6/30/2010

ICCC

やっと,ICCCのアブストのリプライが来ました。
ずいぶん,時間がかかっていたんですねえ。

6/27/2010

超高強度関連

報告書の関連で,超高強度関連のデータを見直している。SFを入れた,超低水セメント比でこれだけ網羅的に物性と水和のデータをとった,という事例はないのではないかと思われるが,あまりに膨大すぎてとりまとめができない。シリカフュームの反応の観点では,非常におもしろいデータが得られている。ビーライトのデータとか,フライアッシュの長期材齢での反応に通ずるものがあるが,なにしろ,教科書に書いているのとちがうことばかりが起きているので,なかなか,対外発表にはいけないが,モデル化の観点を含ませて,はやいところまとめていきたい。

久しぶりに,また,FEMを書いていたのだけれど,流して書くと形状関数とインプットのメッシュの情報を混乱してしまう。逆系でメッシュを切っていたので,いくらやっても,熱が外に出ないで流入してしまい,しまいには発散してしまっていて,プログラムの問題かとおもって,2時間ほど考えてしまった。
なんのことはない,メッシュの問題で,久しぶりにやるとこういう基礎的なことも怠ってしまうので,怖いものだ。

やれやれ。

日曜日には,また,不動産に行った。名古屋というのは,かなりマンションが少ないということがよくわかった。間取りなども,よく見ると不満が出てしまってよくないなあ。

6/26/2010

訪問

昨日は,旭化成の基礎研究所を訪問。旭化成グループ全体の基礎研究部門だけあって,網羅的な研究グループ,研究設備,人員配置。

セメギに参加されていた方は,ご講演を聴いたかもしれませんが,今度のJ.Am.Cer.Socに掲載される,Spring8でのInSituのALC生成中の反応プロセスで,特に,溶液の組成が同等なのにトバモライトが生成する時とそうでない場合に関するデータを拝見して,ディスカッションをさせていただきました。
熱力学平衡計算を否定する反応プロセスで,光田先生が指摘されたという,トポケミカルな反応であって,形態が反応系を律速する好事例だろう,ということでした。

C/S比は違うのですが,セメントのC-S-Hの中性化とか,溶脱中のC-S-Hの挙動推定には共通する部分があって,個人的には,非常に研究的な刺激を受けました。

また,ALCの収縮挙動とセメントの収縮挙動についてのディスカッションもよかったです。Ca/Si=0.9程度以下で,ポロシ,N2吸着によるDH理論では,10nmあたりにピークができます。これが・・・・,と書いてみましたが,ちょっと研究ネタになりそうなので,やめておきます。
なんにしても,N2吸着,水蒸気吸着は,今後,さらに有用なツールになるのは間違いありません。


また,非常に多くの文献をご紹介していただき,読むものが増えました。
思うに,最近の大事な文献の発表速度は非常に速くて,さらに,そうでな文献もまして多いので,探索範囲が広くて網羅しきれません。そういう意味では,ヨーロッパのようにコミュニティをうまく生かし切るということは重要なように思います。
そういう,小グループながら,先鋭的な研究をやっているコミュニティを生かす研究形態を模索していきたいと思います。

今回,3本程度,本当に重要な論文を見逃していたことを知り,ちょっとショックを受けました。ACTに投稿した際に引用すべき論文があと3本はありました。

1日,2本程度は目をざっと通すのですが,先日の書物になるとまとまった時間が無いと,読んだとしても血肉にはならないので,時間の創出が重要です。

学内の仕事は最優先事項ですので,対外的に少し調整してもらわないといけないかもしれません。

6/22/2010

税金その2

増税はしょうがない,と言いましたが,なんで日本の役人とか政治家って,今ある現物から搾取しようとするんですかね。自分達が規制緩和をするとか,別の努力をして産業を拡大して,税収を増やすビジョンとかって出てこないんでしょうか。常にマイナス方向なのはずっと変わらないですね。

グリーンイノベーションとかいってますが,アメリカとか中国に実際にってから確認した方が良いと思います。すくなくとも,自分で首をしている部分があるのは事実だし,企業は日本外に出て行くのも間違いないわけで,雇用が本当に増えるか,というのは,もっと慎重に見積もった方が良いでしょう。

良書

最近,アメリカ鉱物学会のReviewを取り寄せて読んでいる。これは安い上に良書です。

・Mineral-Water Interface Goechemistry
・Hydrous Phyllosilicates
・Chemical Weathering Rates of Silicate Minerals

の3冊は,特にセメント系を考える上で興味深い。

もっと時間をとってゆっくり読みたいのですが,グラフや図を見ているだけで脳みそが刺激を受けます。

増税

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E3E2E1918DE0E0E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

増税議論は別に良いんですが,できれば,税金の使途を6割くらいは指定させていただきたい。
4割は固定でも良いでしょう。

税金が自分の思ったことに使われている,ということがないから税金逃れが横行するようにも思う。自分の企業や家庭が社会インフラや社会保障の恩恵にあずかっているということがわかれば,もう少し,有意義になると思われる。

もっといろいろ書きたいけど,不適当発言にもなりかねないので,これくらいかなあ。

1週間

あっというまに一週間,この間,打ち合わせや委員会など,移動と本会議の間に1時間程度の空きができたら大喜び,というような状態でした。

15日は,FTIRが届きました。C-S-Hの挙動を評価するほか,外装材の塗料の劣化など,かなり汎用機として利用できそうです。Brukerのαは,簡易で慎重にいじらなくて良いのが良いところです。持ち運びも簡易だし,乾燥に対して鈍感。従来機では,こうはいきません。Brukerの汎用機なので,高級機種のようにめちゃくちゃ細かくとれるというわけではないですが,これはこれで売れ線の機種ではないかと思います。

午後は学生実験のあと,友人で安藤忠雄事務所をやめた友人と会食。かれは,デザイナーとして,コンセプト設計に多く携わっており,ポートフォリオを見せてもらいましたが,目もむくらむような作品群でした。いや,これ,全部たっているかとおもうと,本当にすごい。

今後のデザインのあり方とか,材料の利用の仕方など有意義にディスカッションができた。今後,彼の作品に対して,コラボができたらよいね,というような話も出ました。

16日は午前中に新しい試験機に関する打ち合わせ。これは高温物性関連です。午後は,JCI中部の総会にでて,その後,また大学で打ち合わせでした。

17日から東京出張で,午前中にJC混和材委員会WG2の会合で,性能型セメント規程の話。収縮ポテンシャルの話は結局,複雑なので記載無しになった。午後は,自己修復委員会での会合。委員会としての共通実験の話が出ました。また,JCI大会中日にシンポジウムを行います。結構豪華なメンツがそろうので,是非参加してください。その後18時半から,今度は赤坂のK社での打ち合わせ。今年から,フィージブルスタディ後の本番でかなり気合いをいれていかなくてはいけない。

18日は,朝,JCIに戻って,マスコン指針英文化の検討会。D.Lange先生(イリノイ大学)に来てもらって,中身の調整など。いろいろ,問題点があらためて出てきました。その後帰宅。土日は,たまった書類整理です。

21日は,Lange先生に名大に来てもらいました。

6/14/2010

はやぶさ

はやぶさ,関連はずっとウォッチしてましたが,これは泣ける・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=u-Xp_-_gLTA

日本技術者の叡智です。

6/12/2010

成田

成田に着きました。今回の出張は比較的長かった。
仕事上の余波は2週間くらいは続きそうです。

海外出張中に黄表紙で論文が公開されました。
テラヘルツ波を用いた含水率推定に関する技術のもので,少しだけ反響がありました。テラヘルツの時間分光技術を備えた試験機は現在3000万くらいするので,とても現場で含水率評価ができるとは思えないのですが,周波数を限定して,透過率を評価できれば,かなり安くいけるでしょう。

周波数は,特徴的な周波数がいくつかありますが,それらを選んでやれば実用化も可能だと思います。サブテラヘルツ派(ミリ波)では,JISもあったりしていますので,組み合わせ次第でしょう。東北大学の方では,木材等への応用で2005~2007年くらいに積極的に検討がなされていました。

もし,実用化に興味がある人は,是非一緒に共同研究をしましょう。

6/10/2010

CONSEC10

前日のエントリーで,セレーノというのはセノーテなのかもしれません。人によって,いうことが違うので,一般名称がセノーテで個別名称がセレーノかもしれません。

今日は,最終日で,チチェンイッツァということろでディナーがありました。有名な現地人の遺跡です。6時から移動して,ディナーの開始が9時,終わってホテルについたのが夜の1時半という強烈な日程です。なお,朝4時半にシャトルバスで空港に向かい7時の便に乗る予定なので,これは寝てはいけない,という神の神託がありました。

最後に,K松先生の中性子ラジオグラフィの論文が受賞をいたしました。すばらしいですね。
ぱちぱち。
私も連名に入っていたのですが,非常にうれしく思います。
愛媛大のU先生チームも受賞されており,日本勢の活躍が目立っていました。


さて,これからパッキングです。

6/09/2010

2日ぶり?

ネットワークが遮断されて2日たちました。
今日は,なんか,カウンターのお兄さんがちゃんと設定して,うまくネットワークがつながりました。ラッキーです。

まず,メキシコで水にあたって,腹を壊しました。
いやあ,困りました。1日飯を抜いて,(きれいな)水を飲んでいたら治りましたが。
水も,ふたをあけてしばらくすると,温度で傷んでくるので油断できません。

CONSECは結構,欠席が多いです。1セッションに一人くらい欠席がいます。まあ,遠いのとビザが必要な国も結構あるので大変なのかもしれません。アジアの人の欠席が多い感じもします。

発表をほっぽいておいて,セレーノという鍾乳洞+湖を見学しました。ホテルからタクシーで1時間くらいのところでした。
手作りの線路の上で,手作りの車体を馬にひかせて,それぞれの鍾乳洞をめぐるのですが,それぞれに20分の移動時間がかかります。移動だけで1時間以上かかるので要注意です。
相当に揺れるのと,サスが効いていないので,乗り物酔いに弱い人とか,おしりが弱い人は厳しいです。
個人的には,十分楽しめましたが。

理科大のK松先生と一緒に移動したのですが,K松先生とイベントを体験すると,大体,面白いことになります。
ちなみにK松先生はスペイン語がしゃべれます。驚きです。

鍾乳洞は,そこらじゅうにあって,穴があいているので勝手に歩くと落ちそうです。落ちたら戻ってこれないでしょう。深さは15mくらいはあります。
上に太陽があって日が差し込むと美しいと思うので,本当は午前中に行くべきです。午後にいっても美しいですが,ベストではないような気がします。
特にフォトレスクなものを望む人は注意がいります。

見学で,70年前につくったステンレス鉄筋の橋がありましたが,欠席しました。
メインのディナーも腹いたで欠席。

ホテルのベッドがすごく快適で,実のところ,寝ているのが最高に気持ちがよいです。

6/07/2010

雑感

メキシコにつきました。
今回のCONSECはすごく多くの日本の方が来ています。来る時の飛行機だけでも10人はいました。驚きです。

アメリカ・メキシコで感じるのは,エコとかCO2排出削減とか,くそくらえ,ということでしょうか。日本は自分で苦しんで生活をするのがすきだからよいのかもしれませんが,一方で,3億人住んでいるアメリカがガンガンエネルギーつかって楽しく生活している状況とか,40℃の環境ですべてのホテルの部屋の設定温度が18℃のメキシコとか,もう少し考えてもよいと思います。楽しくやるっていうのは大事かも。

温暖化議論って,人間の生活の質の話を含めて,もっと詰めた方がよいように思います。


それと,日本の閉塞感は異常です。1年くらい海外にいっていなくて,日本の生活になれてしまったのでしょうけれども,外から日本を見ると,もう,お通夜みたいです。
もっと,ガンガン,エネルギーをつかって元気になった方がよいのではないか,とも思います。

なんか,真面目すぎるかなあ,と思いました。

学生さんはもっと海外出た方がよいです。もっと,いろんな考え方,生活があるんだということだけでも知った方がよい。

こちらでは,博士課程の寺本君が1年,イリノイ大学に留学しているのですが,なかなか思考が深くなっていて,頼もしく思いました。

6/04/2010

ファンズワース邸


シカゴに来たので,無理をおしてファンズワース邸の見学にいった。
ここは,前もって予約が必要で,1回の見学は10人に制限されている。

コルビュジエのサヴォワ邸
ミースのファンズワース邸
ライトの落水荘

は誰しも習う作品だとおもうけども,やっと見れた。あとは落水荘です。

6/02/2010

出張

今日から,イリノイ→メキシコと出張の予定だったのですが・・・。
飛行機が日付変更線を越えたのにも関わらず,戻ってきやがりました。
ミスはあるもので,怒ってもしょうがないんですが,それでもなんというかがっかり感はひとしおです。

やれやれ。

現在,成田の宿。

10時間のって,また,次の日10時間はつらいなあ・・・・。