3/13/2009

3月9日~13日

http://www.flickr.com/photos/nagoya-maruyama/

Flickrのアカウントをつくった。気に入っている写真を投稿していこうと思う。時間があるときに。

3月8~12日のあいだ,スイスのEPFLに,K枝先生,N村先生とともに出張をしました。あちらのProf. Bruehwilerのところのリハビリテーション,繊維補強コンクリートの研究に関してディスカッションをすることが目的です。10日には,Bruehbiler先生の運転で,実施工した橋を見て回った。

繊維補強コンクリート(Bruehbiler先生が扱っているのはダクタル的なもの,鋼繊維)は,付着が良すぎるので鉄筋を入れると,ひび割れ発生後にいきなり鉄筋が降伏して脆性的な挙動をする。(鉄筋がちゃんと保てば鉄筋降伏が継続する。)

すごく大きなひび割れが局所化する(これはメカニズムの観点からはおかしい表現だね。)前には,ひび割れ分散性が大きいので,耐久性が非常に高い。RC構造物の供用状態よりもひび割れ幅が小さいということに重きを置いているという風にもとれる。

設計で,本当に最大の曲げ耐力をつかってよいのか,あくまでも鉄筋降伏をもってクライテリアとしてかんがえるのかだが,前者のようなピーク値をつかう設計がありなのであれば,柱などはもっと鉄筋を大きくしたり,軸力比を大きくすることがありになるので,そうしてこなかった経緯から考えると,やはりそういう破壊は社会的には許容されないのではないか。

そうなると,コンクリートの引張強度というのは鉄筋を入れたとたんに無駄になってしまうので,あの高い鋼繊維をどうしたろ,っていう話になってしまう。結構難しい話だ。

とりまとめ:

・鉄筋を入れた系では,どういう設計体系にするのか。
・付着が強すぎていきなり鉄筋が降伏してしまうのはよいのか。かなり急激な耐力低下が現れる。
・鋼繊維コンクリートの引張耐力を評価して,最大曲耐力で設計するというシステムは可能か?その後の脆性的な荷重低下は許容できるか。
・自己収縮応力がそれなりに入る点での問題点はないか。長期的な繊維まわりの付着クリープは,自己応力がかならず入る系では,評価が重要となりそうだ。ひび割れ幅,密度,耐久性の問題。
・ひび割れが入った状態での耐久性評価はどの程度できているのか。(私の勉強不足)
・高耐久性としての被覆としてのみ使うのに,鋼繊維というのは必要か。経済性として担保できるか。(私の不勉強)
・被覆するとなると,ほぼ完全拘束になるので,TSTM,VRTMの出番だ。TSTM+物質浸透システム計測っていうのができると良いな。


その他のメモ

・スイスは物価が高い。ほぼ倍。生活費は家族3人で月75万程度から。
・でも人は親切。ものすごく過ごしやすそう。
・ローザンヌは山谷が多い。ロールブレイングゲームのダンジョンみたいに複雑怪奇。
・ローザンヌはオリンピックミュージアム。あと,歴史博物館などがあるが,いかなかった。いくべきだった。
・公共交通はすごく発達している。
・冬は寒く,くらい。晴れ間は最終日のみ。

・ジュネーブの観光は1日くらいで済む。みどころは教会のてっぺんと噴水。
・噴水の下はくぐらない方がよい。スーツがずぶ濡れになって,大いに反省した。

・チーズフォンデュはうまい。チーズを食うモノで,パンやジャガイモを食うためのものではない。
・チーズフォンデュを食べるときには,胃の中でチーズが固まるのでビールは厳禁。ワインとか。
・私がスイスにいったら,体重10kg増ではすまないかもしれない。


機内映画
・レッドクリフ これを金出してみたら,憤慨すると思う。めぼしいクライマックス,見所なく,全編イントロ。金城武(孔明役)がかっこよい。なぜか主人公の周瑜よりも目立つ。
・怪人20面相 金城武がかっこよい。シナリオはねれているし,スピード感があってよい。
・メリケンサック 宮崎あおいの演技が良かった。シナリオはコメディなので考えない方が良い。
・007 毎回見ているけど,今回はシナリオが物足りなかった。前回の映画を見ていないと面白くないなど,いままでの脚本のスタイルが変化している。人が死にすぎ。この映画を見ると,体を鍛えなくてはとなぜか思う。
・スイートノベンバー キアヌリーブス主演のラブストーリー。シナリオは,結構矛盾があって考えると駄目。でも,マンガを読むように流されて見ていると良いかも。最後は,結構難しい人生観の問題になってしまう。素直に涙を流すのがよろし。

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