きづいたら2ヶ月放置でした。ぎりぎりのラインで生活しています。残念ながら、具体的なアウトプットがなくて、時々いらいらします。
5月はなにがありましたかねぇ・・・。
セメギがありました。セメギでは、1件、収縮低減剤の研究についてプレゼンしました。従来型の収縮低減剤には二つの低減要素があり、いままでそれがぐちゃぐちゃに議論されていたのが、収縮メカニズムをはじめ、議論が収斂しない原因だったことを説明しました。見られていた人はあまりいなかったかもしれませんが、あのプレゼンには、セメントを改善する非常にクリティカルな内容が示されていました。今後、数年はそれに関する研究を粛々と進める予定です。
5月11日、セメギの前日には、土木学会の3種委員会の場で、好きにしゃべらせてもらいました。芝浦工大は初めて伺いましたが、大変きれいな大学でした。C-S-Hの研究は、特に日本は科学的背景の無い黒魔術みたいな研究が一部にあるので、どうしたものかと思います。研究の多様性を担保することは大事ですが、科学的でなく、イメージ先行の研究がはびこって、特に日本のようなたこつぼかした中で、エライ先生がそういうことをすると、10年以上、変な宗教が残ることになるので、私は嫌です。そういうことが内容に英語で論文を投稿して、ちゃんとした査読をうけて議論をするということが大事だと思います。
このちゃんとした査読、というのもくせ者で日本では揚げ足をとることが査読みたいになっていて、それも困ります。議論のポイントで何が矛盾しているか、何が過去の論文と対立していて、議論の正当性はどこか、が明解になれば論文はそれで良いと思います。
日本は、議論がケンカになってしまうところも困ったところで、研究の否定が人格の否定と取られるのは本当の困ります。といっても、これは、質問者(私自身)の資質の問題もあるのかもしれないので、それはそれで反省点は多いです。
5月15日は、原子力発電所施設の視察に行ってきました。世界では、廃炉された原子炉施設から、材料の劣化を評価して、今後の経年対策や維持管理、設計に反映させる研究がもりあがっております。日本もそのような研究が粛々と始められようとしています。コンクリートについても、非常に大事な研究であり、一般構造物に展開できる基盤研究として、是非展開できれば、と思っています。
5月18日の週は、共同研究先との打合せが4つあり、それぞれ今年度の目標を明らかにしました。論文化するもの、材料開発のターゲットを設定したもの、さまざまです。昨年、もうパンクするといっていたのに、どうしても断れず大型のプロジェクトを引き受けたのもあって、本当にぎりぎりラインで進めています。
5月25日、学内の廃棄物講習会に出席してきました。学内のトラブル、安全講習で非常に勉強になりました。安全に関する講習は時々出て行かないと気持ちがたるむので、研究室運営上は非常に重要なイベントと位置づけています。年1回はなにかしらに出席したいです。
5月30日 大阪で、チェコ工科大の先生と研究の打合せをしました。原子力の放射線影響の委員会で一緒になった先生ですが、横浜国大を出られていてさまざまな議論ができるので非常に楽しい相手です。今後とも、いろいろできたらよいと思っています。
5月31日~3日 オスロー、フィンランドに行ってきました。照射していたコンクリートサンプルがトラブルを起こし、大事件になりましたが、サンプルはなんとかなりそう、ということになっています。フィンランドでは,同じような実験をしている研究チームと打ち合わせしました。なかなか興味深いデータ交換でした。
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