SEM画像の結果を見るということではなく,SEMで一緒に観察して全体像を理解するということが実に大事です。SEM1枚では,やはり,本当かよということになってしまいますから,確信を持っていうためにはオペレーションに立ち会わなくてはいけません。
また,名大と阪大は昔からTEMの開発を牽引してきました。名大のTEMもまた,やはり素晴らしく性能がよく,セメント系材料の研究をやらせていただくことができそうです。
じっくりでは有りますが,来年度にはなんらかの成果が出せたら良いと考えています。


論文関係ですが,CCRは2本投稿中で,1本は査読が帰ってきてそこそこの評価でした。ちゃんと適切に対応すれば,おそらく掲載させてくれるんじゃないかと思います。もう一本は,まだ帰ってきておらず,時間を守ってくれていません。帰ってきたほうが,石灰石骨材を収縮ひび割れ低減に用いる意義に関するもので,もう片方が収縮低減剤の作用メカニズムについてです。
ACTに投稿したものは,無事,掲載決定しました。本来は11月の国際会議でお披露目を想定していましたが,1ヶ月ずれてしまいました。大変残念ですがやむを得ません。しかし,これでやっと水和モデルCCBMの英文論文化がすんだことになりますので,放射線影響論文が投稿可能になります。やっとです。開発がすんでから3年・・・。長かった。

現在,建築学会構造系論文集,Journal of Advanced Concrete Technologyの編集委員をやっています。AIJの方は持ち回りなのであまり大したものではありません。JACTの方は,一応,ACTのクオリティコントロール役なので重要なポジションと認識しています。JACTは,日本から出ている英語論文誌で材料系の中ではトップのImpact Factorだそうで,私は個人的にはここ数年でなんとか1を超えるようにしたいと思っています。引用しやすい論文と数値解析(こちらはすでにACTのカラーになりつつある)について投稿するように心がけています。
ところで,これにくわえて,最近,Materials and StructuresのAssociate Editorに就任しました。なかなか斬新な登用で,ウェブで発表しておいて,Chiefからやめたくなったらやめてよいからね,というメールがきました。結構衝撃でしたが,それでも,50年つづく英文誌のEditorに登用していただくのは,(そしてこの雑誌については日本人初との指摘もあり,),大変光栄に思います。
なかなか日本のコンクリート研究が蛸壺化しないよう,努力していきたいと思います。



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