東海村のJRR-3で中性子ラジオグラフィ装置の実験をやってきた。今回は,人工軽量骨材,通常の骨材とセメントペーストマトリクスの水分移動を観察するのが目的で,厚さ3mmの試験体を作った。
骨材もそれにあわせて,3mm厚さで作成したが,これが結構手間のかかる作業だった。
1回目の実験というのは,どうにも失敗があるもので,そもそも,あたりを付けることが目的となっていたが,(もちろん,一発でうまくいくのならそれに超したことは無い。)今回は,着目しているスケールが非常に小さく数mmのオーダーなので,後方散乱の影響がかなり大きい。想定されていたことではあったが,影響が思ったより大きい感じだった。
写真でみるととりたい写真であるようにみえるのだが,絶乾・表乾両方で異境がある。
そもそも,絶乾でも水分を吸水してしまうので,水分勾配は形としては似たようなものになるので,リファレンスを絶乾とすることは意味がなく,むしろ何かでコーディングして水分の出入りを無くしたようなリファレンスが必要とされそう。
そもそも異質物の境界面に生じる後方散乱の差異と水分量の差異をわけるためのリファレンスをどうやってつくるかが鍵になりそうだ。
なかなか,実験的には,頭を使う段階になってきた。
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