夏休みというのに,時間がとれない。アルミネート系の反応について吟味したいのだが。何も出来ていない。
そういえば,セメント技術年報1980年の内川氏の論文とか,2008年白神先生のダイナミックTGの論文などを読むと,アルミネート系の水和物の定量の話は興味深い。
やりたいのだが,機器をそろえるのにまた時間がかかるなあ。
リートベルトでも結構,定性的な傾向は出ているので,大まかにモデリングにすすむという手はあるかもしれないな。
X線回折装置が入るので,結晶学の本を読みなおしている。3,4冊読んだが,逆格子の概念はすばらしいと思うのだが,結晶をみてX線の回折をイメージできるには,遠く及ばない。
本屋で横目でみていた模型を買って,基礎的な奴から順繰りに組み立てて遊んでいる。とはいっても,夜なべしてなので,なかなかすすまない。
最近,FT-IRが気になっている。吸着挙動について,これで状況を確認したい。論文を読みまくっている。近藤精一先生について,多田さんにご教授いただいたので,探しては読んでいる状態。
ASCOTのひび割れ委員会で気になったので,複合則の論文をCiNiiで引っかかるだけ読んでいて気づいたのだが,収縮のモデルで作用面積に含水率を用いたのは,馬場明生先生が最初の様だ。てっきり後藤孝治氏だとおもっていたのだが,1975年時点で,どうやら九大の修士論文の中に出ているようだ。
収縮の駆動力を同定しようというアプローチは当時の日本では最先端だろう。
複合則理論の方が有名だが,複合則理論は個人的には承服しかねる部分も多い。そもそも,モデル化の仮定がいろんな現象をすっ飛ばしていて,何に値をあわせているんだか,SCA解析なんだかも,明瞭でなく,むにゃむにゃしている。修士以後,ずっと同じ手法にとらわれているのも,なんだちょっと切ない。
多分わかっていたやっていたのだと思うが,そういうことをする必要はなかったのではないか。
馬場氏の論文でもう一つすばらしいのは,木材やれんがなど,他のものも包括した支配方程式を導出しようとした心意気であろう。
G-COEの講義についていくつか深くコミットしなくてはいけなくなった。環境学にはまったくの素人であるので,なかなかに厳しい。新幹線では,環境学の本を読むことにしているが,書く人の主軸を良く理解してから読まないと,頭の中がふらふらになる。人によっても,眠くなる人がいて困ったものである。
3日は東京の外装材の委員会。なんとなく,霞が晴れて来つつあるかな。といいつつも,外装材のクリティカルポイントが得られているわけではない。施工状態もかなり影響をもつ部分なので,落としどころはわからない。でも,とりあえず実験をやってみた,というところに価値が出てきたと思う。
5日は友人が家に来た。
6日は,大学。新4号館の図面はまだ確定していない。いろんな部分で調整が必要で,出張が多かったので溜まっていたものを全部,メモ書きして設計者に送り出した。その他G-COE関連の書籍を読む。
7日この日はゼミ。猪飼さんの実験がやはりうまくいかない。測定手法に根本的な問題があるのかどうか。インバーなどをつかって,もう一度見直し。 そういえば,超音波試験機が届いた。縦波・横波で剛性評価に使うつもり。凝結とか,薬との相性とか,自己収縮挙動などなどの評価ツールとして活用していきたい。
8日ASCOTひび割れ委員会。個人的には,T本油脂さんと実験ができるので満足。委員会全体では,あまり深くやろうとしても理解してもらえない部分も多い。今回は吉兼さんの話が聞けた。なかなか市場原理どおりなのか,そうでないのか,生コンの今後は悩ましい。
10日 JCI膨脹委員会WG2 午後は教室会議,その後,シスメックスとのやりとり。Hydrosorbのメンテナンスが予想を超えて高かったので,今後の方向性と事実関係の確認。2,3年に一度,50万のメンテナンス費がかかるのは,やはりちょっときつい。今年はどうしたものか考えないといかん。試験機としてクリティカルになったわけではないが,やはり,メンテが必要と思われるので,考えどころ。
その他:
教員個人評価の優秀実績者に今年も選ばれました。万歳。
海外の研究ファンドの審査委員などに選ばれることが増えました。別に英語論文投稿しているわけではないので,日本のどなたか,私に仕事まわしてませんか・・・?どっちかというと私が申請したいんですが。
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