11/24/2013

東京での講演会

21日は,東大生産研で岸先生の研究会で講演させていただく機会を得ました。なにを喋っても良いということでしたので,最近の研究を好き放題講演させていただきました。
内容的には,ここ3,4年やってきたもので1,2年の間に対外発表したもので,セメントペーストの処女乾燥化の変質とそれがコンクリートの諸物性にどのように影響するかというものです。コンクリートの物性というのはマトリクスであるセメントペーストの変質と,骨材とペースト部分の体積変化ギャップによって生ずる損傷から説明できるという流れで解説しています。コンクリートの強度等はAIJの大会に少し公表しましたが,多くは現在ACIに投稿中のものだったので,handoutへのデータ公開が出来ませんでした。


質問をいくつかいただきました。今日はその一つについて少し詳細に意見を述べたいと思います。


コンクリートの健全性評価について

もはや,11月です。これから駆け足で,いろいろなことが進んでいきます。

11月8日は,あるプロジェクトの総括検討会でした。コンクリートに関わる問題では,原発の40年運転延長におけるコンクリート構造物の評価が話題になりました。コンクリート構造物は,取り替え不可能なものであるので,徹底的に健全性を評価しなくてはいけないというスタンスを規制庁は打ち出しましたが,その手法があらゆる箇所からコア抜きをするというものになっています。