今日は,信じられないくらい花粉が多い。行きがけに死にそうになった。恐ろしいことです。
最近,とあるところで話していてわかったんですが,よく,学会の中で研究をぱくっている,オリジナリティを犯していると認識されている人がいたりしますが,本人は自分で考え出したんだと思いこんでいるので,まったく悪意がないんですね。
委員会の中とかでのディスカッションを通じて,話をしているうちに自分のアイディアであると思い込んじゃう,というわけです。
これは,まあ,ある意味本当に不幸です。本人にとっても,周りの人にとっても。
また,同様に頭がよいので,本当にオリジナリティはあるはずなんですが,研究的には既にやられていた,という事態も,まあ,悲哀があります。オリジナリティがあると思い込んでいるので,過去の研究を見なくてリファーをしないというとことは,ままあるんですが,権威あるところの研究室がこれをやると業界的には根腐れしてしまう(他の研究者が浮かばれないので,業界的には発展が閉ざされる。)ので,これまた,注意が必要ですね。
あとは,同時並行的にやっていて,ちょっとだけ出すタイミング違っているというのは,建築や土木の分野ではあまりないですが,こういうのもブームが起こるとままあります。このあたりは,その後の研究者がどっちを引用するかで,評価が生じてしまったりしますが,得てして恣意的です。
こういうのを健全にしていく上でも,論文の査読とか,討論というのはもっとオープンにやるべきですし,自分の成果に誇りを持つ人は,もっとぶつかっていかないといけないのかもしれないですね。
日本ではレビュー論文というのは,おそらくコンクリート工学誌の文献調査委員会の論文くらいだと思いますが,こういったリファーの力量を評価する上でも文献調査論文は,通常の論文と同格か,それ以上に評価すべきと思います。こういった制度が無いこと自体,建築学会論文集の欠陥でしょう。
某師匠には,委員会では2年前くらいのデータを基準で話した方がよい,ということを結構口を酸っぱくして言われていたのですが,最近,思い当たる点がいくつかあります。
結局,はやく論文化して発表するしかないし,発表前の内容は話してはいけない,というのが通常のルールになるのでしょう。研究委員会では,そういうルールで行動するのが一番間違い無く,お互いに問題が生じないのかな,と思います。
ところで,私の研究についても,すでに先行研究があってリファーしてないよ,というのは,是非教えていただきたいです。本質的にリファーが必要な,重要な論文については,かならずリファーいたします。
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