11/25/2008

11月16日~23日

20日は,共同研究の打ち合わせで東京に。プレキャスト部材もやるゼネコンと,材料会社との3社の共同研究のキックオフミーティング。当方のやっている実験データを元に,詳細をつめることになった。

21日は,JCIマスコン指針の講習会,東京。おかげさまで定員250名がほぼ,満杯になりました。当日は,動員もあったようだけれども。
会場が思ったよりも狭く,プロジェクターが低いなど参加された方々にはかなり窮屈な思いをさせてしまった。こういうのは,しっかり準備するのが重要かな,と思う反面,そこまで気をまわせないような感じも。
内容につきましては,会場の方からの質疑等をお待ちしております。

22日は,午前中にUFJ寄付講座で,工学院のT先生に来てもらって,講義をしてもらった。資源困窮度合いをあらかじめ価格に反映させれば,リサイクルも採算ラインにのるのでは,とも思うが,そこまで価格弾力性が無い点が問題。
材料価値を多角的に見ましょう,という授業は初心者にもとっつきやすいかも。
耐震補強もそうだけれども,ネガティブな期待感というのは経済にのってきにくい修正がある。価格があがる,っていう場合は投資資金がすぐに集まるんだけれども。
このあたりは,政府があたまをひねって,マイナスの市場のようなものを作り出す必要があるように思う。
地震保険が,保険でない(地震がくることは確実だから)のはわかるけれども・・・・。

午後は,まちとすまいの集いで,可視化ということについてのお話。自分の分野で言えば,このトピックで一般の方々にほほう,とうならせるのは結構難しい。診断技術とか非破壊分野の話になるかな。中性子の話も良いかもしれないけれども,あまり長丁場は期待できない。

日曜・月曜は,家に閉じこもった。日曜日には,新しいダイニングテーブルが我が家に来た。

月曜日は,AIJのマスコンチャートをアプリケーションにすることを考えてた。最初1年ほど前に,C#でちゃちゃっと作ったのだが,.Netフレームワークが入っていない人はインストールしないといけないので,ハードルがやや高いかな,と思ったのでどうしたものかと。Javaとかフラッシュがいいかなあ,と思ったのだが,Javaはそれはそれでインストールが必要。フラッシュも良いと思うのだが,出力まで持って行けない(Action ScriptでAPIを調べればあると思うんだけど,結構面倒くさそう)ということから,結果としてJavaScriptでやれるところまでやってみようと。

最近は,AJAXとか,JavaScriptのフレームワークがたくさん出ているので,HTML上に直接描画もかのうかなと。
そこで調べると,ws_jsgraphicというモジュールがあることを知ったので,ひとしきりこれの使い方を勉強してJavaScriptでやってみることにした。これは,すごく簡単で,便利。
ちょっとしたアプリケーションは,もはやJavaScriptで作れてしまう。最近のマシンは,メモリ・CPU速度も十分なので,そんなに気になることは少ない。

というわけで,作製したものがこちら
最初に開くとき,チャートを描画するのに少し時間がかかるが,あとはさくさく動く。
必要なパラメータを下のテキストボックスに入力して,Calcボタンを押すと赤線でトレース線が出てきます。
出力するときには,背景も出力というチェックボックスをオンにすれば,描画された線が出力できます。

これを使う人がどれだけいるかはわかりませんが,お役に立てれば幸い。

問題点などがありましたら,メールで指摘してください。

11/16/2008

11月8~15日

先週のイベント
・月曜:ゼミ,うちのゼミは基本的に実験データを発表してもらって,それについて討議するという手法をとる。あるいは実験方法を発表してもらう場合もある。輪講とか,そういうのは特にやらなくて,学生の研究動向をみて,個別に読むべき資料,最近の学会の論文,調べるべきテーマを与えてレポートの形でまとめてもらう。1年くらいやると,筋の良い学生は軌道にのって自分でやれるようになるが,基本的には研究での論理的な思考ができて,研究が楽しくなるまでテーマは継続的に提案される。

今回のゼミで報告されたデータは,

-五十嵐君の高炉スラグ微粉末を入れたセメントペーストの水和収縮データ
(まだ,世の中で見たことがない。笠井先生もやられていないようだ。)

-高松君の高炉系列の強度・ヤング率・ポアソン比のデータ
(若材齢ポアソン比のデータというのを見たことがない。文献調査が必要。高強度では広大・佐藤先生のところにはコンクリートで山ほどデータがある。)

-寺本君の高炉スラグ微粉末を混和したセメントペーストの若材齢線膨張のデータ
(これは,楊先生・佐藤先生が昔データを取られているが,低温時のデータなので温度依存性は評価できない。名大のシステムは温度依存性を評価可能。)

-猪飼さんの線膨張データ
(まだ,外に発表できそうにないので,さらに検証が必要。試験方法も再度,別に設計する必要がある。)

-岸君の水分移動データ,収縮低減剤を混和したセメント硬化体の性状に関するデータ
(重大な実験上の問題点を指摘。再現が評価できないので,追加で確認実験)

といったところ。

火曜は授業等で特に動き無し
水曜は出張。出ずっぱり。
木曜は午前,試験機の設計について,業者と打ち合わせ・午後会議。
金曜は午前授業で午後は,RC教科書の執筆。結構時間をとる。図版を全部書き直した。
土曜は名大の環境人材育成センターの発足会に参加。午後はRC教科書の執筆。セメント・コンクリート論文集が採択になったので,その最終稿を作成。

11/12/2008

最近の興味

・なんで高炉って線膨張率大きいのでしょうねえ。JCIマスコンでは高炉の線膨張を大きくする,ということで決着が付きました。たしかにデータをとるとそうなるんですけども。気になります。


・収縮低減剤の低減メカニズムも気になりますねえ。後藤さんの論文以降なにもシンポがないですね。
セメント硬化体も若干変化しているのは,たしかなんですけどね。なかなか攻めきれないです。超高強度はペーストリッチ過ぎるので,普通の高強度と全然ちがうんですよねえ。


・流体から固体に変化する遷移領域の物性が気になります。ここで物性がきまることっていうのがどうも多そうです。潜伏期の研究というのは,セメント化学的には大分解けてきているようですが,力学的物性までつなげるモデルはまだできていない。

11/09/2008

11月1日~7日

最近は,黙々と文章作成をしております。実は月末締めの文章が数本あって,いくつかちょっと遅れてしまった。

近況としては,

・中部セメント・コンクリート研究会での話題提供と,中部セメント・コンクリート研究会の研究発表会で中性子ラジオグラフィによる骨材-セメントペーストマトリクス間の水分移動について発表させていただいた。結構,興味を持ってもらえたのとディスカッションできたのがありがたかった。早く11月のデータも,整理しておきたいところです。1月発刊のspecial issue of NIM-A に採用が決定いたしました!

・科研提出した。今年は,自分のが期限切れなので,気合いを入れました!

・寺本が学振に通った。ありがたいことです。これで研究に専念ですね。

・最初の文章にあるように,文章をいくつか執筆したが,このときに用いる写真,手持ちがずいぶんすくなかった。周囲の先生方にご協力をいただくことになってことなきを得たが,こんなはずじゃなかった。
学生の頃は大分,建築写真に入れ込んでいたのだけど,最近はさっぱりでこれではいかんと思った次第。
まずはカメラを買い直したい。
・Lumix L3 :手頃なところ
・CANON 5D-markII http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk2/index.html
 すごく高いが,画質がめちゃくちゃ良い。

二つをなやんでいます。まあ,Lumixになっちゃうんだろうなあ。