国内でも,某セメント会社さん,ゼネコン各社の技研さん,伊代田先生,石田先生などが利用しており,先生方を始めとして外部に論文を公開しています。うちは,湿度チャンバーの湿度管理に利用しており,コンクリート内部に埋め込むことは実験として実施したことがありますが,外部に公開はしておりません。唯一,超高強度コンクリートの平衡湿度を測定したものを論文公開したことがありますが,これは瓶やアルミ袋の中の湿度を測定したものであり,必ずしもコンクリート内部を測定したものではありません。
このセンサは,通常環境下では,かなり安定性が高いのですが,コンクリートの内部で利用したり,結露時間が長かったり,有機ガスがある場合では,値がドリフトします。
JCIの英語論文集,Journal of Advanced Concrete Technology (ACT)で,ポルトガルのチームが,この件についてデータを示しており,センサの事後キャリブレーションの必要性を明らかにしました。が,実際のところ,いつドリフトしたかがわからないので,かならずしも有益な手法とはいえません。
そのため,他社性センサを利用したり,測定ギミックを工夫してきましたが,今のところ決定打が見つかっていません。しかし,今年度,規制庁事業の方で,1mブロックの測定に挑戦することにしました。現在,予備実験を2回,うちの修士の伊藤くんが実施してくれていますが,なんとかいけるんじゃないか,ということでややミキリ発信の部分もありますが,やはり,測定してみないとわからない,ということで本件を実施します。
なお,センサは,別会社のものになりました。
どこかで公開できたら,それなりのデータになったんだな,と思っていただけたらと。出てこなかったら,どうして失敗したかをお尋ねいただければお答えしたいと思います。
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