11/05/2009

10/26~11/5

26日は島根に生コン品質管理のオブザーバーとして参加した。季節変動の影響が興味深かった。あれだけ管理しているとどの品質が何に影響しているかが明らかになっている。また,さらにおもしろいのは,急激な品質変化というのは少なくて,どちらかというと除々に変化が生じている点だ。なんか変なものがまじっていれば急に変化したりしそうなものだが,そういうものは特に無い。

27日収縮理論をACTに投稿するために急遽英語論文を仕上げることに。まいにち1,2時間の時間をつくって英語化を行った。日本発のアイデア,ということで是非全面に押しだしてほしいところ。もちろん,査読プロセスにおける議論が重要だし,楽しみでもある。多くの方とディスカッションしたい。Feldmanのデータなどを整理しても同じ傾向が確認されるので,実験的事実としては普遍性はあるものといえそう。ただ,比表面積の定義が諸処依存性があるので,普遍性までいくにはもう一ひねり必要。これは今後の課題となるだろう。

28日高炉のデータをまじまじとみる。水分挙動との観点からみると親水性が高いことを示す証拠がいくつか拾い上げることができた。333委員会にもいくつかの結果は反映させたいので,そのまま黄表紙ともおもったが,東海支部にまずは出すことにした。

29日午前中は某ゼネコンの方と打ち合わせ。実験プロセスに若干の誤解があって,ちょっとうろたえる。データとしては新しいものが出て来つつあるので,楽しみです。研究同士がつながってくるのは非常にうれしい。

30日最近,超音波速度測定器を導入したのだが,なぜ多孔材料で水分を含んだときに水分の影響を混みとして平均値を用いて速度を評価してよいのか,という点についてやっと理解できた。横波は水は伝搬しないのだから,みかけの密度で評価してよい理由って結構,感覚的に難しいと思いませんか?

1日 333スラグTFおよび本質課題検討会という任意の会合に出席。実験データをつきあわせた議論というのはやはり新しい発見があってよいですね。また,議論が高度なのも魅力です。

3日 ACT原稿がおおかたおわる。いろいろ歩いていると修正したい点も出てくるが,まずは英語チェックをお願いに出した。やっぱり,こつこつ英語の文章はつみかさねておかないとダメですね。今までの超高強度などの結果も英語にしておかないといけない。

4日 GCOEの拠点会議。議題が多くて,全部まわらない。パンフレット,ロゴ,リーフレットなどについての担当。つまり,広報担当ですね。うーむ。

5日 RCはりのFEM解析をずっと宿題にされていたのですが,そろそろやらんといかんということでメッシュ切りとプログラム作りを開始した。なんとか今月中に形にはしたいところ。定性的傾向だけでもよいので。最近,ずっとÅレベルの話に頭がいっていたので,ちょっとくらくらしますが,ナノからキロメートルまでを研究テーマの幅として定義しているので,部材レベルの話はなんとかものにしたい。
G-COE関連では,地球上の物質循環などとコンクリート構造物の劣化について取り組みたいと思っている。硫酸劣化とか,おもしろそう。

あと,アナロジーとしておもしろいのは,地球のシミュレーションで大気と海,陸域のモデル化は良くやられているが,地球の中の方の物質循環を相手にするとCaの循環を相手にすることが多いらしい。理由はCO2の相手先がCaだから。なんのことはない。セメント分野は地球の地下循環モデルと似たようなことやっている。

最近,岩石・岩盤力学系の論文を山ほどよんだけど,目からうろこ,で今後はそういった分野にも手を広げていきたい。

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