8/08/2007

加賀ハイテックとIDT、防水仕様のSDビデオカメラ

加賀ハイテックとIDT、防水仕様のSDビデオカメラ

スラッシュドットジャパンで取り上げられていた,防水仕様,軽量小型のビデオカメラ。機能の割り切りから高画像とか保存というのには適していないが,実験の様子や旅行の様子を保管するのには向いている。ラジコンヘリにGISとともに取り付けたら,なんかしら面白いことができそう。

ネットショップ スタイロ等
http://netshop.too.com/shop/index_netshop2.html

スチロールカッター
http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/27so.com/g/SNZ-2334-109/index.shtml

実験準備室を20℃一定が可能なように5馬力のエアコンを入れた。ここでは,湿度調節が必要な実験で細かい作業を行わせる予定。窓,入り口の扉がアルミのものなので,スタイロで塞いで断熱にしようとおもう。今日,実験室にいったら,早速結露が生じていた。スタイロ,カッターともにお手製で十分。東大の時,完全拘束試験機の恒温室を市販のアルミ角材とスタイロで自作した。インバータ制御のエアコンを買ってきて,温度を拾う場所を調節し,24時間で±0.5,平均0.05℃/時間程度に温度変化を制御することができるようになった。当然,スターラーとして扇風機が2台入っている。
科研,広大S先生のお陰でスタートダッシュには成功した方だと思うが,逆に学生が自分で試験器や環境をつくる,ということをしないので,教育的には問題だと感じている。
まあ,研究者を目指す学生でなければ,ほかに教えることは沢山あるのだけれども。
無いなら無いなりに,解析なり手製の環境なりで研究ができないと問題。想像・創造力が試される。

化学発光
http://www12.ocn.ne.jp/~kon/jiten/hikari_kagaku.html
http://chem-sai.web.infoseek.co.jp/hakko.htm
とあるところで話題になって調べたので掲載。発光現象そのものに興味があったので,調べたのだが,廃棄物処理に手間がかかりそう。家庭で簡単に,というわけにはいかなそうだ。

7/30/2007

Potrace

CONCREEP8という国際会議を来年10月に企画しているが,そのパンフレットに企業ロゴを載せる必要がでた。あらかじめ,企業のロゴをデザイナーに委託して作成したところには,PSファイルやAIファイルで保存されており,常にロゴが適切に運用にされているようになっているが,すべての企業は必ずしもそうなってはない。

いただいた,ロゴの中にはgifやbitmapファイルになっているものがあったので,どうしたものかと途方にくれていたら,オートトレースソフトがいくつか存在することを知った。

・Portrace
http://potrace.sourceforge.net/
コマンドラインで実行するもので,GUIになれている人にはなんだかよくわからないかもしれないが,FAQ等をよめば,かならず実行できる。ZIPを解答して,そのフォルダのパスを通して,コマンドラインから実行すればよいだけ。ワイルドカードが使えるので,バッチ実行が可能になっていて,すごく便利。

あらかじめ,読み込むファイルをフォトショップなどでコントラストを挙げておくとか,白黒2値化しておくと精度があがる。

WinTopo Freeware
昨日紹介したソフトにもある。Pro版が存在し,Free版でもインストールされて,レジストリが汚れるといったデメリットがあるが,それでも便利なことには変わりない。GUIがお好きなひとはこちらを選択すると良いでしょう。

7/30までの雑誌類

・日経ビジネス7.9 置いてきぼりニッポン
韓国のFTAがちょっと前に話題になったが,日本がいかに票田のために国内を守り,結果として競争力の無い業界が多いか,ということを指摘している。たしかに,自給率維持というのは,リスク管理として大事だが,ここまで産業等がグローバル化してしまったら,食料輸入国を分散してリスク管理するとかするしかないのじゃないだろうか。農業にしても保護政策ばっかりで,生産力向上にまったく結びついていないのであるから,なんらかの業界としてのてこ入れが必要だろう。そういう意味では,近年の日本米中国輸出というのは画期的な事であるように思う。

日本は,ものつくり王国といっても良いのはよいが,そればっかりで,金融をおろそかにするのも問題。個人的に金融で資産が増えるという仕組み自体がなっとくいかない,というか生産能力と資金が独立して市場を形成していることに危うさを感じてはいるが,そうはいっても,それで国際政治が決まってしまう現在なのだから,強みは強みとして使い切るくらいのことをしなくてはいけない。

個人資産で金が余っている量が相当あるのであれば,それをてこに金融で儲けられるようにすればよい。英国を見習って欲しい。ものつくり自体もサービスありきで考え,高度なサービスとして金を払う市場を形成すれば,必然的にものつくりもうまくいくのではないか。何も戦力を一つに絞ることは無いし,強いところは,強さとして遠慮無く使い切って欲しいものだ。

大学の人間,工学の人間として金融ばかりになるのはいかがなものかと思うし,学生がそういった偽業的なものを喜ぶ価値観に偏るのは心配。良い物,システムを作るのはいずれの社会でも創造的行為なはずで,それを評価し,より発展させるというところに目を向けて欲しい。

・週間ダイヤモンド 7.14 派遣の裏側
派遣会社の評判,職種毎の相場を知りたかったので購入。大企業の丸投げとか,雇用問題の隠れ蓑にされている実態とは何かを知るために購入。
1級建築士をもってても,大して稼げないんですね。

・週間ダイヤモンド 7/7 営業入門
サービスの対価,信用獲得へのプロセス等々の勉強のために購入。どうということはなかった。

・週間東洋経済 7/28 日本と英国
GDPで日本を超えた英国の実態に関するレポート,サッチャーの自由主義経済とブレアの保護政策のバランスについて書かれている。日本の指導力の無さ,ビジョンの無さが浮き出る良いレポート。日本の政策というのは,何故理由とか,コストパフォーマンスとか,見通される結果とかをわかりやすく国民にレポートしないのだろうか。
選挙の演説でも何行っているのかよくわからないし,ためしに質問してみても,何のデータに関しても勉強していないし,具体性をもった議論,定量的な議論をしない。国民ももっとつっこまないといけない。

・日経ソフトウェア 2007.9 元気が出るテスト
デバッグについて書いてあるけど,特にどうということはない。あまり,読むべき点が無かった。

・CAD&CG 2007.9
こんなMagazineがあることを知らなかったので,立ち読みして,購入。昨日のリンクはこれを参考にした。内容は面白い視点で情報収集していると思うが,コストパフォーマンスに関しては疑問。まあ,日経ソフトウェアよりは読む人間の数が少ないのでしょうがないのかな。

・週間ダイヤモンド 6/16 金融商品の罠
株を始めたいと思って早数年経過したが,今もって納得いかない点が多い。投信にも興味があったが,これを読んで大分納得した。

7/28/2007

7月28日までの情報

・微小センサー関連
http://www.levex.co.jp/products/index.html

・3次元スケッチソフト(Google Sketch up はFree)
http://www.sketchupjapan.com/

・イエスマイハウス 間取りスタディソフト
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/pickup/pw4/pw004780.html

・あ!動く図面 JWCAD図面を3次元で表現
http://www.cg-system.com/Auz_home.jsp

・Metasequoia モデリングソフト
http://www.metaseq.net/

Parthenon Renderer  (レンダリング)
http://www.bee-www.com/parthenon/index.htm

・Kerkythea (レンダリング)
http://www.kerkythea.net/joomla/

・Wintopo Freeware (ラスターデータ → ベクターデータ)スゲー便利そう
http://www.softsoft.net/wintopo/dl-wintopo.htm

7/19/2007

ICCC雑感

12th international congress on cement chemistry (モントリオール)に参加してきた。
・近年の機器分析技術の発展により,推論されていた現象が実験的事実として確認されつつある。ただし,機器分析技術に対して,セメント,セメント水和物がそれでも複雑で,場合によっては実験データが誤判断されることがある。特に,試験機器の限界をわかっている研究者と,そうでない人の研究とでは,深みが全く異なっていて,検証データを積み重ねて蓄積しているところを見極めることが重要だと聞いた。(というのも,一緒に参加されていたセメント化学の方に教わった。)

・現状,コンクリート工学者が,その必要性からセメント化学のフィールドに乗り出すことも国内では多いが,やはり,その基礎は薄弱で見られたものではない研究も多いらしい。特に測定したらこうなった,こうなったから,おそらく多分こういうメカニズムが考えられるという形の論文が多く,本人は得意げらしいが,セメント化学からみると噴飯物の論文がまかり通っているとのこと。やはり餅は餅屋に頼むべく,セメント化学の方々との共同が必要なようだ。

・話は脱線するが,論文数で実績を評価するために,論文がインフレしている。1本あたりの価値が減っているし,査読する側の人間もお粗末になっているし,まったく哀しい状況だ。CCRであっても,間違っている論文をよく見かける。この間も腐食発生条件の論文で,破壊エネルギーの取り扱いが間違っている物があって驚いた。むしろ1本の価値を深く検討するような評価軸も取るべきである。当研究室の前任者であるT教授は,査読者を公開するシステムにすべきだ,との意見をおっしゃっていたが,まったくその通りである。査読者も執筆者と同等に扱えば,もっと真摯な対応が見られるのではないだろうか。

しかし,この議論も結局論文数主義が存在すれば救うことはできない。どこかの学部や学科で論文が出やすい体制を作ってしまえば,結局学内の政治に影響を及ぼす。土木や建築では,査読論文が年1本でれば良い方だが,化学などでは10本は軽く出るとも聞く。これで,論文1本を同列に評価されてしまえば,とても太刀打ち出来ない。

・水和のKineticsというのは,モデルと実験の両者から推論するしかないのが現状だと思う。平衡論で議論することは出来ないし,結果としての水和反応データは取得できる。そうすると仮定した物理法則の適合性を見極めるしか手法は無く,結果として東京大会での近藤連一先生のレベルを超えることは未だ難しい状況にあると言える。水和反応モデルの発表は,2編しかなく,そのうち一編は,あまりにもEngineeringな物だった。(断熱温度上昇式で評価するようなものに近い)。
一方,私の発表もEngineeringなアプリーチであったが,かなり複雑だったようだ。その場では質疑が無く,後でいくつかリアクションをいただいたが,いずれもアジアの方々だった。

・フレンチ料理をご馳走いただいた。フレンチ料理は,あまり良い印象がなかったのだが,まったく印象が変わった。オーベルジュ,ケベックフレンチ。ワインにうんちくがあると言うとちょっと,うさんくさく思っていたのだが,大した特技だと感心した。

7/01/2007

7月1日までの本 

Newsweek 6/27 快眠できる100の方法
夏に向かって睡眠確保のために買った。最近は,寝るために走ったりもしているが,昨年よりは睡眠が深くとれるようになった。それでも,ちょっとした音などでおきたりはしてしまうのだが。
あまり,特別な手法については書いてなかったが,睡眠空間が商売になる,というのは東京ではありうるな,と思った。大学内にもそういう施設を作って欲しい。

Newsweek 7/4 世界企業ランキング
以前から,この世界企業ランキングをみているのだけれども,この世界企業ランキングは,利益率,ブランド名だけでなく,環境対策を含めたCSR評価が入っている点で注目していた。日東電工のような企業はあたりまえとしても,東芝のように確たる環境関連製品を出していない企業でもCSRが適切に評価されている点は興味深い。

日経ビジネス 6/25 崖っぷち親子家計
今年前半の私の興味は,今後の人生(靱性)設計についてである。プライベートな部分の問題ももちろん興味がある(大学の先生の給料というのは,それはそれは哀しいのです。)。しかし,どちらかというと,今後の建築業界を考える上での興味の方が大きい。建築物というのは,大部分の日本人にとって,もっとも大きな財産であり,買い物である。これが,今後,日本人の懐具合に影響を受けるのであるから,こういったことはちゃんと考えておかないといけない。当然,ハウスメーカー各社やゼネコンは考えていることであろうけれども,大学人として今後の建築と日本人の関わり方,その時の建築物のあり方は考えておかないといけないだろう。

最近考えたこと
ミートホープ、NOVA、コムスン 3つの企業の挫折が物語ること
CSRもそうなんだけども,そもそも企業がグローバル化してしまうと,信用というもののメリットが少なく成ってしまう点に問題があるので,今後はそれは期待できないと思う。
木村建設(姉歯事件)の件でも考えたのだが,まず,一つに企業のあり方に2通りの存在理由ができてしまった。古くからの企業というのは,そもそも長期存続が第一義の目的であった。利益を上げるのはその次である。長期存続を考えるから,市場の飽和による利益低減・飽き等によるリスクを避ける目的で,利益を開発投資に回すようになる。企業が大企業,市場を拡大していく理由はここにあるといえる。ユニクロの利益率が最大だったころというのは,おそらく2000年前後だったろうが,しかし,日本市場における飽きやその後の利益を追求し,事業を継続する目的で,新しい方向性,新しい市場をもとめて商品開発,ブランドイメージ確立のためのCM,海外展開を行ったわけである。利益率至上主義ではこうならない。こうしたことは,市場との間で信頼が有効に機能する。信頼が損なわれ,ブランドイメージが傷つくと長期存続が出来なくなる。

最近のベンチャーに見られるように,この利益率至上主義が企業の第一義の目的になりうることがある。
これは,短期の利益であっても経営者が一生を過ごすだけの金銭を手に入れられるような市場規模が簡単に見つかるようになった(市場がグローバル化,単一化)したからだと考えられる。
建設会社というのは,往々にして地場の企業で信用が大事なはずであるが,日本全国に市場を持つようになり,いくつかの大型物件で(不正な)利益を上げれば一生を食っていけるだけの金が手に入れることが可能になった。
ベンチャーの,買収による短期利益を目的にすることに似ている。

経営者の目的が利益第一主義になっても,不都合が生じなくなった。これは既存の企業モデルを統制するための法律では統制できないと思う。

モラルを期待するには,モラルによる利益が無いといけないだろう。倫理性だけで議論するのは,そろそろ厳しいのではないか。

6/13/2007

6月12日までに考えたこと 今後の住宅市場に関して

平成19529日に環境省より示された,「21世紀環境立国戦略の策定に向けた提言」に強く謳われているように,今後の日本の各産業においては「低炭素社会(Low Carbon Society)」に向けた取り組みが求められる。住宅産業であってもそれは同様であり,従来から推進されている運営時の設備・環境エネルギー利用技術の改善のみならず,建設時,廃棄時におけるエネルギー問題と炭素消費量についても,可能な技術を積み上げて,住宅および建築物のライフサイクル全域にわたる低炭素化を推し進める時代となった。

現存する高度経済成長期に建設された個人住宅の多くが,当初の目論見よりも短い3040年の寿命を経て,建替えを控えている。むろん,それらのすべてが建替えをすることが環境や資産の運営の観点からみて必要なこととは考えられないが,「長期的な耐用年数を要求する社会資本としての住宅」,という価値観がなかった建物,特に個人住宅や集合住宅に関しては,スクラップアンドビルドを検討する必要がある。

こうした反省を踏まえた新規建築物の高品質化により,社会資産としての住宅が用意されることは,今後人口減少が控える日本経済の下支えとして中長期的には好ましいことである。日本の建設産業は官民の協力により,このような社会資本としての住宅整備を低炭素化の枠組みの中で押し進める必要がある。

ここまでの文章は,私が最近使う申請書のフォーマットの枕詞のようなものである。日本の住宅産業に建て替え需要があること,陳腐化した住宅でメンテナンス,コンバージョンを行ったとしても使途が見えてこない建築物は多々あること等は現実問題として依然残る。




既に,身の回りには酔っぱらった時の議論として良く話していることだが,

1.なぜ,一人一室政策のようなものが行われたのか。一人一室持てるほど国が富むようになるという目標はあっても,陳腐な住宅であっても人が持たなくてはいけないという脅迫観念,固定観念のようなものが定着してしまったのはなぜか。あながち,こうした政策に付随してできあがった住宅の多くが間取りも狭く,中長期的な利用に不向きであることが多い。

2.保証人問題。現在,多くの人間が退職金の多くをつぎ込んで住宅を購入する。これは,年寄りは賃貸の保証人になってもらえる人が(相対的に)少なく,結果として住宅を購入せざるを得ないからということも多い。こういう社会制度的な市場形成が,十分な資質を備える住宅の供給を阻んでいると考える。老人介護も大事だが,その前に賃貸市場の制度的な自由化が促進されれば,賃金の使途も拡大し,豊かな老後を迎えられるのではないか。

まずは,研究室で一人一室政策についてゼミでもやるかな。
東大・浅見先生の研究を参考に。
http://ua.t.u-tokyo.ac.jp/okabelab/asami/asami-cv-j.html




6/05/2007

6月5日までの本 Newsweek5/23

Newsweek5/23号は,環境ビジネス特集
・温暖化が人間にとって不適切な環境というのはあやまり。温暖化によってハッピーになる地域もでる。もちろん,不幸になる地域もある。インドネシアは2000/17000の島が沈む。
・氷河期であっても,-2℃くらいのものであることに注意が必要。人間は,生き延びることができる。死滅したりはしない。
・環境変化というのはビジネスチャンスである。既存の価値観が崩れる時には下克上がおきる。経済的にも。研究分野ももちろんそう。
・北の豊の地域はさらに豊になる。さらに,経済的裏付けから容易に新しい環境にシフトできる。南の地域は貧困がさらに貧困になる。お金がないので新しい環境にも対応できず,干ばつ,自然災害にさいなまされる。
・北海の氷が消えて,新しい航路ができるため経済活況というシナリオは,単純だけど感心した。


環境経済評価の実務 大野栄治 頸草書房
・環境について細かいことがわからないが,大きく経済的な支点でとらえるために購入。ゼミでもやるかな。
AHPとコンジョイント分析 木下栄蔵,大野栄治 現代数学者
・理科大のK先生に教わったので早速購入した。土木計画では一般的な概念らしいがパレート最適でくすぶっているよりは先進的だと思った。まだ,ざっとしか読んでいない。

5/31/2007

セメント技術大会の質疑応答に関して

前略 N先生
5月30日に行いました,セメント技術大会における質疑応答に関して,説明が不十分と思いましたので,以下に私の見解を申し上げます。率直な意見交換ができることに大変感謝しております。


姉歯の件ですが,姉歯の問題は結局いかに素晴らしい設計手法があったとしても,悪意のある人間の設計を防ぐことはできない,ということだと思います。施主,あるいは設計者に悪意があれば,どんな法律,管理も通じないのではないでしょうか。結局,経済行為の主体者が責任を取るという原理原則を達成するために,厳罰を持って処するということしか無いと考えています。
そもそも,悪意をもってマンションを立てるなどはテロ行為にも匹敵する社会悪であるはずです。

結局,解析のパラメータが多い,少ないということと設計利用者が悪用するということは必ずしもリンクしないのではないか,というのが一つめの回答です。

二つめの話ですが,解析というのは現象を表現するために必要十分なパラメータは必要だと思います。せっかく詳細な化学分析ができるようになったとしても,その結果を反映できないのでは,分析技術が生きてきません。水和率が1つから4つ(各鉱物)になることが悪いことでしょうか?

パラメータは必要十分であるべきで,減らせという議論は少しおかしいように思います。そもそも,パラメータを減らして感度の悪いパラメータを削っていけば,従来の実験式にならざるを得ません。これでは,外挿のできない使い勝手の悪い仕様手法に沿った解析になってしまいます。これは,333委員会の趣旨にも添わないと思います。

マスコンのひび割れ発生確率の図も,かなり様々な点で一種の悪用がなされております。私の議論は,そもそもひび割れ発生確率は解析条件が与えられたCP法にしか利用できない,ということを十分勉強せずに利用する人間が悪いという論法です。もちろん,土木学会としては,それらが適切に運営されて初めて良いものができる,ということは喧伝していくことが重要だと思います。

三つめ強度の話ですが,強度が含水率で変化するのは当然ですがそれをもって強度で論ずるのは問題,というのもまた問題と思います。
私の個人的な見解ではありますが,やはり,設計者,利用者の方には強度をもって説明するというのがインパクトがあると思います。誤解を生じかねない点は今後の課題と思いますが,彼らに空隙率がいくつとか,C/S比がいくつといっても,それがどうなのかということはわからないと思います。水和率でさえ,わかってもらえないでしょう。

耐久性を考慮する上で,指針の中に空隙率や水和率を指標とした設計手法が入ってくるというのは将来の方向性として十分ありえることだとは思いますが。

私の発表の中において,モデルとして強度推定の不確かさを論じていないという点は,大いに問題のある発表だったと思っております。


以上です。

5/27/2007

5月26日までの本

・ジャックウェルチの「私なら,こうする!」 日本経済新聞出版社
ジャックウェルチの本はわかりやすいが,この本はさらにわかりやすい。ビジネスパーソン向きの本ということだけれども,ものごとをどう考えるか,という例題として考えると非常によい学習ツールになる。

・「いい家」が欲しい 松井修三 創英社
・家を買いたくなったら 長谷川高 WAVE出版
別に家を買いたいというわけではないけれど,最近,生涯の経済プランを考えるようになったので参考に。

・世界にひとつしかない「黄金の人生設計」  橘 玲 (著), 海外投資を楽しむ会 (著) 講談社
これもその一貫で買った物だが,これが一番わかりやすそう。興味のある部分(子供の教育費,保険,家)をざっと読んだだけ。上のものより具体的。

山形関連では,以下のものも購入した。これもまだ読みかけ。
・論理で人をだます法  ロバート・A・グーラ (著), 山形 浩生 (翻訳) 朝日新聞社 (2006/2/7)

・Newsweek 5/23 温暖化ビジネス最前線
温暖化,資源問題,中国の脱ルール戦略については本気で個人が考えないとまずいと思う。本当に中国はやばい。日本は目先の利益で中国にこびている場合ではない。経済的,資源的自立をいかに確立していくかが国家の戦略の中心にあるべきだ。個人の経済でさえ,いまだ自立してないのに大丈夫かいな,という不安がある。

その他
T・ハリス
羊たちの沈黙 上下(新潮文庫)
ハンニバル 上下(新潮文庫)
レッドドラゴン 上下(早川文庫)

ハンニバルはもっともエレガンスを感じる小説。すばらしい。

4/25/2007

粉末X線回折

マテリアル工学科の技官の方と知合いになれたので,粉末X線回折が可能か試行してみた。モノクロメータがない,馬力が少ないなどの影響があって,うまく取れたかわからないが,学内でなんとか利用できるものを探していきたいと思う。
リートベルト解析ができるソフトウェアについて,いくつか見積もり,性能評価を行っている。X線回折装置そのものの分析精度も大きい影響因子なので,なにをもってリートベルトの精度というのかは,難しい。実験における真値というのは,セメント化学の場合多角的に評価して,既存の実験との差異から推し量ってしか新しい技術の精度が予測・評価ができない。
なかなか,むずかしい問題だ。


先日購入したWSだが,ファンの音が気になって作業ができない。私は音,味,においに敏感で,特に音が大きいところは苦手。受験の頃と博士執筆の時期に耳栓を愛用していたのだが,久しぶりに大学生協で買ってみた。なかなか良い感じで,高周波ノイズがなくなって集中しやすい。

これは,寝る時にも良いし,海外出張でもいいかもしれない。海外出張でマスクと耳栓は必携だな。

4/23/2007

New Machine

新しいマシンを購入した。DellのPresicion 430である。CPUが2つ,それぞれが4coreなので,全部で8個あることになる。64bitOSを登載したので,メモリも8GBだ。

ただし,32bit環境から移行できないアプリがあるので,VMwareを購入して,WidonwsXP32bitを仮想化して利用することにした。最近は無料の仮想化ソフトもあるが,体感速度を優先したかったので,有料・歴にのある之に決定。MSのVirtualPCもあまり評判は芳しくないようだ。使ってないからなんとも言えないが。

VM(VirtualMachine)の良いところは,スナップを撮っておけば,すぐに昔の状況に戻れるところにある。つまり,再インストールの手間がいらず,元のレジストリクリア,様々な状況がクリアなところにもどれるのである。これはよい。変なアプリをいれるのにも躊躇が無い。

64bitOSの良さは,無限に近いメモリの利用可能領域である。これも,シミュレーションの利用には大いに役立つだろう。併せて,最新版のIntel MKL とIntel Compilerを購入した。

買ったからには,これをつかって論文を書かないとね。
じゃっかん,ファンの音が気になるけども,がんがん使っていきたい。

4/16/2007

4月16日までの書籍 東大のこと教えます。

・東大のこと教えます。 小宮山宏,プレジデント社
むかし,この人の授業を受けた。物質移動の教科書は2冊もっている。かなり合理的で単刀直入にものごとを解説してくれる人でわかりやすかった。この本を読むと,東大はやっぱりいいかもな,と思う。
でも,世界の中の日本を考えると,東大中心で考える必要があると思うけど,日本の中を考えると東大一つにさせてはいけない。東大にものを言える人間が,東大外に何人いるか,というのが日本の層の厚さ,多様性というものだろう。打倒東大を論文でもって示せる人間を目指したい。

・1001必ず見ておくべき世界の絶景 マイケルブライト 昭文社
いろいろ一段落したので,もう少し横にいろいろ広げようと考えた。国際会議もうまく活用しようかな,と思ったり。学生にも,いろいろ体験してもらいたい。写真が秀逸。

・天才の栄光と挫折 数学者列伝 藤原雅彦 新潮選書
あんまり,面白くなかった。刺激がなかった。軽妙な語り口が失われているような。初期のころのエッセイが好きなんだけれども。まだ,国家の品格は読んでいない。

・Kalliopi Aligizaki Pore Structure of Cement-Based Materials, Taylor & Francis
コンクリートにおける空隙構造というのは最後まで謎だ。難しい。
マルチスケール問題に相当する。工学的にいかにとらえるかという歴史は深く,長い。最新の論文が引用されているので,良い研究の扉本になるだろう。
学生への指導のために購入した。

・麻生太郎の原点,吉田茂の流儀 麻生太郎 徳間文庫
白州氏の話が頭に残っていて,ふと,本屋をみたら平積みされていたので,購入した。軽く読める本。 断片を重ねると,すかしのように全体像がかいま見られる文章。何も無い人間が,ある人間に批評するというのは陳腐だな。

・マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック イーサン・ラジエル他 SB文庫
修士課程の頃,こういった類の本を結構読んだ。いろんな人にも貸したりして,びっくりするくらいくたびれて返ってきたこともある。本というのは,そうやって読み込むものだ。学生に読ませようかとおもって購入した。
要点は短く。自分の意見をどのように表現して必要十分な情報を伝達するか。
論文の文章にも,そうやって鍛えた日々の品がにじみ出る。

ビジネスというのはお金を基準に考えることだが,研究・勉強の規範は必ずしもそういうことではない。常に矛盾する価値観やデータの中で自分の立ち位置を見つけるということも重要なので,この本に肩入れすぎると研究はうまくいかない。ベターを積み重ねたからといって良い研究結果には成らない。