3/11/2010

G-COE若手リトリート

火曜・水曜日はGCOEの教育プログラムということで,合宿を行った。いろいろ研究発表,ディスカッションを行った訳だが,古木からセルロースを抽出して酸素同位体を測定して古気候を復元する研究はおもしろそうだった。また,社会学の方では,江戸時代の日記から降雨量などを復元する研究が行われており,分離融合という形で研究が進んでいる点はおもしろい。

また,人間の寿命から考えて,40~50年周期変動に社会が弱いという考察は非常に鋭いし,いろいろなことに応用が可能だろう。古気候では,たとえば,亜間氷期への推移時期に滅亡している文明が多いとか。
温暖な時期に耕地面積拡大→人口増大→気候変動→作物不調→戦争→滅亡という感じ。

また,40年程度のメモリーしかないので,かつては洪水に悩まされていた地域に,亜氷期 に人が移住して,その後に亜間氷期になって滅亡するとか。

GCOE時代1年目の予算状況に対して2年目で既に対応ができないとか,急激な変化に対して柔軟な組織というのはどういうバッファであるべきかというのはおもしろい研究テーマだな,と思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿