8/17/2009

最近の読書



気づけば,最近,結構本を読んでいるのだが,紹介ができなかった。
まず,一つめ。「天才」。IQ信仰以降の「天才学」が対象でいかにして環境が人をつくるか,ついて言及したもの。いわゆる成功となるためにはどういった環境が必要だったか,という点が個別から体系化へのステップを踏んで記載されている。
習熟には1万時間が必要,ソーシャルスキルは家庭ではぐくまれる,時代的タイミングの問題,等々がかかれているが,いずれもしっくりくる内容。
なんというか,子供も出来たことを踏まえたり,あるいは,自分を振り返ったりしながら読むと面白いです。





ホリエモンのブログで知った本。竹中平蔵のアメリカべったり政策は,時として選択的に利益が生じたりしたし,本当の公益とは何か,という議論がとりのこされていたりしたので,かならずしも評価されていない。一方,どんな議論にも客観的な事実にもとづき,反論するさま,また,頭の回転の速さは目を見張る。テレビに出てくる噂だけを拾ってコメントする人たちとは,そりゃあたりまえだが,全然違っていて,それなりの情報がある。
と,そんな考えを抱いたときに読んだ本。非常に原理的に社会・お金について記載してあって,学生には是非読んでもらいたい。工学をやるのなら,お金のことも考えないと駄目です。教育も研究もお金がかかるし,お金をかけたらそれだけの生産性を示さないといけない。それが社会的責任。
選挙の前に一人でも,学生が読んでくれたら,と思う。




これ,前にも紹介したかな?
読み直してもそれなりの発見がある。統計上の有意,ということがこれだけの情報戦になったときにいかに重要か,ということが示される。「天才」に示される結果が直感的なもののうらづけであるのにたいして,ここでは,超大量のデータがいかに直感とは独立の結果をもたらすかを示す。
結構,研究についての立ち位置もこれで,少し動いたかもしれない。

8/09/2009

HDD

JCI札幌で、ポータブルHDDを紛失して顔面蒼白になりました。結局、落とし物で届いていて、本当にありがたかった。

その後、セキュアなHDDを探していたのですが、FujitsuのHandyというHDDが、最近新しいソフトを導入していることを知って、購入しました。
これは、あらかじめアプリをインストールしたPCでないと、USBのHDDが認識されません。
紛失した場合は、機械的に認識をオフにしているので、取得者は結局分解して中の円盤から読みとらないと、復元はできないということのようです。

これは、結構安心な機能で、大変満足しています。

収縮理論

今月号に収縮理論の論文が掲載された。
いろいろ反響のメールをいただいて、ありがたいことです。
お読み頂いた皆様ありがとうございます。

なんで、こういった形の式に成ったかは個人的にすっきりしていない部分や、未解明な部分もある。
ようは、ある平衡状態で、含水率と比表面積と弾性率がわかっているとひずみは一意に定まるよ、ということがいいたかったわけです。

体積含水率は、比表面積および吸着厚さの関数なので、本当は相対湿度の関数になるのかもしれない。
体積を変化させる分離圧と水分を移動させる化学ポテンシャルがなぜ同一にならないのか、は疑問ののこるところである。多田さんにご指摘いただいたように、Derjaguinの言っている分離圧を変化させるなにかの作用素が変化して、分離圧自体が変化するメカニズムがありうるという形の立式も可能だったかもしれない。その点については勉強不足だったし、ヒステリシスの部分のデータが不十分であるので、現在、さまざまなヒステリシスループのデータを取得している。


今から考えると、もっと良い書き方があったように思うし、式の形ももっとわかりやすいものがあったように思う。分離圧を差分として支配方程式に組み込むかどうか、は最後まで悩みました。ただ、平衡状態を基準として立式されるという前提にたてば、分離圧は差分でなくてもよかった。一方、水-表面間に作用する分離圧のユニバーサルな式と、それを用いてセメント硬化体に組み込む場合には差分形式になるということは補足すべき事項だったと思います。
英文化の際には、もっと洗練したものにしようと思います。

私はセメント硬化体のように様々な空隙が多様に分布しており、吸着水が基本的に連続的になるような硬化体においてインクボトル効果というものが存在するとは考えていません。
吸着のヒステリシス挙動を説明するための別の仮説はまだ、2,3は存在します。近々にどこかに仮説だけは言おうと思います。立証は難しいんですが、J-PARKの力があれば可能と思っています。

8/01/2009

7/27~7/31

7/27 研究室ゼミ 大分方針が決まった。Iさんの実験がどうもうまくいかない。なかなか苦労の産物である。寺本の温度履歴条件下のひずみ測定は,相変わらず綺麗なデータが出る。M1諸君の今後の実験については,来年の実験棟改築と新規購入装置との兼ね合いで,多少,方向性変更がありうるかな。

7/28 333委員会に出席予定だったが,残念なことに出席できなかった。本当に2連泊で東京の予定だったのだが,急遽学内会議。

7/29 午前中にランドマークの委員会。反省会,今後,どうやってオフィシャルにしていくか,等々の打ち合わせ。午後は,テクストの多田さんのところに収縮理論についてのディスカッションのために訪問させていただいた。
・構成則の理論性 →従来理論の延長から入っているので,不明瞭なところがある。
・比表面積の算定 →吸着,脱着(脱離)のどちらでやるかは考えどころである。一般的には脱離でやることが多いとのこと。たしかに105度乾燥させると疎水化した上での吸着挙動になるので,比表面積は小さくなる。脱離側とで比較すると大体ポルトランド系列で1.2倍程度,高炉では1.5倍程度になる。
英語論文化の時には,検討しないといけない。脱離側もとっておいて良かった。そういえば超高強度の実験についても,両者で比較しないといけない。温度履歴の影響などがでてくるかも。
あるいは,C-S-Hの量がわかったりするかもしれない。


7/30 午前中はAIJの中性子委員会。大分,文章が上がってきたので格好になりそう。後は,最終の講演会での人集めかな。でも,結構おもしろいと思いますよ。実用とか抜きにして。

7/31 本日,秘書および日比野助教が退職された。3年,あるいは2年半,お疲れさまでした。
強力なメンバーを失ったので,しばらくきつそうです。

7/25/2009

7/11~7/24

7/13 鹿島の技研におじゃまする。水和モデル等に関するディスカッション。モデルは利用してもらうには複雑化してはいけない、ということがよくわかる。今までのデータをもう一度見直した方がよいなあ。自分の時間をつくるよう努力しないと。ついつい、いやな仕事が残るとその間のペースが落ちる。

7/14 寺本君が鎌田先生のところで、超音波関連の予備実験に行く。結果は、そういえばまだ報告されていない。どうなっているのか。

7/15 午前中に引っ越し先の5号館の電源まわりの整理。午後は広報委員会。JCIの環境委員会は学内委員会のために欠席。環境学研究科のロゴの話が。あったらよいが、こういうのって一筋縄ではいかない。結構、予算と覚悟がいるかなあ。広大のロゴは800~1000万くらいだったと聞いた覚えがある。

7/16 PANALyticalとの打ち合わせ。頑強なのは有名のようだ。ソフトも良さそうだけど、セメント分野での評判はさまざま。午後は学内委員会。 JCI編集委員会は欠席。

7/17 10時~外装材の委員会。依然、方向性模索の状況。午後JCI自己治癒委員会。前回委員会の報告書を見たが立派だ。これを超えるのは難しいので別の方向性ということで。共通試験の話が出る。モデル化、簡単なのはやれそうだな。データがいるけど。

7/18~20日 JCIテクニカルレポートのプロットを考える。半井先生にもご協力を得る。いや、結構重たいな。これ。やっぱり。

7/21日 SII、Brukerとの打ち合わせ。TGは、SIIとはちょっと値段のすりあわせが難しそうかな。Brukerとは、オプションの説明をしてもらう。底角側のバックグラウンドを抑えるためにスリット幅の話を伺う。絞れば当然、測定時間が増加する。 

7/22 朝一にRigakuが来る。デモをしてもらうが、ソフト的にはセメント分野ではまだ、全然利用できなさそうだ。やはりTOPASで行くしかないということで、機種選定は終了。Brukerで行くことに。


7/24 安藤建設の技研に行く。太平洋セメントと3者での共同研究に関する打ち合わせ。昨今の経済的状況から、長期的ビジョンというのは書きにくい。どこで成果とするか。頭を悩ます。予算は、住宅局じゃなくて、別のところからとってくることを考えた方が良いのかもしれない。

7/15/2009

7/14

院生の五十嵐豪君が,建築学会の優秀卒業論文賞をいただけることになりました。
応援いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。

7/11/2009

6/30~7/11

6/30~7/1
東海村での実験。軽量骨材の乾燥プロセスの可視化について。
実は,JRR-3Mは,前々日まで緊急停止していた。ただでさえ,実験日数がすくないのでやきもきしていたのだが,誰かの日ごろの行いがよかったのだろうが,実施にこぎつけた。まことにありがたいことである。
昨年度までは,自己養生の可視化を行っていたのだが,今年は乾燥プロセスで影響をみれるかどうか,ということで検討した。
実は,結構複雑ですね。
軽量骨材の練り混ぜで結構,分離が生じやすいこと,軽量骨材中の水分は重力の影響をうけやすいことが推察された。
全体挙動は,もう少し見ないとわからないかな。

それと3次元CTに挑戦した。これはこれでよいのだが,飽水状態でサチル現象がでるのでこの補正について検討しないといけなさそうだ。

7/2
学内の授業。今後の方向性についてM2が発表。まあ,よかったんじゃないでしょうか。

7/3
東工大の坂井先生のところを訪問。X線関連の意見を伺いに。どっちかっていうとメンテナンスの大変さを強調なされていたので,気になった。X線の試験機自体はずいぶんと歴史のある装置だし,ソフトの問題も大きいかもしれないなあ。あとは,セメントをどうやってフィックスするか,ですかね。
すっきり,というより,さらに混沌としてきた。

午後は,学内引越しの話。面積がたりない。やっぱり,実験は来年できないのか・・・。つらいなあ。

7/6
午前中は,学生との面談と業者との打ち合わせ。
ペースト用の引張クリープ試験機の最終打ち合わせ。
新しい知見を得るには,その目的に合致した試験機が必要。既製品でできることには限りがある。
今回は,もとのアイディアを学生に出して,学生自身に設計させた。
ものが来ると感動するだろうな。

午後はゼミ。研究の状況を発表。まあ,4月から3ヶ月しかたっていないので,進み方は人それぞれ。しかし,1年をとおすときっちり差がでるので,学生諸君は,日ごろの研鑽を忘れないでほしい。

7/7
JCIの移動日。打ち合わせなど。

7/8
午前中はランドマークセッションと自分のマスコンの発表。
ランドマークでは,私が大野和男先生について発表した。1935年時代にすでに拘束試験を行うとともに,若材齢のひび割れについて,考察し,ほぼ現在の研究手法の枠組みを確立している。
また,収縮は打ち込み直後から測定しないと本当のことはわからない,という指摘など今にも通じることがすでになされていた。
こういったことが研究者魂として受け継がれていれば,もう少し現在はちがったのではなかろうか,とも思う。それでもむずかしかったのだろうか。
開会式の阪田会長のお言葉に始まったランドマークだが,存外好評であった。
マスコン発表は,奨励賞をもらいました。恥ずかしながら,まだ2回目をもらっていなかったんです・・・。
午後は,寺西先生とASCOTの件で打ち合わせ,その後,企業の方と実験に関する打ち合わせ。

7/9
午前中,強度・力学Iのセッションの司会。
注目する研究は,・谷口氏の強度発現の温度依存性と鉱物組成の関係に関するものと,・溝渕先生グループの直接引張強度試験によるもの,の2編。この論文は実験と考察ともにすぐれていたと思う。
直接引張試験のばらつきの話は,嵩先生のご指摘のとおりで,嵩先生がいわなければ自分が言おうと思っていたことだった。
建築の法律体系の中の論文がかなり多かったが,土木の人の関心は薄いだろうな,とも思った。
テクニカルすぎてデータとしては貴重なのだが,論文とか新規性という意味では評価が難しい。

午後は佐藤先生の科研に関する打ち合わせで,PS三菱の北海道支店に伺った。
今回のJCIでは,骨材研究が相当に出ていて,これらを横並びに見るといくつか着目点がある。
気づいている人は気づいていそうだが,関連ポイントを整理すると研究のポイントが抽出できる。佐藤先生や谷村さんなどは,やはり,ばっちり問題点を捉えていた。
ただ,骨材の問題がわかったとして,そのあとどうする,という実学的な部分もまた課題である。


7/10
午前中,ランドマークに出席予定だったのだが,急遽CONMATの打ち合わせが入った。学生の発表を聞いたが,やっぱりちょっと勉強不足の観がある。

そういえば,7/9の学生発表は聞きにいけなかったのだが・・・。
岸の熱伝導率の論文における飽水時に水分が移動するかどうか,というご指摘は非常にありがたいご指摘だった。個人的には圧力勾配が生じるので流れると思うが,空隙がある場合と同じだけの速度を有するかどうかという点はあきらかではない。
しかし,今,実験データを改めてみると,飽水時のデータは,低含水率側の点を伸ばしていくとあきらかに寝ている。これが飽水時特有の問題なのか,そうでないのかは,ちょっと考える必要がありそうだ。

一方,五十嵐の発表におけるゲル空隙比理論において,破壊力学的考察を欠いているという指摘はあまり意味がない。圧縮試験という特性値をインデックスとしてゲル空隙比で整理することは,破壊の起点となる脆弱部の存在確率という現象と相関するであろう値で整理するということであり,従来より評価を行ってきたものである。今回は同一条件で行った試験という共通結果に対してある一律の関係がえられたという点が評価されるべきであり,かつ,高温履歴で水和が停滞すると考えられている状況も包含して説明できたという点が新しい。
圧縮破壊自体,試験機や寸法,端面の拘束,試験体の乾燥条件に依存するもので,物性値ではない。

C-S-HのH/C比のご指摘は,従来研究と比較すれば当然のご指摘である。ただ,過去のC-S-Hの研究,代表的にはYoung博士らの研究を見てみるとC-S-HのHは,基本的にゲル水に相当する水で本当に容易に脱水する水を包含している。われわれのスタディでは,Hが2.0以上の水は強度に寄与しない流動的な水であると考えている。
このことが,ゲル空隙の適応性の改善につながっているのである。

昼は,谷村さん,細田先生らと膨張委員会のWG2についてディスカッションした。設計上の問題でどこまで示すことができるか不明だが,課題を明らかにして委員のみなさんのご協力を仰ぎたい。
目標を示すことが幹事団の使命であるが,こういった整理ができると委員会も円滑になるだろうし,問題点を他のWGとあらかじめ共有する上でも有意義だと思う。

今回のJCIは,学生2名が奨励賞をいただけたことが大変誇らしい。


7/11
帰宅。久しぶりに家に帰ったら,子供が微妙に目をそらす。なんか,人見知りしているみたいだ・・・。
がーん。

お土産にルタオのチーズケーキ,花畑牧場のキャラメル等々を買った。

6/20~6/29

ずいぶんと間隔があいてしまった。怒涛のように時間が過ぎる。毎度のことになってしまった。

6/22
私的な高炉セメント研究会。最近の実験データについて出し合って議論を行う。建築で高炉を増やす手法についてディスカッション。それと,最近投稿した論文3編についての紹介。大学教員は,法律を動かすことができる立場にいるのかもしれないが,実学への認識が少ない上に,材料そのものについて十分な調査・研究がすすんでいるかどうか疑問。もう少し,集中してじっくり議論した方がよいのではないか。
JASS5なども,出版ありきで委員会を進めるような時期ではないように思う。

6/23
学生実験+ASCOT 学内の打ち合わせでASCOTの委員会に出席できず。

6/24
午前中は,TGについての打ち合わせ。既存のTGだけでなくて,改良を加えることを条件とすることにした。C-S-Hの研究を深く進めたいので,ダイナミックTG+Isobarが測定できるような特殊環境を整備する方向でうごくことに。真空TGオプションが安く利用できるということと,ダイナミックTGができる,さらに精度と安定性を考慮すると2社に絞られる。この後は価格の問題になるかな。

午後は超音波速度測定の試験機の打ち合わせ。超若材齢時における硬化プロセスを確認したいので,超音波法を導入することを決定した。最初は,提案した収縮理論の自己収縮現象での検証に用いるが,おいおいは凝結の問題,水和制御の方向で進めて生きたい。

6/25
教室会議 GCOE関連,人事・予算の問題で若干もめる。
議論というのは,実行力・権限が伴った人間がやるべきだと思う。提案してこいっていうのであれば,個人ベースで羅列の提案だけだろう。若手でディスカッションして,問題点をあげつらって妥協点・合意形成を行うことにあまりメリットを感じない。
これは,たとえば,署名活動とかリコール運動などにも通じる。民意がそこにあることは通じるだろうが,日本でのものごとの決定構造は,えてして民意とは独立に行われるものだったと思う。
大学もたいていの場合,そうだ。官僚構造に近いと思う。

形だけ民主主義をとるという空論で,若手は疲弊しているので,タスクは減らしてほしい。
また,そういうことを当然のようにやらせるから,結局,若手の中で意見をとおせるような人間がいても,変に権力構造によりすがって人脈だけを誇示するようなのがはびこるのだとも思う。

まあ,そうはいっても,大学でそういう立場になれる若手というのは,えてして如才なくて,才能もあったりするからよいのかもしれないけど。
でも,強烈なリーダーシップとかカリスマっていうのにはなれないような。

6/26
久しぶりに時間があったが,結局,たまった事務処理をするだけだった。

6/29
午前中はCONMATの会議。名古屋での運営について。CONCREEPと比較すると,驚くほどにものごとが進んでいなくて,びっくりする。これで本当に運営ができるのか。まさに個人の尽力にかかっている。
午後は,東京理科大学の今本先生のところを訪問。ランドマーク会議(JCI)に関する最終打ち合わせ。
いろいろ意見はあるだろうか,それなりに意義のある発表になりそうだ。

そういえば,JCIのテクニカルペーパーをとりまとめるんだった。まったく進んでいない。まいったな。

6/17/2009

6/9~6/16

6月10日 安藤建設の相模原工場にSFPC関連の実験結果を観察にいく。鉄筋周囲のひび割れの形状がはじめてわかった。鉄筋縦切りはやはり,東京の業者さんはなれているのかもしれない。これを制御する手法についても,だいたい目途がつきました。

6月11日超音波計測に関する打ち合わせ,SEMに関する打ち合わせ。勉強不足ですねえ。情報処理スピードがおちているかも。

6月12日 午前JCI混和材委員会,午後,セメコン関係,その後JCIにもどって委員会出席。委員会ずくし。これくらい用事がかたまっていると東京出張も疲労感が無くて良い。1つだけだと,時間がもったいない。

6月13-14日 後輩の松下氏のデータ整理。エーライトとビーライトの水和について面白いことに気づく。といっても,実は2年前にその内容は国際会議には発表しているんだけど。

6月15日 G-COEに受かりました。うれしい・・。けど,大変そうだ。文理工の協業がどこまで本格化するか,ということについてシステム作りが必要。

6月16日 午前中Brukerと打ち合わせ。午後,Rigakuと打ち合わせ。X線回折,相当に悩む。夜,G-COEの打ち合わせ+懇親会。

6月17日 NIMAが通りました。
・I. Maruyama, M. Kanematsu, T. Ngouchi, H. Iikura, A. Teramoto, H. Hayano,
Evaluation of water transfer from saturated lightweight aggregate to cement
paste matrix by neutron radiography, Nuclear Instruments and Methods
in Physics Research A, Vol 605, pp. 159-162, 2009

・M. Kanematsu, I. Maruyama, T. Ngouchi, H. Iikura, N. Tsuchiya,
Quantification of water penetration into concrete through cracks by neutron
radiography, Nuclear Instruments and Methods in Physics Research A,
Vol 605, pp. 154-158, 2009

6/08/2009

6/1~6/8

1週間ぶりです。いや,予想もしない人に読んでいただいたことがわかりましたが,うれしいというよりは恥ずかしいです。一般公開なんですけどね。このブログ。

6/1 学内のX線講習。一通り学習しました。X線作業主任者の試験をうけようと思っているが,なかなか勉強できないなあ。

6/2 午前は知財部との打ち合わせ。なかなか公的なお金と知財って矛盾する部分があるような気も。国際的なものであれば問題無いんですが。

6/3 教授会があって,JCI中部支部の総会に出られませんでした。残念です。午前中は業者との打ち合わせ。あたらしい試験機を作ろうと思っているのですが,なかなかニーズにあったものが出てきません。無線機器ってもう少し小型にならないもんですかねえ。

6/4 JCIの環境委員会。全然出ていないので,出席しました。愛知県の物流についての検討をしようかな,と思っています。でも,二番煎じなんですけどね。せっかくの「あいくる」制度がどの程度成功しているのか,ということは定量評価したいと思っています。これから勉強です。午後は新4号館の実験棟に関する会議とか,学生の授業とか目白押しでした。

6/5~6 関電さんの大飯原発に見学に伺いました。いやあ,コア抜きで20年のデータというのは圧巻です。驚異的なデータですね。α値とかいってますが,もっと長期的な観点から構造物を見てもよいと思いますね。高温履歴と水和組織,大変気になります。

6/7 午前中に大学のデータを回収して,家で作業をしました。引越関係と実験データ。高炉の良いデータが出てきました。結局水和生成物的には,あたりまえですが,普通ポルトランド系と影響力はほとんど変化無いですね。高炉がひび割れしやすい,というのは原理から言えば線膨張係数の時間依存性が大きいことと,水和による水分消費が大きいので自己収縮に起因するところが大きくなるということになりそうです。水分消費が大きい,という点についてというのが,これまた微妙なんですけどねえ。

6/8 今日は,午前中は事務処理ばっかりでした。これから,やっと物書きができるようになります。と思ったら,JRR-3が止まったというニュースが入ってきました。地震でしょうか,それとも人為的なものでしょうか。気になる。

5/31/2009

5/15~5/31

怒濤の忙しさでした。5月なのになんで,こうなっているかというと現在,居室を構えている4号館が新築になるからです。補整予算がついたので建て替えになりました。
・研究室にある引越計画
 ・備品番号の整備とそれらの移設費用の見積もり依頼
 ・備品番号が無いものが大量にあった。(全部で70くらいあった。)
 ・備品の寸法測定
を行いました。いやあ,実験棟大分わかった。いくらなんでも。
恒温恒湿室の引越がもったいなくて,あとちょっと出すと新しくなる金額なわけです。これはびっくりでした。
アムスラーの移設もしんどいですね。移動後に反力とれるところがないので,引張試験はむずかしそうです。かえってくれば床を整備するので大丈夫でしょうが。

あとは,反力床・反力壁を入れるので,その寸法を決定したり,平面図をつくったり,養生室等の設計,電力量の見積もりなどを行いました。

建て替えは周囲の嫉妬を買いますし,面積バトルはえらいことになっています。確定する面積は,今後相当の期間FIXなので,妥協点の模索の難しい交渉が続いております。
いやあ,勉強になりますねえ。

5/17~5/18は野口研OBの研究者による意見交換会というのを行いました。現状の研究状況や今後どうしていきたいかなどの意見交換ができました。内容は非公開が原則ですのでここでは書けません。

5/20~22日 セメント技術大会でした。今年は,兼松先生筆頭で,セメント協会論文賞をいただきました。また,研究奨励金もいただくことが出来ました。頑張って成果を出します。

水和と収縮の関係は,特に温度履歴の観点から再度見直す時期に来ております。線膨張係数の経時変化が生む温度ひずみ,という新しい観点から見れば,高炉のひび割れの問題は再整理できる問題になります。
また,温度ひずみ,すなわち線膨張係数と温度履歴を制御するという問題と自己収縮を制御するというのは,時として背反,時として同じ方向を向きます。材料開発者,ユーザーは,この点を明確に把握しないといけません。膨張材や収縮低減剤の役割について諸処の問題が生じていたのもここに起因されます。

田澤先生が自己収縮の問題を指摘して以降,温度一定下の挙動というのは大分,工学的な把握がされてきたと思います。
一方,土木構造物の方で議論されている温度ひび割れ,その中に存在する自己収縮の問題は定量的議論がうまくできていません。この理由は,線膨張係数の経時変化を正確に捉えようという試みが,従来までに少なく,しかも,その目的が明確でなかったからだと思います。
加えて,従来研究の線膨張係数の問題は高強度の問題で捉えられてきていました。

この様な状況から,我々は薄片部材に温度パルスを与えることで温度履歴条件下であっても,線膨張係数が取得できる試験機を開発し,線膨張係数による問題と自己収縮による問題を区分することに取り組んで来たわけです。

今年度のセメント・コンクリート論文集では,高炉と普通を比較した場合の,水和による温度履歴条件下において,線膨張係数の経時変化に起因するひずみ成分と自己収縮成分を分離し,従来までのメカニズムの把握の問題点を指摘する論文を投稿しました。これはセメギでも発表したものです。
加えて,昨年度,線膨張係数の含水率依存性のデータを取得しましたが,脱離線上で相対湿度70%までは乾燥プロセスにおいて線膨張係数が増大することを再度確認しました。(オリジナルはMayer,1950かと。)
このことは,線膨張係数を制御するためには,骨材種を変えるだけでなくて,水分を供給することでも制御できることを意味しているわけです。
この観点から,含水人工軽量骨材を用いて,線膨張係数を制御し,温度ひずみ成分を制御するというこころみについても,検討し,論文投稿をしました。
この論文は,コンクリートの若材齢ひび割れ制御に一石を投じるものと考えています。

5/23 成田のオーバーレイの解析についての打ち合わせでした。膨張材の効きの問題,遅延剤の影響についてのディスカッション,FEM上での問題が議論になりました。

5/24 午後,打ち合わせ。収縮低減剤がどうして収縮低減できるかについて,理論的に説明できるようになったので(まだ,再査読後の結果が出ていない・・・),実際にメーカーと打ち合わせを行った。意見交換で,収縮が低減できる物質について経験則と理論の整合性についておおよその一致を見たが,分子の選択性,分子量の問題,影響範囲について,より分子レベルの分析が必要であることをご教授いただいた。第一原理計算や分子動力学を考慮した分子とC-S-H表面の相互依存性について検討する研究テーマが浮上した。1,2年で出来るとは思えないので,高分子系の研究や最近のICCCでの計算手法を検討しながら,研究テーマの模索を行う。

5/27 阪大の鎌田先生・内田先生のところにAEセンサや超音波測定について話を伺いにおじゃました。ノイズの拾い具合,型枠の問題を含めて,相当のノウハウの産物であることがわかった。これは一朝一夕に出来る者ではない。マシーンを借りてすぐにできるものではないことがわかったので,共同で研究をすることを再確認させていただいた。
Pietro(EMPA)の研究で,凝結時にAEのピークが来るという論文があり,これがメニスカス形成時の音であると説明している。大変興味を持っていたのだが,変形が大きいところなので型枠との摩擦面から発生する音である可能性も有るらしく,若材齢は発生源特定が相当に困難であるとのことだった。まったく,そこまでは頭がまわっていなかった。
AEセンサの受診側は1ポート100万程度とのこと。

5/28 ASCOTのひび割れ委員会。方向性が不明瞭かな。JCI,AIJの委員会との差別化,公共的な役割としてどこを向いていくのか,という点についてビジョン確立の必要があろう。これは委員長が決めないいけない問題と個人的には思う。委員の集合で決める種類のものでは無いような。
また,委員会で集合することの魅力が減っているようにも。ノウハウなり,新しい知見,自分の知識向上等インスパイアするようなデータの公開がないと委員からの求心力が薄れる。また,委員も自分のデータを公開して,ディスカッションして得られるものが無いと,公開する気にならないかも。ディスカッションのクオリティ確保についても方策が必要と思われる。
JCIやAIJの委員会は,いろいろなフィードバックができたり,共同研究の高度化が行われるなどという背景が自動的に醸成されている。同じフレームワークでの委員会活動にはならないことに留意が必要。
以上が,私の考察。

5/29 愛知減災協議会に出席。当初,JCI中部支部の委員会に出席予定だったのだが,4号館実験棟の問題が浮上して,結局協議会後の懇親会で協議することになり,そのまま滞留。予定が狂った。なかなか,得心のいかないこともあるが,そもそもの合意形成プロセスに問題があったわけで,大いに反省。

5/30 大学院説明会でした。

5/14/2009

5/4~5/14

GWの後半は,胃腸の調子が悪くてずっと,家にこもっていた。時間依存ひび割れモデルを組み込んだ2次元FEMの開発が大分進んだ。最初,ひび割れたエレメントの剛性マトリクスに必要なテンソル計算が間違っていて,なんだか,X方向ばかりにひび割れが入っていたが,それも今週には解決した。

五十嵐にPGPLOTのサブルーチンを作製してもらい,それを組み込むことで各ステップのひび割れ進展状況が画像ファイルで確認できるようにした。
と,言いつつ,実はこの時間依存ひび割れモデルを応力やひずみで検証するのは難しい。簡単な実験を補足で行うことにした。7月くらいまでにはデータがでるとよいなあ。

高炉の水和率のデータを根本から取得する環境を作る必要がある。ドラフトチャンバーが一番でかい買い物かな。後は,薬品管理が多様になるので,きちんとしなくては。早めに決断しないと。

コンクリートの圧縮強度というのは特性値なのだが,それが,基準法レベルで影響を持っているので,場合によっては非常に大きなインパクトになる。しかし,この特性値を根本から考えようという人は少ない。そういう意味で,圧縮強度の数値解析やコンクリートの構成則の議論は,再度評価されるべきかもしれない。今後,1万年コンクリートとか,原子力の建物とか,極めて厳しい環境や基準における材料品質評価を目的として,こういった研究は,もう一度サイエンティフィックに取り組む必要がある。しばらく,種まき的に勉強をしようと思う。

今年,X線回折装置だけでなく,うまくいえばTGが購入できるかも。ダイナミックの奴で再現性が高いものが良いなあ。やはり,高い製品はそれなりの価値がある。水和のデータ定量を考えると,ぐっとかがんで良いものを購入する必要がある。いろいろ話を聞くと,やはり垂直型の奴が良いみたいだ。つり下げ,キャンチの奴はどうも,繰り返し精度が低いらしい。

最近,超音波測定について勉強を始めた。かなり広がりのある試験方法だ。結構良いかも。

C-S-Hの合成,新潟S先生は5年位前から,ご自身のチームで実行している。なかなか自身がないんだよなあ。どうしたものか。

今日,やっと特許出願を行った。12月からなので5ヶ月の難産だったなあ。

5/04/2009

メッシュ2

いろいろ探してみたら,GiDのソフトとUSBキーが家からでてきた。
ので,メッシュ作製を復習してみた。
今はもう,修正されているのかもしれないけれど,GiDのHelpの内容とソフトの乖離はすさまじい。なんでこんなことになっているのか,と思ったら,これはスペインの会社でローカライズを適当にやっているからだ,という話が以前,ウェブにのっていた。
それでも,メッシュ作製機能とか,ポスト機能は秀逸で,しかもお値段もそれなりに安い(なんか,今は昔購入したときの3倍くらいの値段になっているけど)ので結構「買い」なソフトだと思う。

で,Helpに書いてあるメニューの名称と実際のソフトの名称が違うものだから,昔やったことと同じ勉強というか探りをやってしまったので,備忘録として残そうかと。

・サーフェスを作るときは,NURBS surfaceで作製。NURBS機能を使わなくても。

・Objectで四角形などを使うと,Surfaceも作られてしまうので,Surfaceは全部消してから利用する必要がある。

・メッシュの中で2種類以上の材料を設定するときは,
1)Data→ProblemTypeの設定で何かを設定して材料が2種類以上あるとして問題定義をする必要がある。Data→ProblemType→Example→problem_type_solid1はRCとしてDefaultで設定してある。コンクリートと鉄の2種類がすでに存在する。
2)その後にData→Materials→材料選定→assign→surfaceラインを選択,とすることで材料を設定できる。

・メッシュ作製は,Mesh→generate meshでできる。

・メッシュの大きさは,Preferenceあるいは,Generate meshをやるときにダイアログを出させる設定にしておけば,寸法を指定可能。

・どこかを細かくしたい時には,Mesh→Unstructured→(Points?Lines?を設定)→数値(0~1)を入れる→Geometryを選択,とすることで選択したgeometryの周囲のメッシュを細かくすることができる。このときのグラデーションの具合は,Preferenceの中のMeshingの中のUntstructured size transitionsの中の値を大きい方(0~1の間)を設定することで設定が可能。

・出力はFiles→Export→Textでやれば,一応,作製したメッシュを再現できるだけのデータは詰め込まれたテキストが出力される。

・メッシュの形は,Mesh→Element Typeで設定して,Surfaceを選択するとその中は,指定されたTypeでメッシュが作製できる。なお,Quadで作製すると再分割は出来ないので注意が必要。


なんだか,これ探すだけで3時間もつかっちゃったよ。
でもまあ,4角形要素でオートメッシュのソフトが手元にあった,ということなんで,論文進められてうれしいな,ってかんじでしょうか。

やれやれ。