10/01/2010
セメントとFT-IR
そもそも,C-S-Hの構造評価のために購入したFT-IRだが,汎用装置だけにさまざまなことに利用できる。共同研究でも他所でやっているのがあって,加算則が成り立つので,非常に合理的な性能評価ができそうなこともわかってきた。これは,セメント技術大会かAIJ大会にでも出せればよいかな,と思っている。
学内では,せっかくなのでということで五十嵐君と一緒に,セメントの水和プロセスをとってみた。それが上の結果である。以前にも書いたかもしれないが,FT-IRの鉱物の吸収スペクトル波形については,1980年代にすごい本が書かれていて,セメント鉱物の大抵のことが書かれている。当初アルミネート水和物で判別しづらいものができたらよいなあ,と淡い期待を持っていたが玉砕した。ピーク分離が難しすぎる。
これは,やっぱりDSCでしょうね。買うかなあ・・・。
C-S-HのCa/Siの違いによって,Si-Oピーク位置が異なるので,これもできるかな,とおもったが上図のようにあまり変化していない。ちゃんとピーク分離をやれば,ピーク位置の差がとれるかもしれないけど。
あとは,もっと短くステップを踏んでとるかどうか。
FT-IRでもセメント鉱物の組成とか水和率をとっている人もいるので,やろうとおもうと出きるのだろうけど,XRDの方が便利だよなあ。やっぱり。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿